Home > Archives > 2015-04-03

2015-04-03

期分け・3

H26-5-18 035

【期分け・3】いよいよ新年度がスタートしました。同時に、陸上競技シーズン開幕でもあります。

ここで言う陸上競技シーズンとは、いわゆる陸上競技場で競い合うトラック&フィールド競技を指します。この中には、トラック競技である短距離の100mや中長距離の800mや1万mがあり、フィールド競技の走幅跳や砲丸投等も含まれます。

もちろん、箱根駅伝や実業団駅伝等のロードレースで活躍した選手や各種マラソンに出場した選手たちも、これから6月頃までは積極的にトラック競技に出場します。彼らの最終目標は駅伝であり、マラソンであったとしても4月から6月頃までは積極的にトラックレースに出場します。

主な目的は、単にトラック競技での自己記録更新でもありますが、秋から冬の駅伝やマラソンで培ってきたスタミナを短い距離のトラックに持込み、今度はスピードを高めることが大きな目的のひとつになります。

車で例えると、駅伝やマラソンで身につけたスタミナにより、ある一定の回転数(ペース)での燃費は大きく向上しました。そして、4月からは逆にトラックの短い距離を積極的に走ることで、回転数(ペース)を更に上げて、スピードを出せる能力を向上させることが狙いとなります。

そして、この4月から6月頃までを「スピード養成期(※)」とも言います。(※)呼び方については特に決まりはなく、個々によって様々です。

このように、4月からは積極的にトラック競技を走ることでスピードを出せる能力を高めます。そして、夏の暑い時期からは再び秋からの駅伝やマラソンに備えた準備に入ります。

まとめると、秋から冬の駅伝やマラソンでスタミナ向上、4月からのトラックで今度はスピード向上、そして更に秋から冬の駅伝やマラソンでスタミナ向上…と、スピード養成とスタミナ養成を交互に重ねていくのです。つまり、長い距離(ロード)でスタミナに自信がつくので、短い距離(トラック)に対するスタミナの不安が薄れます。そして、今度は短い距離(トラック)でスピードに自信がつくので、長い距離(ロード)に対するスピードの不安が薄れます。

シーズンを重ねる毎にスタミナとスピードをスパイラルアップさせていくのが、期分けの重要な考え方のひとつなのです。

Home > Archives > 2015-04-03

Search
Feeds

ページの先頭へ