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ランニング雑感 Archive

トラックレース

皆さんはトラックレースを走った経験はあるでしょうか?練習会等でペース走やスピード練習のため、トラックを走ることはあっても、トラックレースを走る機会は意外と少ないのでは?また、トラックは単調で走りにくく、ロードは景色が変化し、記録を出しやすいと思っている方も多いのでは?

はたして実際の世界記録や日本記録はどうなっているのでしょうか?そこで、まずは公認記録として扱われている1万m(トラック)と10k(ロード)の記録を比較してみます。

(1).世界記録男子1万m/10k:26分17秒(2005年)/27分02秒(2002年)。(2).世界記録女子1万m/10k:29分31秒(1993年)/30分21秒(2003年)。(3).日本記録男子1万m/10k:27分35秒(2001年)/28分05秒(2007年)。(4).日本記録女子1万m/10k:30分48秒(2002年)/31分44秒(1996年)。・・・以上のように、全てにおいてトラックの記録に軍配があがっています。しかし、これについては、1万mがオリンピック公式種目であるのと同時に、公認のロードレース大会で10kを走る機会が圧倒的に少ないことも影響していると推察されます。

続いて、20k以上の公認記録についても同じように比較してみます(但し、男子のみ)。

(5).世界記録男子2万m/20k:56分26秒(2007年)/55分48秒(2006年)。(6).日本記録男子2万m/20k:57分48秒(1985年)/57分24秒(2007年)。(7).世界記録男子3万m/30k:1時間29分19秒(1981年・瀬古選手)/1時間28分00秒(2005年・松宮選手)。・・・と、なっています。実は、3万mと30kの世界記録については、共に日本選手が保持しています(素晴らしい!)。そして、今度は全てにおいてロードの方に軍配があがっています。しかし、1万mと10kを比較した時より、走る距離が2倍以上になっているにも関わらず、そのタイム差は縮まっている感じがしますね。

そこで、公認記録として扱われている最長距離である100k(10万m)についてはどうでしょうか?男子100kロード世界記録は、「6時間13分13秒(1998年・砂田選手)」と、なっています(これまた日本選手です!)。では、トラックの記録は?あまり知られていませんが、驚くことに、「6時間10分20秒(1978年)」と、凄い記録が残っています。つまり、最も苦しくて長い100kについては、景色が単調なトラックの方が速いのです!

以上、いろいろな種目を比較してきましたが、トラックとロードとの最大の違いは、正確な距離と時間をより細かく把握できるかどうかの差です。よって、トラックの方がより細かく正確なラップタイムを刻むことが可能になります。もっと言うと、ある記録を目指した時、出足から正確なラップタイムを把握しながら走ることが可能になるので、無駄な動きもなく体力を温存しながら走ることができます。(ある目標タイムに対し、最高率な走りが可能となるので、実は長距離になるほどトラックの方が有利?)

このことは、日々の練習のなかでも応用できます。長距離走を実施する時もあえてトラックを使用することで、正確なラップを刻みながら体感的にこれは何分ペースと、身体で覚えていく作業がロードより効率的になってきます。また、トラックを周回するので、誰かにラップタイムを計測してもらうことも簡単になります(給水も簡単)。そこで、何人かでトラック練習を実施する際は、二人ずつのペアを作り、交代でお互いのラップタイムを計測したり、給水を渡したりする方法はいろいろな意味で効果的です。そして、この方法なら専門コーチ等が不在なクラブチームの方でも正確で効率的な練習を継続していくことも可能になります(是非ともお試しを)。

・・・もしも、トラックでフルマラソンの記録会があったなら、細かいラップ管理と精密なペースメークが可能となり、今よりもっと凄い記録が出るかもしれませんね(笑)。

調整

これからの季節は、いうまでもなく「暑さ」との戦いでもあります。給水はもちろん睡眠時間等にも注意し、体調管理に努めてほしいと思います。また、レースに向けた最終調整によっても記録は大きくかわります。調子が今ひとつと感じている方も最後まであきらめず調整してほしいところです。

さて、その調整の目的は、疲労を抜いて調子を上げることです。ところが、頭で理解していてもうまく実行できないのが調整でもあります。特に、レース一週間前あたりになると、急に焦る気持や不安な気持が強くなっていきます。そして、これまで一度も経験したことのない「スピード練習」や「ロング走」を突然強行。その結果、レース数日前の時点で、肉体的にも精神的にも調子がピークに達し、本人は自信を持ってレースに挑むのですが・・・。結果は、スタート直後から身体全体が重く、後半になると呼吸も苦しくなり、ボロボロ状態でゴール・・・。

如何でしょうか?皆さんの中にもこんな経験をされた方は意外と多いのでは?

原因は言うまでもありませんね。典型的な調整ミスです。特に、レース一週間前は、どんな一流選手でも不安になります。ところが、この不安な気持と裏腹に身体は休養が必要です。実は調整のポイントは、このギャップをどうやってコントロールしていくかなのです。つまり調整の基本は、「不安になったら休む」です。まずは、この点をしっかりと頭に入れ、レース一週間前は休養第一であることを再認識してほしいと思います。

具体的なレース一週間前の調整例として、月曜日:完全休養、火曜日:軽めのジョギング、水曜日:ペース走(出場レースの1/4から1/6程度の距離を目標のレースペースで)、木曜日:軽めのジョギング、金曜日:完全休養、土曜日:軽めのジョギング+百m(8割程度のスピード)×数本、日曜日:レース。(詳細は割愛します。)

もちろん個人差もあり、このとおり実施してもうまくいかない場合も多々ありますが、もうひとつ大切なことは、その経験を次のレースに活かしていくことです。例えば、レース前日は身体が軽かったが、レース当日は重かった。逆に、レース前日は重かったが、レースでは嘘のように身体が軽くなった・・・等々の経験を練習日誌に記録し、次回のレースに向けた調整で修正していくのです。

調整は、どんなレベルの方でも難しいことですが、何事も経験です。そして、最初から練習の成果をレースで発揮することは難しいことです。また、調整に絶対と言った方法はありません。それぞれが試行錯誤しながら自分自身の身体の特性に合った調整方法を構築していくことが大切です。それには時間もかかりますが、ランニングの醍醐味でもあるのです。

今日も走る

皆さんは、「なぜ走りだしたのでしょうか?」と、問われたとき、何と答えるでしょうか?単純にダイエットが目的で走りだした方、東京マラソンのテレビを見て影響された方・・・等々、様々なキッカケがあり、どれも走りはじめるには十分な動機付けと・・・。

次に、「なぜ走り続けているのでしょうか?」と、問われたとき、何と答えるでしょうか?体重が落ちてきた、目標の記録を達成した、○○さんに勝てた・・・等々、これも各人が様々な成功体験を通じ、ランニングの楽しさを知ったから・・・。

では、走っている方を世間の人たち(?)は、どう見ているのでしょうか?

私が、社会人になり、市民ランナーとしてひとりで走り続けていた20年ほど前の話です。当時も雨が降ろうが、真夏の炎天下であろうが、走り続けていました。しかし、そんな中で走っている私に対し、「信じられない!」とか「他にすることがないのか!」・・・等々、走っていることを否定的に見たり、意見したりする方が圧倒的に多かったと記憶しています。ところが、最近では当時と全く同じように走っていても、「凄いね!」とか「頑張れ!」・・・等々、走っていることを肯定的に見たり、意見する方が大幅に増加したと感じます。

更にもう少し見方をかえ、自分が車を運転中だったり、バス等に乗っていた時、歩道を少し小太りな50歳前後の男性が走っていたとします。しかもキレイな走り方でなく、服装もまるで息子さんが着ていた体操服のような感じです。さて、皆さんはどう感じるでしょうか?

全く運動経験のない方なら、「私も何かはじめないと」と、自分のお腹を触ったりしないでしょうか?また、同じランナーなら、「私ももっと頑張ろう」と、食い入るようにその姿を目で追わないでしょうか?

時代はかわり、走ることは、誰でもいつでも簡単にはじめることができるスポーツであるのと同時に、周りの方々から「尊敬」される数少ないスポーツに成熟した証拠ではないでしょうか。それも単に速いとか強いとかでなく、どんな方でも走りだした瞬間から、そう評価されるのです。(もちろん、安田個人の意見です。)

と、言うことで、GWの後半は、自信を持って人目の多い街中にも走って行きましょう!

GWは?

こんにちは!安田です。

いよいよGWもはじまります。なかにはお仕事の方もいると思いますが、カレンダーどおりの連休を頂ける方にとっては、ランニング三昧といきたいところでしょうか(笑)。さて、今回は連休を利用した練習について考えてみたいと思います。もちろん、いつもの仲間達とミニキャンプや練習会等を計画されている方々にとっても参考になればと思います。

この時期は、昨年の秋ごろからはじまったマラソンシーズンも今月でほぼひと段落した時でもあります。(最近は、年間を通じてマラソンレースが開催されているので、シーズンを区切ることが難しくなっていますが。)皆さんも「期分け」と言う言葉を何度か耳にしたことがあると思います。もし、4月のマラソンでひと休みし、次は秋のマラソンからと考えている方にとっては、ちょうど「回復期・移行期」となります。

また、この時期は気温も高くなり、紫外線も強くなってきます。ところが、身体はマラソンの疲労が残り、暑さにも順応していないので、脱水等の危険も急激に増してくる時期でもあります。

そこで、GW中におすすめしたい練習として「LSD」があげられます。可能であるなら仲間達とゆっくり長く、なおかつお喋りをしながら走れば、疲労を回復させると共に、気持ちもリフレッシュすることも可能で、まさに最適な練習と言えます。(LSDは、初心者から上級者まで、どんなレベルの方々も一緒に走ることが可能な練習です。)

具体的には、予め給水を準備するか小銭を持参し、20分から30分毎を目安に水分補給をしながら、100分から180分程度の時間で実施できれば理想的です。また、距離で走るのでなく、必ず時間で走るようにし、後半ビルドアップしたり、過去のラップタイム等と比較できないような環境で開放的に走ることが重要です。

更に、一泊二日以上の合宿スタイルなら、仲間達と共に汗を流し、夜は大いに親睦も深めることで、次のマラソンや練習に向け、これ以上にない活力を得ることは間違いありません。

GWは、気持ちと身体をリフレッシュし、ランニングの素晴らしさを大いに満喫しましょう!

はじめまして!安田です!

皆さんこんにちは!安田享平です!

今日から「安田享平のランニングライフ」が、スタートします!

こちらでは、ブルックスさんと一緒にランニングに関する様々な情報をお届けしたいと思います。もちろん、ブルックスシューズモニター企画やキャンペーンについてもお伝えしながら、ブルックスに限らず、ランニング全般の盛り沢山な内容もおりまぜたブログにしていきます。

かくいう私は、もう何年もブルックスシューズを愛用していますので、長所や短所まで色々と知っています(笑)。ご質問等ございましたら、どうぞお気軽に!

また、皆さんの生活環境がそれぞれ違うように、日々のトレーニング方法やランニングについてもそれぞれが違って当然です。だからこそ、ちょっとしたヒントやキッカケで皆さんのランニングライフは大きく変わるはずです!

そんなちょっとした「ヒントやキッカケを得られるようなブログ」にしていければとも考えていますので、どうぞこれからよろしくお願いします!

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