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2023冬を走る・2-9

【2023冬を走る・2-9】先日開催された大阪国際女子マラソン大会は、前田選手が19年振りに日本記録を更新するなど、見応えのあるレースでした。特に、その前田選手の脚は無駄なものが見事に削ぎ落されており、その筋肉は、まるで宝石店に陳列してあるダイヤモンドのようでした……。

まずは、出場された選手の皆様、お疲れ様でした。

さて、同大会には富津合同練習会で切磋琢磨している仲間たちも多数出場しました。そして、今回も現地で応援してきましたが、レース後半は冷たい寒風や冷雨が降るなど、意外に厳しいコンディションでした。

また、現地で女子マラソンの応援をすると、テレビなどで解説者が話しているコンディションとのギャップを感じることが多々あります(良いと言っているが、そうでもないこと)。もちろん、今回は前田選手が日本新記録を達成したので、ある意味、良いコンディションだった点は確かです。

しかし、今回も3時間前後を目標タイムにしているランナーたちが、25k付近を通過する時間帯は、北よりの向かい風が強くなり、さらに冷雨も降ってくる厳しいコンディションに陥っていました。ところが、その時間帯の先頭集団は、すでに30kを通過し、32kから33k付近を走っていました。つまり、コースの特性上、逆に追い風です。

あらためて、先頭と最後尾のタイム差(完走者)を確認してみました。「30k地点=35分34秒、35k地点=43分19秒、ゴール地点=57分12秒」。この差を大きいと判断するか否かは難しいところです。そこで、昨年12月に開催された福岡国際マラソン大会でのタイム差も同様に確認しました。「30k地点=22分03秒、35k地点=26分36秒、ゴール地点=34分48秒」。

もちろん、大会ごとに参加資格記録や各地点の関門(タイム制限)などが違うため、単純に比較することはできません。しかし、国際マラソン大会の場合(スタート時間が12時頃の大会)、女子マラソン大会の方が、後半になるほど先頭とのタイム差が広がります。したがって、同じレースを走っていても、後半になるほど、先頭と最後尾は、まるで違うコンディションになっている可能性があると感じます(一般的には午後になると地面の温度が上がるなどの影響で風が吹いてくる)。

国際マラソン大会は、市民ランナーの皆様にとっては憧れの大会です。しかし、単純に記録を目指すなら比較的コンディションが安定している午前中にスタートし、正午前後にゴールできる大会をチョイスすることは、ひとつの対策としては正しいでしょう。

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