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日本製鉄君津

再び走り込み・2

【再び走り込み・2】10月に入り、いよいよ本格的なマラソン・駅伝シーズンの到来です。私がトレーニング拠点にしている千葉県富津公園においても、駅伝を目指している実業団・学生チームが増えてきました。

6日の富津公園も、東日本実業団駅伝を目指している実業団チームが5チーム、箱根駅伝予選会を目指している学生チームが5チーム。それぞれのチームが集団でペース走やインターバル走を実施していました。

毎年のことですが、10月以降の富津公園では実戦に近いペースで走り込んでいるチームが増えるので、選手たちの走りにも気迫を感じます。また、どのチームのトレーニング内容も大きな違いはないように見えます。

しかし、実際のレースでは1位から最下位まで、正確な順位とタイム差がでます。もちろん、その順位や記録の変動はありますが、ある程度上位に位置しているチームは安定しています。

今は、どのチームも年間を通じて計画的な強化を実施しています。にもかかわらず、チーム力の差が結果としてあらわれます。10月時点の富津公園では、チーム間の差は小さいと感じることが多いのですが、結果としては順位やタイム差が大差となったりします。

「チーム力の差は何か?」

この答えを正確につかみ、そこを確実にとらえる何かをプラスできれば、どんなチームも必ず良い結果を残せるようになるはずです。しかし、現実はその何かを見つけることが最も難しく、どのチームも様々な角度から検討し、試行錯誤を重ねています。

今年もチーム力を上げるための何かを加えながら仲間たちと切磋琢磨を重ね、全国の駅伝ファンに多くの感動と勇気を与えることでしょう……。

判断

【判断】10月に入りましたが、まだまだ残暑が続いている感じです。そんな中、9月28日から4泊5日の日程で、いつもの富津で強化合宿を実施しました。

先月の台風15号の被害で、富津公園周辺でも屋根にブルーシートをかぶせてある家もありますが、日常生活は通常に戻っています。こんな状況の際、様々なイベント関係は自粛したりします。もちろん、スポーツ合宿も例外ではありません。

一方で、被災地の被害状況にもよりますが、逆に「お越しください」との声もよく耳にします。同時に、何か企画する側は、被害にあった方々に対して「不謹慎」という見方と、逆に「元気を与える」といった見方に分かれるケースも多々あります。

幸い、我々が強化合宿でお世話になっている旅館は「お越しください」との返答。更に、我々も合宿を通じて「少しでも活気つけば」と願っていたので、強化合宿も無事に実施することができました。

さて、ドーハで世界陸上が開催されております。各種報道のとおり、気温と湿度の高さが尋常ではなく、かつてない悪コンディションとなっている様子です。特に、ロード種目は過酷を極めています。そのため、専門家からの厳しい意見や視聴者からの批判的なコメントも多く目にします。

しかし、そんな厳しい状況になることは既にデータ的にも分かっていたことでもあり、最終的な決定も各種専門家による判断でロード種目の実施が決定されました。そんな中、日本代表の女子マラソンや競歩種目は大健闘を見せております。

目の前にある危険(気温・湿度)に対し、蓄えてきた先人たちの経験とノウハウに科学をミックスさせ、地道に暑熱対策テストを繰り返してきた勝利です。もちろん、目の前にある危険(気温・湿度)を回避した(参加しない)としても、今大会のコンディション下では、責めることはできないと思います。

完走(完歩)率は記録的に低く、想定以上に厳しいコンディションだったのは間違いありません。更に、それを「選手生命の危険」と捉えて回避するか、「頂点を狙えるチャンス」と捉えて挑戦するかの判断も難しい点です。

我々は来年の東京パラに向け、「頂点を狙えるチャンス」と捉えられる準備と努力を重ねていきたい……。

再び走り込み

【再び走り込み】台風15号で大きな被害のあった私も在住する千葉県君津市も何とか復旧し、通常に戻りつつあります。また、トレーニング拠点としている隣の富津市富津公園内もいつものランニングができる状態に戻りました。

また、温暖な君津や富津でも朝晩の冷え込みも感じるようになってきました。いよいよマラソンに向けた本格的な走り込みの季節です。同時に、風邪が蔓延してくる季節でもあり、体調管理が難しくなってくる時期でもあります。

さて、明日の28日から富津において強化合宿を実施します。今回の合宿から40k走を軸にした距離走にシフトしていきます。次のターゲットは12月のマラソンになります。そのため、11月前半まではペースを抑えた距離走になるのが恒例です。

そんな中、夏の走り込みが順調だった選手は、これから秋が深まってくるに従い調子も上がってくる傾向になります。そのため、走り込みを開始早々からかなり速いペースでも押していける調子になっていたりもします。

この時、「走力が一段アップした」と判断するのか、「単に調子が前倒しになっている」と判断していくかは重要なポイントになります。しかし、そこの見極めは本当に難しく、誰にでもあてはまる法則などは存在しません。

言えるのは、調子よく積極的に走り込んでいくと、前述したように「風邪」を必ずひきます。結果、それまでの好調がウソのように反転し、結果的には目標のマラソン大会に調子を合わせられない状態に陥ります。実は、こうなるパターンの方が圧倒的に多いのです。

春から夏に向かっていく時期は、とにかく暑くて走れない状態が続きました。しかし、暑さから寒さに向かっていくこれからの季節は、勝手に調子が上がっていくことも多々あります。しかし、そこに「風邪や故障」など、走り込みの落とし穴があるので、自分の調子をうまくコントロールしていく調整力が試される季節でもあります。

涼しくなっていくこれからの季節だからこそ、目先のタイムに一喜一憂しない気持ちが不可欠かもしれません。

強い心

【強い心】9月14日からの3連休を活用し、長野県菅平高原において合宿を実施しました。今年も5月連休から菅平合宿を毎月実施してきましたが、今回で今年最後の菅平合宿となりました。

この菅平では、毎年涼しくなってくる9月から10月あたりまでの期間に、実業団選手や学生選手たちが多く集まってきます。しかし、我々は今回の菅平合宿後の9月後半からは、拠点の千葉県富津市富津公園において本格的な走り込みに入っていきます。

あらためて、今回の菅平合宿は2泊3日と短期間なこともあり、15日に実施した40k走がメイン練習となりました。また、この合宿は毎年恒例で、日程も合宿メニューもほぼ同じです。逆に、毎年同じ日程で同じ内容にすることで、調子の比較やこの後のトレーニング計画などを見通すことでできるようになります。

その40k走は、ほぼ全員が予定どおりの設定タイムで走り切っていました。しかし、このような合宿で多くの仲間と一緒に走ると、嫌でも他人との比較になってしまいます。そのため、良くても悪くても納得のいかない選手が出てくるのも常です。

合宿を実施する目的のひとつに「仲間と切磋琢磨することでモチベーションを高める」ことがあります。一方で、「仲間と切磋琢磨することで自信を失う」こともあります。これはどんなレベルの合宿でも起こり得ることであり、どちらになるかは本人次第となります。

無責任な言い方になりますが、これはどんな名コーチが指導したとしても、大勢の選手が集まれば必ずプラス思考になる選手と、マイナス思考に陥る選手がいるのは事実です。そのため、仲間を避け、常に単独でトレーニングをしている選手もいますが、レースは必ず他人と競い合うので、最後は他人との勝負・比較(プレッシャー)になる点を避けることはできません。

さて、15日は都内でMGCが開催されました。国内だけでなく世界が注目した世紀のマラソンレースでしたが、期待通りに見ごたえのある内容だったと思います。特に、男子は4強と言われ続けてきた服部選手と大迫選手が2位と3位でゴールしたのは、本当に強かったと思います。

もちろん、優勝した中村選手のスパートは凄いの一言でしたが、4強と言われ続けてきた4選手たちのプレッシャーや重圧は想像以上だったに違いありません。そんな中、周りの期待通りに見せ場をつくった服部選手と大迫選手は、世界でも勝負できる「強い心」を持っていると……。

残暑&台風

【残暑&台風】9月6日から3泊4日の日程で、千葉県富津市富津公園において強化合宿を実施しました。また、今回の強化合宿も暑熱対策テストを実施しましたが、合宿初日から30度を超える暑さとなり、暑熱対策テスト的には絶好のコンディションとなりました。

と、いうのも、気温は連日35度前後まで上昇し、湿度も70%前後と、今年に入ってからの強化合宿においては最も過酷なコンディションとなったため、逆にどの選手も厳しいトレーニング結果となってしまったからです。

既に夏も終わりですが、どんな選手も暑い中での走り込みは過酷です。したがって、暑さを避け、可能な限り涼しい場所で走り込んでいきます。一方で、暑熱順化するには、暑い中で積極的に走り込むことはとても効果的です。しかし、現実的には暑い中での走り込みは様々な危険を伴います。

暑熱対策のため、暑い中でトレーニングを繰り返していくと、暑さに慣れても、暑さの影響で計画とおりのトレーニングを消化できないリスクが伴います。その場合、暑さに慣れたとしても、多くの選手はトレーニング不足の不安が残り、そのマイナス面ばかりを引きずっていく可能性が高くなります。

ところが、涼しい場所で良いトレーニングが積めても、今回の強化合宿のように、突然気温と湿度が真夏のような状態に戻った場合、どの選手も全く走れなくなるのも至極当然のことなのです。

暑熱対策といっても所詮は自然相手の運任せのような面が強く、トレーニング計画に沿った都合の良い天候にはなりません。もちろん、天候に合わせたトレーニングにすると、場当たり的な計画となり、これはこれで日々のトレーニング計画が的外れになってしまいます。

結局は、年間を通じて計画したトレーニングをブレることなく、たんたんと継続していける選手が、生き残っていると感じます。暑さばかりに目がいきますが、真冬の寒風吹荒れる中での距離走など、結果的にはどんな天候やコンディション下においても適応できる能力を身に付けた選手が栄光をつかんでいるのは、いつの時代も違いありません。

余談ですが、8日の夜は台風15号の直撃を受けました。合宿最終日の9日朝から宿泊旅館はもちろん、街中の信号機など、全てにおいて全停電となりました。そんな非常事態の中においても、我々のために食事の準備をし、更に延泊までさせていただいた「ナカヤマインの皆様」には心より感謝申し上げます。

夏の走り込み・10

【夏の走り込み・10】先日の8月25日は、北海道マラソン大会が開催されました。また、同大会においては、視覚障がいマラソンの部も実施いただきました。ちょうど1年後の8月25日は東京パラリンピックの開幕予定ですが、同大会に出場するための代表推薦選考大会でもありました。

大会前日はテクニカルミーティングを実施しましたが、代表推薦選考大会にエントリーした全ての選手が元気に出席しました。調子の良し悪しは別にし、スタートラインに立てない選手が皆無だった点は、心から安堵しました。いうまでもなく、選手にとって怪我や故障などで、走れない以上の苦しみや辛さはありませんので。

大会当日、スタート時の天候は雨となり、気温も20度を下回るコンディションとなりました。来年の東京パラリンピックに向け、可能な限りの暑熱データを残しておきたいスタッフ側にとっては残念な天候でしたが、選手にとっては良いコンディションになりました。

案の定、視覚障がいの部は男女とも大会史上最速ペースでレースが推移しました。そんな中、男子はスタートから積極的に走った熊谷選手が代表推薦選手。一方の女子は、最後まで自分自身のペースを押し通した西島選手が代表推薦選手に選考されました。

その西島選手は64才の大ベテラン選手です。来年の東京パラリンピックに代表決定すれば、65才で大会を迎えることになります。特に、己の体力と気力だけで勝負するマラソン競技において、60才を超えても体力と気力をキープしていることは驚異的です。

なぜなら、どんなレベルの選手でも、ある目標を持ってマラソンを走るためには、相応のハードトレーニングを積み重ねていく必要があるからです。実際に西島選手も強化合宿においては、20代の選手たちと全く同じトレーニングを実施しています。

また、西島選手は年間を通じて強化合宿に最も参加している選手のひとりでもあります。そのため、今回の北海道マラソン大会に向けた強化合宿においても、こちらの狙い通りに「スピードアップ」し、「スタミナアップ」していきました。もちろん、そのかげには科学的サポートもあり、特に年齢的なマイナス要因は解消されてきたと思います。

西島選手の次の目標は、16年振りの自己記録更新です。そして、それを達成した場合、一般選手も含めた年齢別の世界記録達成の快挙につながります。別の意味でも楽しみになってきました。

※写真は同日に開催されたニューカレドニアマラソンにおいて女子の部で優勝した山口選手(左)

夏の走り込み・9

【夏の走り込み・9】今週末の25日は、北海道マラソン大会が開催されます。今回の北海道マラソン大会も、WPA公認の視覚障がいの部が実施されます。特に、今回は来年開催される東京パラの選考大会にもなっています。

その選考大会に向け、ここまで強化合宿を重ねてきました。そして、北海道マラソン大会に向けた最後の調整合宿を8月16日から2泊3日の日程で実施しました。場所は、千葉県富津市です。まだまだ猛暑の続く8月に富津で実施する強化合宿の目的は、来年の東京パラに向けたシュミレーションも兼ねています。

至極当然のことですが、調整の基本は「量を落として質をキープする」ことになるので、練習時間はどんどん短くなっていきます。そのため、パラリンピックや世界選手権大会のような長期遠征になった場合、逆に「暇を持て余す」ことになります。

日本代表に選出されるような選手は原則として真面目です。したがって、長期遠征に行っても規則正しく生活し、規則正しく練習する習慣が身についているので、試合のために遠征しているにも関わらず、その生活スタイルはまるで強化合宿そのもになっている選手は意外と多いのです。

繰り返しになりますが、最終調整は「量を落として質をキープする」ことです。しかし、これまで何度も国際大会に帯同し、多くの選手(多種目も)を見てきましたが、現地調整に入っているにも関わらず、強化合宿とおなじように「量をキープして質もキープする」流れに陥っているケースは多いのです。

もちろん、そんな状態に陥った選手が好成績を残すことは相当難しいといえます。しかし、知らない国や土地に長期遠征し、選手村やホテルで1日何もしないで時間をつぶす生活は想像以上に苦痛を伴います。と、いいながら1日部屋の中でゴロゴロしたり、やたらと街中を散策する生活も、結果に結びつくとは思えません。

先日の富津強化合宿も2泊3日と短期間でしたが、最終日の午前中以外は、あえて何もしない合宿としました。朝集合して各自フリーとし、午前中に集合して各自フリー。更に、午後も集合して各自フリーとした中で、いかにして心と体をコントロールしながら調子を整えていくのか?

あらためて、長期遠征時の「暇を持て余す」ことは最も難しい課題である点は、これまでの経験からも明らかです。ここまで、猛暑を前提とした調整方法や暑熱対策ばかりを課題にしてきましたが、あらためてこの点の対策も考えていきます。

夏の走り込み・8

【夏の走り込み・8】8月10日からの3連休を活用し、恒例のRUNWEB菅平合宿を実施しました。暑さを避け、涼しい高原での合宿といいながら、8月の菅平高原も暑いです。

この合宿は2泊3日と短期間ですが、最大の目的は距離走です。具体的には、40k走を1回実施するための合宿となります。一般的には「夏の走り込み」といいますが、この時期は関東をはじめそれぞれの地元では、暑くて走り込めないのが現状です。

そこで、8月中に1回は長い距離を走ることを目的に、この菅平合宿を実施してきました。この8月の菅平合宿は、既に15年以上継続しており、ノウハウやデータもそれなりに蓄積してきました。具体的には、この合宿で実施する40k走をそれぞれの設定タイムで完走できると、秋からのマラソンで好走する確率が高くなることは、過去の実績からある程度予測できます。

もちろんグループ別に走りますが、最も速いグループから1kを4分30秒、5分00秒、5分30秒、6分00秒ペース。この設定タイムを見て速いと感じるか否かは個々の走力によりますが、最も速い4分30秒のグループは、マラソンの自己ベスト記録が2時間30分切りから40分程度の走力になります。

しかし、2時間30分を突破するランナーが、40k走の設定タイムを1kあたり4分30秒ペースで走るのは、「かなり遅いのでは?」と感じるのは事実です。そのため、これまでもグループから離れてもっと速いペースで40k走に挑む例は過去にも多々ありました。しかし、設定タイムより速く走った多くのランナーが途中で失速したり、リタイヤしています。(同様に他のグループでも)

実は夏の走り込みの最も難しい点が、この距離走の設定タイムになります。つまり、多くのランナーが、頭で計算し、理論的に走ろうとするが故に失敗するケースといえます。夏は言わずと知れた「暑さ」が最大の敵となりますが、年間を通じて共通する点は、トレーニング強度の決め方になります。

そのトレーニング強度は、個々のベストタイムはもちろん、当日のコンディションや心拍数など、目安にする指標は様々です。しかし、最も信憑性が高いと思われるのは、個々の「主観的判断力」と考えます。つまり、このペースは「きつい」と感じるのか、「楽」と感じるのかの判断です。

特に、夏の暑い時期は、この「主観的判断力」が重要になりますが、実は暑さを読み間違えるランナーが多いのです。「かなり楽」と感じてスタートしても後半は「かなりきつい」となるのが、夏の走り込みです。そのため、この夏に自分自身の「主観的判断力」を高めることができたランナーは、秋からの本格的な走り込みもゆとりを持って継続でき、結果に結びつける確率も高まるのです。

夏の走り込み・7

【夏の走り込み・7】北海道北見市常呂町において実施した強化合宿も無事に終了しましたが、梅雨明け後の関東などでは猛暑日が連日続いています。しかし、昨日の常呂町は18度でした。また、合宿期間中も30度をこえるような日もほとんどなく、走り込むには絶好のコンディション下での強化合宿となりました。

今回の強化合宿は、今月26日に開催される北海道マラソン大会に向けた調整がメインとなりました。今年の北海道マラソン大会は、来年開催される東京パラリンピックの視覚障がいマラソン代表推薦選考大会に指定されています。

実は、この北海道マラソン大会の開催日と、来年の東京パラリンピックで実施される視覚障がいマラソンの競技日程(予定)が近いのです。そのため、夏のトレーニングや合宿を通じて単に暑さに強いとか弱いとかを見極めるより、この北海道マラソン大会での走りを見た方がより実戦的な適性を評価できることにもなります。

あらためて、夏のマラソンは秋や冬のマラソンと大きく違う点のひとつとして、「偶然がない」という点です。つまり、秋や冬のシーズン中のマラソンは、たまたま自分自身の調子などが良かったりすると、想定外の好記録が出たりするケースが多々あります。

しかし、暑い中でのマラソンは相応の準備を積んでこないと、目標どおりのタイムでレースを進めること自体が難しいと言えます。その理由はいうまでもなく、「暑い」からです。もちろん、8月から9月に開催されるマラソンに対する準備(走り込み)も急激に暑くなってくる5月前後から入るので、全ては暑さの中で完結していくことになります。

単に暑さを避け、涼しい場所で走り込んだとしても、最後は暑い東京で勝負するので、どのタイミングで暑さを避け、どのタイミングで暑さに戻ると良いのか?逆に、最初から最後まで暑い都内で完結させる方が良いのか?

科学的なサポートを受けたり、様々なデータを駆使しても、実は正解がありません。最後は個々の暑さに対する感覚と経験にゆだねるしかない面が大きな割合を占めていきます。幸いにも昨日の北海道北見市常呂町の気温は18度でした。しかし、選手個々の自宅のある関東から九州までの本日の気温は、36度前後と昨日の2倍です。

合宿終了後、1日にしてこの大きな気温差は身体にこたえます。しかし、これをひとつの経験として難なく取り込める選手が、来年の東京パラリンピック代表選手に選考される条件のひとつである点に違いありません。

夏の走り込み・6

【夏の走り込み・6】本日から北海道北見市常呂町において、強化合宿を実施します。もちろん、来年の東京パラに向けた様々な対策も重要な目的となります。特に、その中において最重要項目となるのは、言うまでもなく「暑熱対策」です。

7月の強化合宿においても暑熱対策を実施しましたが、記録的な低温が続く中だったので、そもそも給水を取る必要もないほどの快適なコンディションでした。本来なら「涼しくて走り易かった」と、喜ぶところですが、暑熱対策をテストするには逆に厳しいコンディションとなっていたのです。

また、来年の東京パラに向けた最後の夏となるにも関わらず、「暑くない夏では何もできない」と危惧もしていました。ところが、梅雨が明けると、今度は一気に猛暑に突入し、北海道内もかなり気温が高くなってきている様子です。

さて、昨日の早朝、都内のある河川敷において、日本陸連の競歩ナショナルチームが暑熱対策を実施したので、視察をさせていただきました。参加選手は男子50kと20kの日本トップ10の選手たちです。

内容は、早朝7時スタートで、50k選手と20k選手のグループ別にトレーニングメニューを実施する中で、様々なデータを採取しながら暑熱対策を実施していました。そのスタート時の天候は晴れ、気温30度、湿度80%と、絶好の暑熱対策日和となっていました。

具体的なトレーニング内容や暑熱対策については割愛しますが、どの選手も意欲的にトレーニングをこなし、テキパキとデータ採取や暑熱対策を実施していました。もちろん、既に暑熱対策のノウハウは蓄積しているので、裏方として各種対応にあたっているスタッフ陣も動きや指示に無駄が全くありません。

日本の競歩は、今や世界屈指の強豪国に上り詰めていますが、その理由も頷ける内容でした。そして、早朝の数時間でしたが、ブラインドマラソンにも活かせる様々なヒントを得ることもできました。

早速、本日からの強化合宿でも試していきます。

暑くなりますように…。

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