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日本製鉄
あれから5年
【あれから5年】2019年がスタートしましたが、今年の日本ブラインドマラソン協会主催の強化合宿は、1月11日(金)から開始しました。東京パラリンピックもいよいよ来年となりましたが、どの選手にもチャンスはあり、どの選手も悔いのない走り込みを積み重ねてほしいと願っております。
さて、今のような本格的な強化合宿を開始したのは、2005年度からです。オリンピックと比較すると、強化の歴史は圧倒的に浅いですが、世界に向ける情熱はオリンピック選手には負けません。
特に、視覚障がいマラソン女子の強化は、2014年度からスタートしました。そして、パラリンピックの公式種目になったのも2016年のリオデジャネイロパラリンピックからと、まさにこれからの種目です。
2014年度に女子の強化を開始した当時は、選手を集めるのにとても苦労し、3時間40分を突破するのがやっとという選手ばかりでした。年齢も40代から50代ばかりで、「これを日本代表の強化指定選手といえるのか?」と誰もが疑問に感じたのも事実です。
あれから5年経過しましたが、実は強化指定選手のメンバーはほとんど変わっていません。つまり、発足当時から全選手が平等に5つ歳を重ねたわけで、主力選手は40代から50代、更に60代と、正真正銘の高齢化となっております。
ところが、驚くことにその女子強化指定選手たちの自己記録は、この5年間で全員が更新しているのです。いまでは、ほぼ全選手が3時間20分を突破し、合宿や日々走り込む姿勢や意欲は20代の実業団選手たちに引けをとりません。
「継続は力なり」といいますが、まさにそれを実行しています。もはや強化合宿中に年齢のことを話題にしたり、言い訳にする選手も、年齢を指摘するスタッフもいなくなりました。
2月の別大マラソンは視覚障がい男子マラソンの日本選手権も兼ねておりますが、その別大マラソンに女子強化指定選手も全員がエントリーしました。日本選手権を兼ねていない女子選手の方が意欲的ともいえます。
男子選手以上に、熱い女性の戦いに期待したいと思います。
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今年も本格始動
【今年も本格始動】2019年も駅伝ではじまりましたが、今週末から再び駅伝やマラソンのテレビ中継が目白押しとなります。
特に、1月27日は大阪国際女子マラソン、翌週の2月3日は別大マラソンと、これらの週は全国各地でもマラソン大会が集中しています。もちろん、2020東京五輪を目指しているトップ選手だけでなく、多くの市民ランナーもそれらの大会を目標に走り込んでいます。
そして、ちょうど最後の調整に入っていきますが、年末年始に走り込みをした方々は、逆に疲労が出てきて、思うように身体が動かない時期とも重なります。そのため、当初の計画を変更し、何とか調子を戻そうとする方が増えてくる時期でもあります。
急にスピード路線に変更したり、逆にスタミナ路線に舵を切ったりと、トレーニング計画を大きく変更する方も増えます。しかし、どちらにブレても良い結果に結びつかないケースの方が多いと感じます。
調子をピークに合わせるのは数週間後の大会当日であり、目先のトレーニングである明日ではありません。特に、目標の大会前3週間前後は、疲労がたまっている時期と重なるケースも多く、最も判断を誤り易い時期でもあるのです。
更に、身体も疲れているが、精神的にも不安やプレッシャーに追い込まれてくる時期とも重なり、市民ランナーの方はもちろん、トップ選手でも思いもよらない行動で自滅してしいまうケースが後を絶ちません。
調整のポイントは「頑張らないこと」です。つまり、「迷ったら休養」です。しかし、この休養こそが最も勇気と決断のいる行動であり、最もプレッシャーのかかる行動こそが休養でもあります。
また、コツコツと走り込んできたランナーにとって自分を信じる行動は、まさに休養です。最終調整期は、しっかりと休養を取り入れ、ベストな体調でマラソンに挑んでほしいと願っております。
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