京都・福知山マラソン大会が、23日(月・祝)に開催されました。ランニングブームの波は今や全国展開となり、この福知山にもたくさんのランナーたちが集まりました。また、この大会は全日本盲人マラソン選手権大会も兼ねており、視覚障害者ランナーやそれをサポートする伴走者たちの姿もすっかり定着しています。
私は、今年も全日本盲人マラソン選手権大会のスタッフとして今大会に参加しました。
さて、大会当日のコンディションですが、曇空でかなり冷え込んでいました。スタート時間となる10時30分頃の気温は、体感的には10度以下に感じました。しかし、ほぼ無風でこれからマラソンを走るランナーにとっては、逆に良かったようです。
10時30分、号砲と共に1万人近くのランナーたちが一斉にスタート!
と、言っても先頭がスタートしてから最後尾のランナーが通過するのに、やはり20分近い時間を要していました。しかし、特に大きな混乱もなく、視覚障害者ランナーたちも元気よく飛び出していきました。その後、途中の8k地点へ移動しての応援でしたが、ランナーたちの波が途切れることはなく、その様子はまさに川のようでした。
そして、今回もゴール地点は様々なドラマがあり、女性ランナーたちの頑張りが目を引きました。特に、大きな盛り上がりを見せたのは、3時間13分から15分あたりでしょうか。その記録はご存知のとおり、女性ランナーたちにとって憧れの国際女子マラソン大会参加標準記録(3時間15分以内)でもあるからです。
ちょうどそんなとき、ゴールしてくるランナーたちを出迎えていたボランティアスタッフの高校生10数名が「お疲れ様でした!」と、大きな声にとびきりの笑顔をそれて、ハイタッチをはじめたのです。ゴール地点はいちだんと笑顔に包まれ、その出迎えを受けたランナーたちは「また、マラソンに挑戦しよう!」と、大きな感動を受けたに違いありません。
私は、表彰式を手伝うため一旦その場を離れました。そして、再びゴール地点に向かったのは、ゴール地点を閉鎖(6時間が制限時間)する直前でした。すると、「お疲れ様でした!」と更に大きくなったあの声が・・・。
空前のマラソンブームと言われてからもう数年が経ちますが、もはやブームではなく、確実に定着してきたように感じます。それは、各種マラソン大会を支えているボランティアスタッフ方の熱い思いが、ゴールを目指すランナーたちの心まで届いているからではないでしょうか。そして、沿道の声援やボランティアスタッフの支えは、確実にランナーたちの後押しとなり、これからも自分自身との戦いに挑む全てのランナーたちに、勇気と感動を与え続けることでしょう・・・。
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