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日本製鉄君津

4月を走る・2

【4月を走る・2】先日の3日から4日にかけて開催された東京陸協ミドルディスタンス・チャレンジ大会が駒沢陸上競技場において開催されました。まさに今年度のトラックシーズンの開幕です。また、同大会はパラ選手も出場できるように運営いただき、視覚障がい選手も多数出場しました。

まずは、大会開催にご尽力いただいた大会関係者の皆様に御礼申し上げます。

さて、同大会は事実上のシーズン開幕戦とあって、東京オリンピックを目指すトップ選手も多数出場し、どの種目も見ごたえのあるレースが繰り広げられました。特に、女子5000mで代表内定している田中選手のラストスパートは相変わらず見事でした。

しかし、4月の大会は全国的に強い風に記録を阻まれることが多く、今大会もホームストレートが強い向い風となり、残念ながら記録ラッシュとはなりませんでした。そんな中、男子パラ選手の井草選手(T37クラス)と岩田選手(T20クラス)の両選手が日本記録を更新し、大会に花を添えました。

特に、井草選手の男子1500m(T37クラス)は、東京パラリンピックの実施種目です。残されたチャンス(大会)は少ないですが、何とか東京パラリンピックに出場できる記録まで到達してほしいと願っております。

一方、この大会に出場した視覚障がい選手たちは、残念ながら自己記録を更新した選手はいませんでした。どの選手も調子は上がっていたのですが、強い風に最後まで苦戦しました。しかし、その中においても手応えを感じさせる走りを見せた選手も多数おり、次の大会につなげることができました。

あらためて、今年は昨年から延期になった東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。4月に入り、オリンピックの方は続々と日本代表選手が内定していますが、パラリンピックの方は、まだそれほどではありません。

特に、陸上競技については、オリンピックとは違い、最終的に何名の選手が日本代表に選出されるかの人数(国別参加枠数)が現時点においては確定していません(一部の選手は代表内定しているが)。

そのため、東京パラリンピックを目指している選手たちにとっては、「とにかく少しでも良い記録を残しておく」。現時点においては、それが日本代表に近づく唯一の道です。

記録を狙える大会も残り少ないですが、最後まであきらめずに「前へ!前へ!」と、進むしかありません。

4月を走る

【4月を走る】新年度がスタートしましたが、コロナの影響は続いています。引き続き感染防止策を徹底しながらのトレーニングになります。また、陸上競技はトラックシーズンの開幕です。

4月以降も各種ロードレース大会の多くが中止や延期になっていますが、トラックでの記録会や競技会の多くは開催される方向で調整しています。したがって、選手として記録に挑戦しているランナーにとってはありがたいことですが、ロードレース大会を中心に、記録以外の楽しみも目的にしている市民ランナーの皆様にとっては、厳しい状況が続きそうです。

市民ランナーの皆様にとってはモチベーションが上がらな状況も続きますが、継続してきたランニングをここでやめてしまうことは、何としても避けたいところです。

今更ながらランニングは専用の道具や器具を使うスポーツではありません。また、ランニングフォームなどの技術面を語る前に、そもそも走れるか(動けるか)否かが最初に問われます。つまり、ランニングは技術的な要素より体力的な要素を多く問われるスポーツとも言えます。

また、技術的なことは一度身につけると、いわゆる「身体が覚えている」状態が比較的長く続きます。一方、体力的な要素は休んだり、やめたりすると、その状態を維持すること自体もできません(一方的に落ちていくだけ)。

つまり、ランニングはどんな走力の人でもやめてしまうと、何も残らない残酷なスポーツとも言えます。

そんなこともあるので、モチベーションが上がらない市民ランナーの皆様にとっては今が正念場かもしれません。何とか少しでも継続し、「0」に陥らないよう、様々な工夫をしてほしいと願っております。

そして、今年度も富津合同マラソン練習会を中心に、そのモチベーションを支えるひとつになれるよう、微力ながら活動を継続していく所存です。新年度もよろしくお願いします。

3月を走る・4

【3月を走る・4】3月は年度末になりますが、この1年はまさに想定外の連続でした。もちろん、予断を許さない状況はまだ続いています。しかし、関東の緊急事態はなんとか解除されました。そんな状況下、今年度最後の強化合宿をいつもの千葉県富津市富津公園で実施しました。

さて、この1年間は、特にガイドランナーを必要とする選手の合宿参加自粛が続きました。可能な限り密を避ける意味からもしかたない状況でしたが、ようやく今回の強化合宿から合流できた選手もいました。もちろん、強化合宿に参加できない期間においてもそれぞれの選手が、それぞれの方法で走り込みを継続していました。

同様にこの1年は、各種大会の延期や中止が相次ぎ、選手にとってはまさに最悪の状況が続きました。しかし、そんな状況下においても関係者のご尽力で開催に踏み切っていただいた大会もあり、少ないチャンスでしたがそれらの大会にトライすることもできました。

特に、ロードで開催されるマラソン大会においては大小問わず、中止や延期が相次ぎました。もちろん、その厳しい流れはまだまだ続いております。そして、パラリンピックを目指す我々の記録が公認される大会は、昨年12月に開催された防府読売マラソン大会のみでした。

同大会は、この1年間を通じてたった1回のみのWPA公認マラソン大会でしたが、男女の優勝選手をはじめ多くの選手が自己記録を更新しました。また同様に考えると、延期になった東京パラリンピックは今年9月の予定で、このレースもたった1回の開催になります。

このように、この1年は大会が激減したので、特にピンポイントに調子を合わせるピーキング能力がどの選手も格段に上がりました。と言うより、「やればできる」の方が正しい表現かもしれません。いづれにしても、この経験は東京パラリンピックに向け、大きな自信になったと思います。

しかし、多くの選手やコーチが、本命の大きな大会で自らの力を発揮できるよう、逆に小さな大会に数多く出場していくことで、その経験とノウハウを蓄積しようとします。ところが、この1年間はそれが全くできない状況に追い込まれ、何とか出場できそうな大会に退路を断つ思いで挑戦し、かつてない好記録を残している選手が多かったのは、見方によっては何とも皮肉なことだったかもしれません。

マラソンをはじめ多くのことは、量(ムリ・ムラ・ムダ)の中から本物の質が出てくると言われてます。一方で、最初から一点集中することで成功するケースもあります。この1年間の経験はどのように位置するかをよく振り返り、9月の東京パラリンピックにつなげていきます。

3月を走る・3

【3月を走る・3】今年の名古屋ウィメンズマラソン大会は、最も危惧していた強風下での開催となりました。それも最大風速10m近い強風がスタートからゴールまで吹荒れる最悪のコンディションでした。また、同大会のコースは、折り返し地点と交差点を90度に曲がる箇所が多く、風が吹くと追い風と向い風を交互に受け続ける難コースに豹変する特性もあります。

そんな悪コンディションの中、松田選手の走りは圧巻でした。まるでひとりだけ別のマラソンコースを走っているような安定した力強いフォームで最後まで駆け抜けました。その松田選手は、この1年間は特に精神的に厳しい状況だったとのことですが、そんな苦難を全く感じさせない見事な走りでした。アッパレでした!

さて、今大会の強風はスタートから10k付近まで強い追い風、逆に10kから15k過ぎまでは強い向い風。もちろん、それ以降もゴールまで強い追い風と向い風が交錯。また、このコースは全体的にはフラットですが、実はスタートから10k付近まではゆるやかに下り、その先を折り返したら同じ道を16k付近まで帰るので、15k付近まではゆるやかな上りになります。

マラソンを攻略する上で基本となるのは、最初の10k程度は抑え気味に走る点です。もちろん、どのように走るかは個々の戦術になりますが、特にこの名古屋ウィメンズマラソン大会のコースは、最初の10kまでは体力を温存しながら目標ラップタイムで確実に通過できるか否かが攻略ポイントのひとつと考えてきました。

しかし、今大会に限ってはそれが逆になったケースが多かったようです。つまり、追い風とゆるやかに下る最初の10kまでを無理におさえて目標設定タイムどおりに通過したランナーの多くは、結果的にはそれがあだとなりました。それは、10k過ぎを折り返した後、まともな強い向い風とゆるやかな上りとなる15kまでに大きくラップタイムを落とし、そのままリズムに乗り損ねてしまったケースが意外と多かったからです(15k地点の通過タイムを見て戦意喪失状態)。

ところが、逆に最初の10kを強い追い風とゆるやかな下りの勢いに身を任せ、目標より少し速いタイムで通過したランナーは、強い向い風と上りになる15kまでのラップタイムが相当落ちても、トータル的には目標タイムを狙える状況と余力が十分に残っていました。そして、それ以降も追い風と向い風を交互に受けながらも、リズムとラップタイムを風向きに合わせられていたランナーたちが記録を残せていた印象です(15k以降も記録に対するモチベーションをキープ)。

果たして富津合同マラソン練習会から今大会に参加したメンバーたちの多くは、10kから15kの強い向い風にレース全体の流れを崩されたケースが多数でした。今回出走したメンバーたちの多くは好調だっただけに、コーチの私がスタート前にこの点を、的確に指示できなかったことが失敗原因のひとつとなりました……。

「何度も足を運んでいる大会にも関わらず、常に何かを見落としている」

私自身が大いに反省し、その現場で得た情報から臨機応変に対応して発信する現場力を……。

最後になりましたが、大会準備と安全で安心な大会開催に導いていただいた大会関係の皆様に重ねて御礼申し上げます。

3月を走る・2

【3月を走る・2】寒暖の差が大きい季節ですが、強化合宿を実施している千葉県富津市富津公園においても、この1週間は10度前後の気温差がありました。更に、花粉が飛散する季節にも入っており、そちらの方がこたえる人も多いのではないでしょうか。

また、今回の強化合宿から選手とスタッフ全員に対するPCR検査も導入し、コロナ対策をより徹底するようにしました(今後は合宿毎に都度実施)。

さて、今週末の14日は名古屋ウィメンズマラソン大会が開催されます。同大会には東京五輪女子マラソン代表の鈴木選手も出場予定でしたが、足の調子から見送るとの報道がありました。鈴木選手にとって、この大会が目標ではないので、マラソンファンのひとりとしては周りの雑音を気にすることなく、マイペースで調整してほしいと願っております。

そして、同大会は女性市民ランナーの皆様が、久々に公認のマラソン大会を走れる機会となります。ここ富津公園においてもいつも一緒に走り込んでいる仲間からも10名以上の女性市民ランナーが出場します。

マラソンファンとしては、「歴史的な好記録ラッシュ!」となった先日のびわ湖毎日マラソン大会の後だけに、大きな期待をしてしまいます。しかし、上記した鈴木選手同様、周りの雑音を気にすることなく、個々の目標に沿ったマラソンをしてほしいと思います。

マスクや手洗い消毒の徹底と定着の効果で、風邪をひいている人を見かけない気がしますが、マラソンの最終調整における最大の敵は「風邪」です。出場される皆様においては、くれぐれも最後まで体調管理に注意し、休養第一でお過ごし下さい。

名古屋ウィメンズマラソン大会開催に向け、ご尽力いただいた関係者の皆様に対し、心より御礼申し上げます。

3月を走る

【3月を走る】何もかもが記録的で衝撃的だった最後のびわ湖毎日マラソン大会でした。優勝した鈴木選手の驚異的な日本新記録はもちろん、サブテン選手(2時間10分突破)が42名。更に、2時間20分突破選手までを含めると、なんと174名。おそらく人類史上最高レベルの大会だったのではないでしょうか。

好記録の要因は様々ですが、そのひとつとして出場メンバーがそろっていた点は大きかったと思います。今回、注目選手が多数いる中において、マラソンファンのひとりとして注目していた選手は、安川電機所属の北島寿典選手でした。

北島選手は、2016年3月に開催された第71回びわ湖毎日マラソン大会において、日本人トップの「2時間9分16秒」の記録で2位に入賞し、リオ五輪代表権を獲得した選手です。同大会は6位までに日本人選手が4人ゴールし、4人ともサブテンを達成するハイレベルなレースでした(7位・川内優輝・2時間11分53秒、8位・中本健太郎・2時間12分6秒、9位・井上大仁・2時間12分56秒)。

しかし、リオ五輪を含めてその後、北島選手が元気に快走する姿はほとんど見かけなくなりまいた。もちろん、他人の私がとやかく言う筋合いはありませんが、リオ五輪代表が決定した後、ケガに苦しんだようです。そして、北島選手が所属する安川電機には、ロンドン五輪6位入賞の中本選手も所属しています。

その中本選手は、今回のびわ湖毎日マラソン大会前に引退を表明しました。マラソンファンとしては本当に残念な気持ちでしたが、同世代で同チームに所属する北島選手の動向も気になりました。しかし、北島選手は今回のびわ湖毎日マラソン大会に一般参加選手としてエントリーし、調子は上向きとの報道がありました。

5年ぶりにびわ湖毎日マラソン大会を出走した北島選手は「2時間9分54秒」でゴール。5年前の記録とそん色ない快走でした。ところが、その順位は上記したサブテンでゴールした42選手の中では最後尾となる42位。しかし、この記録で北島選手は、びわ湖毎日マラソン大会における最後のサブテンランナーとなり、長い歴史の中にその名を刻みました。

さて、その北島選手は36才のベテラン選手ですが、サブテンでゴールした42選手の中で35才以上の選手は北島選手を含めて4名。同様に、2時間20分突破選手まで広げると、35才以上の選手はサブテンを含めて15名。このうち、40才以上の選手が2名でした(40才を過ぎての2時間20分突破は凄い!)。

更に、年齢を31才以上までに引き下げて確認すると、サブテン選手は11名。2時間20分突破選手はサブテンを含めて44名と、ベテラン選手の快走は想像以上でした。今大会は記録の価値観だけでなく、選手寿命の常識も大きく変えるきっかけになるかもしれません。

あらためて、今大会で復活した北島選手をはじめ、ベテラン選手たちの更なる躍進を大いに期待し、年齢の壁を崩し続けていってほしいと、心より願っております。

そして、同大会開催にご尽力いただいた大会関係の皆様、そして同大会を長年支え続けていただいた地元の皆様、ありがとうございました(かく言う私もその昔、同大会に鍛えていただいたひとりです)。

冬を走る・14

【冬を走る・14】千葉県富津市富津公園においても、この1週間で寒暖の差が大きくなってきました。手元の温度計だと、気温が20度前後になる日もあり、走り込むにはかなり厳しいコンディションだった日もありました。

もちろん、まだまだ寒い日も続きますが、あと1ヵ月もすると、今度は暑熱対策などを考える季節に入っていきます。暑い夏を走り込み、涼しい秋へ移行。そして、更に寒い冬に季節が移るにしたがって、多くのランナーは調子を上げていきます。まさに駅伝やマラソンは冬のスポーツと言うことでしょうか。

ところが、寒い季節から暖かい季節。そして、暑い季節に移っていくにしたがって、調子の良し悪しは個々に大きな乖離が出てきます。同様に暑さから寒さへと移行する際には揃っていた調子の足並みも、寒さから暑さへと移行する際は同じようにいきません。

至極当然のことながら寒いのが苦手な選手もいますが、防寒対策は意外と簡単にできます。なぜなら、ランシャツを長袖に変えたり、ランパンをスパッツに変えたりなど、防寒対策の基本は身に付けていけば良いからです。

しかし、逆はそう簡単にいきません。なぜなら、どんなに気温が上がっても最後まで身に付けているランシャツとランパンを脱ぐことはできないからです。この点も至極当然のことですが、その暑熱対策を整えることができれば、8月開催の東京オリパラも有利に戦うことができます。

さて、あらためて話を戻すと、2月下旬から3月末前後あたりは、特に寒暖の差が大きくなる季節と言えます。感覚的な話になりますが、同時期において気温が15度前後をこえてくると、記録への影響は濃くなってくると感じます(私の経験上)。

今週末のびわ湖毎日マラソン大会や来月の名古屋ウィメンズマラソン大会も、場合によっては気温が高くなる可能性もあります。出場される皆様は、逆に暑くなった場合を想定した準備もしておくと、当日は落ち着いて走ることができるはずです(暑くなった場合の目標設定タイムの下方修正なども)。

最後になりますが、この厳しい状況の中、開催にご尽力いただいた関係者の皆様への恩義に報いる意味でも、出場される皆様の好記録を祈念いたします。

冬を走る・13

【冬を走る・13】2月28日は、びわ湖毎日マラソン大会が開催されます。同大会は1948年に第1回大会が開催されるなど、現存する日本最古のマラソン大会とも言われております。しかし、諸事情により今回の開催でその歴史に幕を下ろすことになるようです。

マラソンファンとしてはとても残念な気持ちですが、これもマラソン大会そのものが都市型市民マラソン化に向かっている影響でしょうか。同様に、採算性や大会そのものの在り方など、エリートに絞ったマラソン大会を維持・継続していくことが難しくなっているのかもしれません。

最後のびわ湖毎日マラソンとなる今大会ですが、そのエントリーリストを拝見すると、逆にかつてないハイレベルな大会になりそうです。あらためて、今大会に出場される皆様方の快走を心より祈念いたします。

さて、いつもこの富津で一緒に切磋琢磨している仲間からも、3選手が最後のびわ湖毎日マラソン大会に出場します。大会当日まで2週間を切り、いよいよ最終調整に入りました。幸い、3選手とも好調な仕上がりなので何とか自己記録を更新してほしいと願っております。

また、約1ヶ月後には、名古屋ウィメンズマラソン大会が開催されます。この大会にも、富津で切磋琢磨している仲間が多数出場予定です。コロナ禍の影響で思うような走り込みができなかった方もいますが、体調は万全に整えてほしいと思います。

そのびわ湖毎日マラソン大会に向けては、質をキープしながら量を落としていく調整段階です。既にこのブログにおいても調整の話を記載してきましたが、何度やっても「大丈夫」と言った調整方法はありません。最終的には自分自身で「大丈夫」と、気持ちをコントロールしていけるか否かが最終調整のポイントとも言えます。

一方の名古屋ウィメンズマラソン大会に向けては、もう少し走り込める時間がありますが、スタミナの不安からつめこみ過ぎると、その反動が必ずレース直前に出てきます。そうなると、もはや打つ手が無くなります。この点のサジ加減についても「大丈夫」と言った法則はありません。最終的には自分自身で「大丈夫」と、気持ちをコントロールしていけるか否かがポイントになります。

何となく無責任な言い方になりましたが、どちらの大会に向けても「迷ったら休養」を忘れず、疲労回復と体調重視で調整してほしいと思います。

冬を走る・12

【冬を走る・12】4月に開催予定でした「長野マラソン大会」と「かすみがうらマラソン大会」の中止が決定しました。厳しい状況を鑑みると、やむを得ない判断だったと理解します。一方で、この大会から本格的な復活になると、心待ちにしていた多くの市民ランナーの皆様にとっては無念の一言だと思います。

各種大会の延期や中止が相次ぐようになってからほぼ1年が経過しましたが、厳しい状況がいまだ続いております。特に、市民ランナーの皆様にとってはモチベーションを維持していくことが本当に難しい状況と言えますが、何とかランニングを継続してほしいと願っております。

さて、先日の日曜日は富津合同マラソン練習会でしたが、ハーフマラソンのタイムトライアルを実施しました。このタイムトライアルも、毎月1回の実施が定着してきましたが、コンスタントに参加しているランナーは自己記録を更新する確率が高くなっているようです。

もちろん、タイムトライアルは実際のレースとは違うので、何とか集団をつくってスタートしても早い段階で単独走に陥る可能性は高く、自己記録を更新するのが難しいのは事実です。しかし、毎月コンスタントに参加しているランナーの皆様は、いわゆる「走るコツ」のようなものをつかんできている様子で、単独走に陥っても大きく失速しなくなってきました。

つまり、このタイムトライアルは単独走になっても最後まで押していけるペース感覚や後半の粘り強さを強化する上で、最も効果的なトレーニング方法のひとつと言えます。同時に、単にマラソンだけでなく、駅伝強化のトレーニングにもより適しています。

その昔、私が現役時代もまさにこの富津公園で単独トライアルを定期的に実施していました。その当時、強かった選手から「最初から突っ込んでいくタイムトライアルを実施した方が良い」と、アドバイスをいただき、初めて取り入れたのが「15kタイムトライアル」でした。

もちろん、当時のトレーニングは常に単独走だったので、まともにペースを刻めたのは最初の3k程度まで。あとは定番どおりに失速し、ペース走にもなっていない内容だったことを記憶しております。

それでも定期的に繰り返すことで、「走るコツ」がつかめていき、実際のマラソンや駅伝にも活かせていきました。今思えば、もっと頭を使って走っていればと悔やまれる点も多々ありますが、このタイムトライアルが効果絶大だった点は間違いありません。

そして、時代が移り変わっても、このタイムトライアルが効果的なトレーニング方法である点は今後も揺るぎないでしょう。また、市民ランナーの皆様にとっての我慢はもう少し続きますが、このタイムトライアルをうまく活用しながら何とか乗り切ってほしいと思います。

冬を走る・11

【冬を走る・11】昨日開催された大阪国際女子マラソン大会は、まるで地元の中学校駅伝大会のような雰囲気でのスタートでした。いつもならスタンドから大声援を受けながら盛大にスタートする姿が定番ですが、今年は周回コースに変更され、更に外部からの応援や進入も遮断するバリケードまで設置しての開催だったからです。

幸い、私はバリケード内から選手を応援することができましたが、選手は約2.8kの周回コースを15周走りました。応援する側からすれば、間近に何度も選手に声をかけられるので、願ったりかなったりでした。まさにいつものマラソン練習会と同じです。

もちろん、周回コースが走り易いか否かは選手個々の感覚になりますが、間近で応援した印象としては、どの選手も速いペースで刻んでいたと感じました。一方、一旦リズムを崩すと、周回コースは景色などの変化が乏しいこともあり、立て直して盛返す走りは難しかったようにも感じました。

さて、先頭集団と第2集団には男子の実業団選手がペースメーカーをつとめ、寸分の狂いなく目標のラップタイムをたんたんと刻んでいきました。その先頭集団は日本記録更新を目標にしていましたが、後半やや失速し、日本記録には届きませんでした。

しかし、最後まで日本記録更新に食い下がった一山選手の力走は本当に見事でした。同様に、その力走をサポートした川内選手と岩田選手のペースメークも見事でした。後半微妙にペースダウンしてきたスピードを持ちこたえさせながら、もう一度ペースを立て直した35k以降などはお見事でした。

今大会は、コロナの影響を大きく受けましたが、大会関係者のご尽力により無事に開催されました。あらためて感謝申し上げます。同時に、各種対策を施した結果、逆に記録を狙える条件が整ったとも言えます。

平坦な周回コース、男子実業団選手によるペースメーカー、約2.8k毎に設置した給水地点、一般応援を遮断したバリケード(風よけ?)など、結果的には記録を狙いやすい条件につながったのではないでしょうか。更に、シューズの進化など、「かなりの確率で日本記録が更新される」と多くのマラソンファンは期待していたと思います。

結果は惜しくも届きませんでしたが、一山選手や前田選手の走力が足りないとかを指摘しているのではありません。もう10数年以上前の時代に2時間20分を突破した3名の日本人女性たちがいかに凄い選手だったかを、逆に知らしめる結果になったとも、個人的には感じました。

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