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大阪国際女子マラソン
マラソンシーズン
【マラソンシーズン】いよいよ2016年度(2017年3月末まで)後半のマラソンシーズンが本格的にスタートしました。その皮切りとして先日の1月29日(日)は、多くのマラソン大会が全国各地で開催されました。
特に、同日開催された大阪国際女子マラソン大会は2020東京五輪に向け、新しいヒロイン誕生を期待して大いに注目。結果は、重友選手が後半追い上げて見事な復活優勝を果たしました。
さて、私が主宰する富津合同マラソン練習会で切磋琢磨している女性市民ランナーの方々からもこの大阪国際女子マラソン大会を目標に多数の方が走り込んできました。ところが、今回は不調から復帰途上の方も多く、自己記録更新を目指したトレーニングを順調に積んでこれた方は2名のみでした。
2人とも40歳代の女性市民ランナーで、1人は初のサブスリー達成を目標に頑張ってきた方です。2人とも昨年夏以降の同練習会において、30k以上の距離走も順調に消化し、昨年11月に開催された「つくばマラソン大会」においては2人とも自己記録更新を達成しております。
またその後も、怪我や故障もなく順調に走り込み、今月に入ってからの最終調整期においても、量から質に変換するポイント練習も無事に走り切ることができていました。こうなると、記録更新はほぼ間違いありません。
ところが、大会が近づいてくるに従い「私は本当に大丈夫なのか?」と、精神的な不安は加速度的に増していきます(私は不安症候群と呼んでいる)。これは一流の実業団選手をはじめ、どのランナーにもあることです。
そして、意外と多くのランナーがこの不安な気持ちに負けてしまい、調整期に入っているにも関わらず、不必要な走り込みやスピード練習、経験のない補強運動や各種治療、あるいはサプリメント等を取り入れて最後は自滅しています。更に、このような負のスパイラルに陥る方は毎回繰返す傾向が強くなっていくのも特徴です。
その対応策としては、これらの不安を払拭できる本人の「度胸とハッタリ(自信と開き直り)」をどれだけ持てるか否かになります。もちろん、自分自身の力で解決できる方は問題ありませんが、他人の力(コーチ等)を必要としている方もいることでしょう。
果たして大阪国際女子マラソン大会に出場した2人の女性市民ランナーの方は、これらの不安を見事に断ち切り、目標の記録達成を手にすることができました。自身3度目のサブスリー達成となったEさんは「2時間56分20秒」の自己新記録達成。初のサブスリーを狙ったTさんは「2時間58分28秒」の見事な初サブスリー達成。
この後も3月一杯までは、全国各地で大きなマラソン大会が多数開催されます。もちろん、富津合同マラソン練習会で切磋琢磨している市民ランナーの方々もそれぞれの大会で自己記録に挑戦します。
今年もたくさんの感動に出会えたらと思います。
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大阪国際女子マラソン
【大阪国際女子マラソン】先日の大阪国際女子マラソンは絶好のマラソン日和となりました。結果は、ガメラ選手が2時間22分9秒の好タイムで圧勝。また、日本選手では重友選手が後半も粘り抜いて復活の3位と、見どころの多い大会となりました。
私が直接コーチする選手(市民ランナー)も2名参加しました。ともに設定タイムどおりの落ち着いた走りで無事にゴールしました。実は、今回参加した2選手とも自己ベスト記録は、2時間49分台と実力者です。しかし、ともにこの1年間は不調に苦しみました。
特に、昨年11月のマラソンでは揃って3時間10分オーバーと不振を極めましたが、気持ちを切り替えて走り込み、今回の大会に挑みました。
当日はともに、目標タイムを「サブスリー」に設定し、「はじめてサブスリーを達成したときのような気持ちでゴールしてほしい」と、祈る気持ちで送り出しました。そして、途中で何度か応援した後、ゴールの競技場に戻って2選手を待つことにしました。
毎度のことですが、選手を待つ気持ちは様々な思いが交錯し、何とも言えない気持ちになります。今回もゴールタイマーが、2時間58分を経過し、「やはり潰れたか」と諦めかけたとき、2選手は競技場に帰ってきました。
最後の力を振り絞り、Y選手が「2時間59分25秒」、K選手が「2時間59分45秒」と、目標タイムどおりにゴール!
2選手とも私が直接コーチするようになって10年以上になります。この間、Y選手が初めてサブスリーを達成したのは2006年11月、K選手が2004年1月。今回の記録を含めてY選手が11回目、K選手が16回目のサブスリー達成となります。
同時に、2選手にとって今回の記録は「サブスリー以内ワースト記録」になりますが、再び上昇するきっかけをつかんでくれたに違いありません。
常に自己記録更新を狙っていくことは難しいことですが、ある一定の記録(走力)を長期にわたって維持していくことはもっと難しいことです。今回の大阪国際女子マラソンに出場した女性市民ランナーたちの中には毎年出場し、安定した走りを披露している方も多く、これからもこの大会を走り続けてほしいと心から願っております…。
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第32回大阪国際女子マラソン
【第32回大阪国際女子マラソン】今年、モスクワで開催される第14回世界陸上競技選手権の日本代表選考競技会を兼ねた今回の大阪国際女子マラソンに私の選手(市民ランナー)も2名出場しました。
当日のコンディションは、気温が6度前後で風もほとんど無いとの公式発表でした。しかし、実際に沿道で応援した感じでは、風は逆にかなり強く、途中で小雪が舞うなど、体感温度はもっと低く、厳しいコンディションだったと思います。
今回出場した私の2選手は、昨年11月のマラソンで不本意な結果に終わった選手たちです。その後、気持ちを切り替えて2月末の東京マラソンを目標に走り込みを続けています。今回、大阪での目標は、11月のマラソンで失敗したイメージを早く払しょくすべく、実際のレースを活用してペース走的な感覚で、最後までしっかりと走り切ることでした。
実は、マラソンを目指して走り込みを続けていく段階で、いくつかのタイプに選手を分けることができます。もちろん、私が経験的につかんだことなので、絶対ではありません。
◆タイプ1).スピードがあり、スタミナもある。◆タイプ2).スピードがあり、スタミナがない。◆タイプ3).スピードはないが、スタミナがある。
もっともっと細かく分類できますが、大きく分けると上記の3タイプにほぼ当てはまります。タイプ1は、誰が見ても理想的ですが、このようなタイプはマラソンの歴史を振り返っても多くはいません。では、タイプ2とタイプ3についてですが、一見するとタイプ2の方が将来性はあるように感じます。
ところが、実際に選手たちの走り込みを見ていくと、タイプ2は、「スタミナが付きにくく、スタミナが抜けやすい」と、長い距離への移行が難しいケースも多く、苦労する選手がほとんどです。逆に、タイプ3の選手は、走り込みの量と質がそのままマラソンのタイムに反映されていくケースが多く、マラソンでは安定したパフォーマンスを残している選手が多いと感じます。(市民ランナーも含めて)
また、タイプ1は、タイプ2の選手が苦労してたどり着いた姿とも言えます。しかし、実際のマラソンでは、30k以降に大きく失速するパターンを何度も繰り返し、スピードランナーと言われた多くの選手たちは、道半ばでマラソンへの移行を断念するケースも意外に多いと感じます。(市民ランナーも含めて)
さて、前置きが長くなりましたが、大阪を走った私の2選手は、タイプ2の選手です。市民ランナーですが、スピードがあり、長い距離もしっかりと走り込むことができています。しかし、実際のマラソンでは、練習量に見合った目標どおりの走りがうまくできないケースが多く、2選手ともその点は苦労しています。
はたして、今回の大阪でも35kから失速し、目標タイムでゴールすることはできませんでした。しかし、昨年11月のマラソンより調子は好転しており、2月の東京マラソンに向け、明るい兆しは見えました。
毎度のことですが、マラソンは奥が深く、うまくいかないケースばかりです。しかし、最後まで粘り強く走り込み、粘り強く最後までマラソンを走った選手が成功します。今回、優勝したガメラシュミルコ選手のように、最後の最後まであきらめない粘り強い姿を見習いたい…。
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