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盲人マラソン強化合宿

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6月19日から一泊二日の日程で、日本盲人マラソン協会主催の強化合宿を実施しました。場所は恒例の千葉県富津市富津公園です。また、今年度1回目の強化合宿となります。

今回の合宿は、7月4日(日)に開催される関東身障者陸上競技選手権大会と、7月31日(土)から8月1日(日)に開催されるジャパンパラリンピック大会に向けた強化が主な狙いです。特に、今年度は12月に中国でアジアパラリンピック大会、来年1月にはニュージーランドでIPC世界陸上競技選手権大会が開催されます。それらの参加標準記録を狙える最後のIPC公認大会が上記の二大会となります。

さて、日本盲人マラソン協会として強化指定選手に認定している選手は7名です。今回の合宿には、6名の強化指定選手が参加し、短期合宿でしたがお互いに切磋琢磨することができました。そして、今回も現役学生ランナーの力強い伴走協力を得ることで、質の高いトレーニングを積むことができました。また、この強化合宿は年に5回から6回程度と少ないですが、それでも確実に継続してきた成果がようやく記録となって現れてきました。

現時点で、IPC世界陸上競技選手権大会のA標準記録を突破した選手は、マラソンで弱視の岡村選手と全盲の和田選手。更に、1万メートルでは弱視の堀越選手にマラソンの岡村選手と、合計3名の選手が世界の壁を突破しました。また、日本身障陸連全体でも、このA標準記録を突破している選手は、先の3名を含めても10名弱です。

実は、来年1月に開催されるIPC世界陸上競技選手権大会の参加標準記録は、かつてないほど高い数字に設定されています。その結果、国内はもちろん、世界的にもその参加標準記録の高さに、動揺や混迷をきたしている面もあります。

そんな状況の中、日本盲人マラソン協会としては、「できることを確実に実行する」とし、定期的な短期強化合宿を何とか継続してきました。しかし、現実的には一泊二日の短い時間で、全てを強化できるほどマラソンは甘くありません。だが、選手間の交流や情報交換等の貴重な時間になったことは確実で、各選手たちが「高い意識」と「高いモチベーション」をキープしていくことにつながりました。

また、今回の合宿に参加した強化指定選手の中でも、残念ながらIPC世界陸上競技選手権大会に届かない選手もいます。しかし、新たに11月のマラソンやその先のロンドンパラリンピックに向け、高いモチベーションをキープしていくための貴重な合宿となったに違いありません。

今年度も引き続き皆さま方のご支援ご協力を、よろしくお願い申し上げます。

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