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絆・2

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【絆・2】千葉県富津市富津公園において、日本盲人マラソン協会主催の強化合宿を先日の11月3日(土)から1泊2日の日程で実施しました。今回も現役学生ランナーをはじめ、多くのランナーたちからの力強いサポートを得ることで密度の濃い合宿となりました。あらためて、厚く御礼申し上げます。

さて、今回の合宿からロンドンパラリンピックで4位入賞を果たした弱視の岡村選手も本格復帰し、この合宿から合流しました。岡村選手は、年齢的にはベテランの域に入っていますが、世界と互角に戦うための走力と高いモチベーションを維持しており、4年後のブラジルリオでも十分に戦える選手です。

しかし、ロンドンから帰国後は年齢的なこともあってか、今後のスケジュールについては、名言を避けていました…。そんなこともあり、我々関係者も様々なことを危惧しておりましたが、これからも我々と共に戦っていくことを自ら決断し、再び一緒に世界を目指せることになりました。特に、若手選手諸君にとっては、何物にも代えられない最高の目標となり、チームとしての高いモチベーションも維持していくことができます。

また、合宿後の今月23日は、京都福知山マラソン大会が開催されます。この大会は、盲人マラソン日本選手権も兼ねており、多くの盲人ランナーを輩出してきた伝統ある大会です。もちろん今回も多くの盲人ランナーがエントリーしております。

そして、その中に今回初マラソンとなる全盲の谷口選手も含まれております。谷口選手は、まだ22歳と期待の若手選手のひとりですが、先日開催されたロンドンパラリンピックを目標に1500mでは、参加A標準記録を突破するまでに成長しました。本当にあと一歩のところで日本代表入りを逃しただけに、私自身としても責任を感じているところでした。しかし、その後も変わりなく地道に走り込む姿勢と、絶対に投げ出さない強い意志に、逆に勇気と希望を与えられました。もちろん、ロンドンパラリンピックに出場した先輩ランナーたちへの力強い後押しになったことは間違いありません。

そんな谷口選手が、いよいよマラソンデビューです。このブログにも何度か記載しておりますが、マラソンは理屈抜きで経験から学ぶことが圧倒的に多く、若いときからマラソンを経験していくことは、トラックを走る上でも必ずプラスに働くと確信しております。

同時に、私がイメージしている以上のスピードで進化している谷口選手のマラソンデビューは、ここまで共に切磋琢磨してきたベテラン選手たちへの起爆剤にもなります。今年の京都福知山マラソンはこれまで以上に注目です。

つづく。

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