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期分け・88

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【期分け・88】今回も市民ランナーの方が、トラックレースに参加することについて考えていきます。まずは、前回も記載しましたが、社会人になってからランニングを開始した市民ランナーの方が、最初からハーフマラソンに挑戦するケースを多く見受けます。実際にランニングクリニック等のお手伝いをさせていただき、参加者の方と話をすると、5kや10kのレースに出場したことのない方も意外と多いのです。

もちろん、どんなレースに参加するかは個々の自由なので、ハーフマラソン以上のレースばかり参加していても問題ありません。しかし、ランニングクリニックに参加するような方の多くは、「マラソンで自己記録の更新」を目標にしている方がほとんどです。

同時に、多くの参加者が、「スピードが無いのでマラソンの記録が縮まらない」とも考えており、「スピードを付けるには?」と、多くの質問を受けます。また、クリニックに参加された方の走りを観察していると、どの距離に対しても同じようなフォームで、同じようなスピードになってしまう方が多いことに気が付きます。

もちろん、その原因は様々で、単にランニングフォームが良くないとか、単に加齢による衰え等、見た目に起因したことも多いと感じます。ところが、ランニングフォームの改善だけに目がいき、そこだけを意識してしまう方も多く、結果的にはスピードの改善に結びつかないケースも多く見受けます。

では、何が足りないのでしょうか?

ヒントは、冒頭に記載した、「5kや10kのレースに出場したことがない」ことにあります。つまり、ランニングをはじめてから全力疾走の経験がほとんど皆無な方が多いのです。もちろん、ここで言う全力疾走は、短距離の100mを指しているのではなく、長距離的な視点から1kを意味します。

経験的な話しになりますが、この1kと言う距離はとても都合よく、最初から全力で突っ込み、途中でバテても何とか惰力でゴールできる距離です。また、中途半端なインターバルトレーニングを実施するより、単に1kを全力で1本実施することで、わずか数分間で手足や心肺に強い刺激を入れることが可能です。つまり、1kは長距離種目にとっての最小単位であると、私自身はとらえています。

そして、ハーフマラソン以上のレースばかりに参加しているランナーに、1kを全力で1本実施していただくと、ハーフマラソンのペースとほとんど変わらないランナーが、意外に多いことにも気が付きます。つまり、ここにスピード強化のヒントがあり、トラックレースにリンクしていく部分でもあると考えます。

つづく。

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