安田享平のランニングライフ
2026夏を走る・7
- 2026-07-16 (木)
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【2026夏を走る・7】北海道北見市での強化合宿は無事に終了しました。内容も当初の計画どおり、「ホクレンディスタンス5000m×2本」と「40k走×3本」を消化することができました。あらためて、関係者の皆様に御礼申し上げます。
さて、強化合宿や日々のトレーニング計画は、チームや個々によって違います。それは、トレーニング計画を作成する指導者や選手個々の経験や実績が強く反映されることや、その時代に合ったトレーニング理論などから影響を受けるからでしょうか。
同時に、そのトレーニング計画で成果を残した場合、それをベースに次回以降はさらに量や質を上げていくのも一般的でしょう。したがって、選手の多くは走力向上や実績にともない、よりハードなトレーニングへと移行していきます。
ところが、人の身体は機械ではないので、必ずどこかで頭打ちが……。その前兆として、身体のケガや故障が増えてきたり、疲労の回復が遅くなってきたりと、身体からの警告が必ずあります。
私が現役時代のころ、「翌日に疲労の残らないトレーニングを継続しても成長しないが、日々のトレーニングでケガや故障をしては元も子もない」。まさにトレーニング理論の矛盾を言い当てていると、その当時は感じました。
また、ハードトレーニングになるほど、肉体的にも精神的にも余裕が無くなってくるのは、どの選手にもいえることでしょう。そのため、トレーニングが単なる「作業(ノルマ)」に陥る傾向が強まり、何とかやり遂げたことに対する満足感や達成感の方が強くなっていく……。
その結果、そのトレーニングが今の自分にどんな効果があり、どんな成果に結びついていくかを考察するゆとりが薄まっていくようにも感じます。もちろん、全ての選手に当てはまることではありませんが、長距離・マラソンのトレーニングは、その傾向に陥る可能性が高いような……。
あらためて、ブラインドマラソン強化指定選手(視覚障がいランナー)のメンバーは、高齢化が進んでおり、それを補う若手選手の台頭もほとんどない状況が続いております(これは普遍的な課題ですが……)。したがって、強化合宿のメンバーはほとんど変わらず、トレーニング内容の変化が少ないのも確かです。
まさに、「練習(トレーニング)」が「作業」に陥るリスクの高い状況ともいえるかもしれません。この後、もう一度、北海道北見市で強化合宿を計画しているので、この点の意識改革を継続していきます。
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2026夏を走る・6
- 2026-07-10 (金)
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【2026夏を走る・6】ちょうど1週間前の7月3日金曜日からクラブチームの合宿を長野県菅平高原で実施。そして、今週の7月7日火曜日から北海道北見市に移動し、ブラインドマラソンの強化合宿を実施しております。
この合宿はちょうど1週間ですが、この間にホクレンディスタンス網走大会と北見大会の「5000m」を2本走ります。この流れは毎年同じで、そのレースの合間に「40k走」を3本実施するのも恒例となっております(既に、網走大会と1本目の40k走は終了)。
特に、パラ選手が一般の大会に出場し、その記録をWPA公認扱いにするための準備や手続きは簡単ではありません。したがって、国内のトップランナーが出場するそのホクレンディスタンス大会に、我々のブラインド部門を加えていただくことは、本当にありがたいことです。あらためて、大会関係者の皆様に御礼申し上げます。
一方、マラソントレーニングに欠かすことのできない「距離走(40k走)」についても、北海道の道路は信号が少なく、長い距離を走るトレーニングには適しているといえます。かくいう私も、現役時代の夏は、北海道の道路で走り込みをしていました……。
ところが、信号が少ない分、逆に走っている車のスピードは比較的速く、路面も荒れている箇所が多いのも確かです。そんな状況もあり、ブラインド選手が、ガイドランナーと並走して走るための安全を確保するのは、逆に難しい……。
それらの問題を、当時の北見市教育委員会に相談したところ、能取湖の沿岸に整備してあるサイクリングロードを紹介していただきました。早速、そのサイクリングロードを視察したところ、途中にある駐車場から片道4kを往復するコース設定が可能であることを確認。その後、無事に「距離走(40k走)」を実施することができるようになりました。
また、これも毎年のことですが、「安全に走れるように」と、地元関係者のご厚意で、その4k区間の除草などの整備を合宿前に実施いただいております。本当に感謝しかありません。重ねて、御礼申し上げます。
このように、たった1週間程度の合宿ですが、多くの方々のご理解とご支援に支えられているのです。合宿も後半に入っていきますが、感謝の気持ちを成果で返せるよう、しっかりと走り込んでいきます。
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2026夏を走る・5
- 2026-07-02 (木)
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【2026夏を走る・5】今年も7月に入りました。そして、7月2日は一年のちょうど半分だそうです。毎年のことですが、月日が経つのは本当に早いものです……。
そして、いよいよ本格的な夏の走り込みに入っていきます。日本の長距離・マラソン選手やチームの多くは、夏に走り込みを実施します。これは、私が現役時代もそうでしたし、私たちの先輩方も同じように、夏は走り込みをしていました。
日本のマラソンや駅伝のシーズンは、主に秋から冬になります。したがって、逆算していくと、暑い夏はそれに向けた土台つくり(脚つくりやスタミナ養成)の時期に該当します。もちろん、長距離・マラソンのトレーニング方法に絶対はないので、違った流れもありますが……。
しかし、日本の長距離・マラソン界が、この大きな流れを崩さずに現在も受け継いでいることは確かです。つまり、日本の四季に合った伝統的なトレーニング方法でもあり、多くの名ランナーを輩出していきた「日本長距離・マラソン界の十八番」ともいえるでしょう。
さて、私が携わっているクラブチームやブラインドマラソンも、その伝統的なトレーニング方法に倣って、7月と8月は夏の走り込みを実施します。そして、これも至極当然のことですが、暑さを避け、比較的涼しい場所へ移動しての走り込みとなります。
ところが、近年は温暖化の影響なのか、涼しい場所といいながら日中の気温は30度をはるかに超えます。さらに、朝晩もそれほど涼しくならず、日本国内どこも同じような気温になっているような……。
と、いいながら真夏の千葉県や都内で長い距離を走り込んでいくのは、あまりにも過酷です。少しでも身体への負担を軽減するには、少しでも涼しい場所で走り込んだ方が効果的なのは確かです。
この後、7月と8月は例年どおり、長野県上田市菅平高原と北海道北見市で走り込みを実施していきます。これまで積み重ねてきた経験(猛暑の中)などを活かしながら、今年の夏も選手たちの走り込みを全力でサポートしていく所存です。
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2026夏を走る・4
- 2026-06-26 (金)
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【2026夏を走る・4】長野県上田市菅平高原において実施した強化合宿は無事に終了しました。今回の強化合宿は、箱根駅伝を目指す創価大学の学生選手たちが伴走サポートとして、参加してくれました。やはり、走力の高い選手(ランナー)が伴走サポートに入ると、量も質も充実したトレーニングになります。ありがとうございました。
その箱根駅伝は今や国民的行事となっており、それを目指す各大学の取組みやトレーニング環境は、実業団レベルを超えているといっても過言ではありません。また、今合宿のような伴走サポートを通じて何かを吸収しようとする姿勢が顕著なのも、箱根駅伝常連大学の学生選手たちのような印象はあります。
高校時代に5000mを13分台で走っているような学生選手でも、伴走ロープを通じて何かを学び、それを箱根駅伝に活かそうとする姿勢が見られます。もちろん、合宿に参加する学生選手はブラインドマラソン強化合宿のトレーニング計画などに対して意見することもなく、まずは体験し、その違いを積極的に学ぼうとします。そして、人の話をよく聞きます。
いつの時代も、強くなっていく選手の競技に対する姿勢は変わらない……。
さて、6月の菅平高原は全国から実業団選手たちが集まってくる時期でもあります。今回の合宿中も多くの実業団チームがトラックなどで走り込みを実施していました。ところが、菅平高原は準高地といいながら標高は1500m前後あるので、そこにうまく順応できない選手は苦戦します。
今回も実業団選手たちのトレーニングを拝見していると、トレーニング計画どおりに走れない選手たちも散見されました。特に、インターバルトレーニングのような心肺を追い込む場合、途中から一気に失速したり、過呼吸に陥ったりする選手もいました。
もちろん、実業団チームの監督やコーチは、高地トレーニングについての知見も豊富なので、間違いのないトレーニングを実施しています。ところが、人の身体は個々に特性があり、一般的な理論が全ての選手に当てはまるとは限りません。
同様に、ブラインド選手たちは視覚に障がいを持っていますが、どの選手も微妙にその症状(視力や視野)が違います。したがって、同じトレーニングを実施していてもその影響が微妙に影響します。
ところが、それが本当に視覚障がい(視覚情報)の違いによるものなのか?単純に走力の違いなのか?実際に、この判断は難しい点のひとつです。もちろん、その選手個々の症状や状態を見極め、日々のトレーニング内容に反映していくことが……。
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2026夏を走る・3
- 2026-06-18 (木)
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【2026夏を走る・3】先日の13日土曜日から14日日曜日の日程で、石川県金沢市において開催された「日本パラ陸上競技選手権大会」は無事に終わりました。まずは、大会関係者の皆様、出場された選手の皆様、ありがとうございました。
そして、最も懸念していた大会当日の天候でしたが、長距離種目にとっては最悪なコンディションの「晴(高温多湿)」となってしまいました。もちろん、このような表現をすると語弊がありますが、長距離・マラソン選手にとって、最大の敵は「暑さ」なので、ご理解いただければと思います……。
さて、ちょうどひと月前の5月、愛知県名古屋市で開催された「ジャパンパラ陸上競技大会」においても、前述した「暑さ」に記録を阻まれました。しかし、大会後はそのまま現地に残り、強化合宿にシフトして走り込みを実施しました(スピード重視)。
また、日本パラ陸上競技選手権大会の1週間前は、千葉県富津市において強化合宿を実施し、同大会に挑みました……。
結果は男女とも上位選手が、自己新記録や今シーズン最高記録を達成するなど、一定の成果を残すことはできました。もちろん、課題の残る選手もいましたが、4月以降の気温が高くなっていくこの時期、「スピード強化」へと移行していく流れを見直すことができた点は、コーチとしても収穫がありました。
至極当然のことですが、長距離・マラソンの指導者には様々な考え方を持った方がいます。とにかくスピードを重視していく考えの方。逆に、走り込みを重視していく考えの方。もちろん、どちらか一方に偏らない指導が求められますが、そう簡単にはいかない傾向にあるようです。
そこには、各指導者の経験(ノウハウ)や成功体験が深く関与しているからでしょうか。かくいう私は、「走り込みを重視していく考えの方」に近いと自覚しております。したがって、トラックよりもマラソンの方が……。
この後は、長野県上田市菅平高原において、もう一度スピード重視の走り込みを実施し、7月上旬に北海道網走市と北見市で開催予定の「ホクレンディスタンス」に挑みます。もちろん、マラソンにとってもスピード強化は最重要課題のひとつなので、しっかりと取り組んでいきます。
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2026夏を走る・2
- 2026-06-10 (水)
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【2026夏を走る・2】台風の影響で1日遅れての実施となった強化合宿は、無事に終わりました。また、梅雨入りとも重なり、気温が逆に20度以下まで下がるなど、長距離・マラソンの走り込みを実施するには、逆にちょうど良いコンディションとなりました。
主観的な話になりますが、人は暑さなど、厳しくなっていく環境への順化は苦手です。ところが、逆に涼しくなっていくなど、身体にとって楽な方への環境にはすぐに順化します。まさに今回の強化合宿は暑さから一転し、気温が一気に10度前後も下がるコンディションになりました。したがって、どの選手も質の高い走り込みができていました。
もちろん、こんなに涼しくなるのは一時的で、季節的にはどんどん暑くなっていく方向なので、気を抜くわけにはいきません。そんな中、今週末から石川県金沢市において「日本パラ陸上競技選手権大会」が開催されますが、コンディション的には逆に心配でもあります……。
さて、前述したように多くの人は、厳しい環境から恵まれた環境への順化は短期間で対応できます。ところが、その逆への順化は、簡単ではありません。例として、夏から秋・冬へと涼しい季節へ移っていくと、多くの長距離ランナーは駅伝やマラソンなどで好記録や好成績を残していきます。
ところが、夏マラソンなど、暑い時期に調子のピークを合わせるのは難しく、夏マラソンに挑戦する長距離ランナーの多くは苦戦します。同様に、夏に開催されるオリンピックや世界選手権の日本代表に選考されるような超エリートランナーの実力を持ってしても、簡単にいかないのが現状でしょうか。
特に、夏に開催される長距離・マラソン種目を目指す場合、それに向けたトレーニングの大半は、逆に涼しい環境下に移動して行います。その結果、とても良い状態に仕上げていくことは可能です。ところが、本番は酷暑の中なので、どこかのタイミングで必ずその暑さに順化させる必要があります。
繰り返しになりますが、人は厳しい環境下への順化はとても苦手です。したがって、涼しい場所で十分にトレーニングを積めても、「最終的には、本番の暑い場所へ移動するタイミング(暑熱順化)をどうするのか?」が、とても重要なポイントになるのは言うまでもありません。
今回、千葉県富津市富津公園において実施した強化合宿は、たまたま涼しいコンディションになりましたが、果たして今週末の大会でどんなパフォーマンスを見せてくれるか……。
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2026夏を走る・1
- 2026-06-05 (金)
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【2026夏を走る・1】今週の3日水曜日から千葉県富津市富津公園において強化合宿を実施予定でしたが、台風の影響で木曜日にスライドさせてのスタートとなりました。もちろん、台風の影響で合宿の日程が変更になったのは初めてのことでしたが……。
また、いつもの富津強化合宿は土曜日からスタートし、水曜日までの4泊5日で実施するのが定番です。しかし、今回はこの後の大会を踏まえ、水曜日から日曜日までの日程としました。
さて、富津強化合宿の初日は(どの合宿も)、移動の疲れも加味し、軽めの調整にしています。しかし、今回は台風の影響で1日少なくなったので、集合した木曜日の午後からポイント練習(インターバル)を実施しました。案の定、走った選手たちの動きは重たく、どの選手たちもいっぱいいっぱいな感じでした……。
あらためて、強化合宿や大会などの遠征は移動が伴います。日ごろ、そんなに意識しない遠征時の移動ですが、意外と疲労が伴います。特に、合宿などの場合は荷物も多くなり、電車や飛行機を乗り継いで移動する際、かなりの負担になります。
至極当然のことながら、そんなことを表に出す選手はほぼいません……。もちろん合宿の場合、移動の疲労も加味しての強化になるので、移動を言い訳にする選手もほぼいません。ところが、これが大会に出場するための移動だった場合はどうでしょうか?
多くの場合、大会の前日に移動するのが一般的です。移動後は現地で一泊し、ゆっくりしてから翌日の大会に備える日程です。しかし、意外とよくあるパターンが、その移動時の電車や飛行機の中で熟睡してしまい移動した宿舎でほとんど眠れなかったなど、移動時の過ごし方で最後の調整が崩れてしまうケースです。
また、移動の疲れは加齢などによっても変わってくるので、その疲れが大会当日に出てしまうこともあります。したがって、日曜日の大会時は、土曜日ではなく金曜日から現地入りすると、調整がうまくかみ合ったりします。この場合、前述した移動時に熟睡したとしても、その問題も解消できます。
特に、大会出場に伴う移動は予算の関係もありますが、前述したようなことを振り返っておくことは大切です。特に、マラソンの場合、数カ月の走り込み(努力)が、前日の移動によって「水の泡」になる可能性もあるので……。
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2026春を走る・13
- 2026-05-31 (日)
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【2026春を走る・13】そろそろ梅雨の時期に移っていきます。そして、気温が高くなるのはもちろんですが、湿度も高くなり、ランニングにとっても厳しい季節へ移っていきます。一方、この蒸し暑い時期をうまく活用することで、本格的な夏に向けた暑熱順化を進めていくことができます。
そこで、あらためて暑熱順化について考えていきます。
まずは暑熱順化とは、身体が暑さになれることを言います。もう少し別な言い方をすると、「暑い環境でもパフォーマンス低下や熱中症リスクを減らすための身体改造」とでも言うでしょうか。
特に、ランナーにとって暑さや湿度は、パフォーマンスが低下する最も大きな要因のひとつに該当します。したがって、梅雨から夏前の時期にこの暑さや湿度を克服していくための暑熱順化を進めていくことは、マラソン攻略の重要なポイントとも言えます。
もちろん、梅雨時期のランニングは気温や湿度が高くなるので危険も伴いますが、やり方次第では、むしろ強くなれる時期とも言えます。要は、この時期に身体が暑熱順化できると、夏にしっかりと走り込むことがでるからです。
そして、夏にしっかりと走り込みができると、秋以降のマラソンシーズンに向けた土台(スタミナなど)が構築されます。すると、涼しくなっていく秋以降のトレーニングは量から質へとスムーズな移行が可能となり、マラソンなどの記録更新に直結していきます。
さて、梅雨に入ると雨が多くなりますが、市民ランナーの方に話を伺うと、「雨天時は走らない」と答える方が多いのも確かです。しかし、そもそも気温の高い梅雨時期の雨天時は、雨が身体を冷やしてくれるため、比較的長く走ることが容易になります。つまり、逆に雨天時を活用しない手はないとも言えます。
また、マラソンは原則として雨天決行です。しかし、雨天時にランニング経験のないランナーが、いきなり雨の中でマラソンに挑戦することは難しいとも言えます。そこで、この雨天時のランニングを通じて「シューズやウェアの選択」「ペース配分(強度)」などを試すことで、独自のノウハウを蓄積していくことができます。
同時に、雨天時のランニングは、集中力(環境適応力)やメンタル面が自然に鍛えられます(安田の経験上)。このように雨天時でも根気よく走り込むことで、「悪条件に強いランナー」としての持ち味を磨いていくことも……。
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2026春を走る・12
- 2026-05-21 (木)
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【2026春を走る・12】先日の5月16日土曜日から2日間の日程で「2026ジャパンパラ陸上競技大会」が、アジアパラ競技大会の会場となる名古屋市瑞穂公園陸上競技場(パロマ瑞穂スタジアム)で開催されました。
両日とも夏日となる厳しい暑さの中、熱い戦いが繰り広げられました。まずは、出場された選手の皆様、大会関係の皆様、ありがとうございました。
同大会には、ブラインドマラソン協会の強化指定選手たちも多数参戦しましたが、気温が30度を超えるなど、厳しいコンディションに記録を阻まれる結果となりました。また、ひと月前にマラソン(この日も夏日だった)を走っている影響もありましたが、反省する点の多い内容でした……。
さて、今大会に参戦した当協会の強化指定選手たちは、いわゆる企業に所属している実業団選手(陸上競技が仕事)です。かつては、パラ競技者が一般の実業団選手のような環境で競技を続けられることなど、ほとんどあり得ませんでした。
しかし、パラ競技者に対しても分け隔てなく、チャンス(環境など)が与えられるように社会の認識が変わってきました。また、会社関係の方々が競技場のスタンドから熱心に応援する姿も大会ごとに増えています。本当にありがたいことです。
一方、残念ながら今の環境が当たり前だと考えている節のある選手が増えているのも確かです。かつての選手強化は、オリンピックとパラリンピックは全く別物との考え方が一般的でした。ところが、今は「オリパラ」といわれるように、選手強化の考え方や国の強化方針は、ほとんど同じです。
つまり、パラ競技者にとっては、良い環境や条件を与えられることが普通になった反面、オリンピックを目指している選手たちと同じ結果・成果(努力・責任)を求められている点があることを……。
もちろん、選手をサポートしている我々スタッフもこれらの点を肝に銘じ、ロスパラを目指していきます。
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2026春を走る・11
- 2026-05-14 (木)
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【2026春を走る・11】いよいよ「夏日(最高気温が25度以上の日)」と言われる日が多くなる季節に突入してきました。同時に、長距離・マラソン選手たちは、トラックシーズンにも入りました。
いわゆる「スピード養成期」とも言われています。つまり、トラックで5000mなど、比較的短い距離のレースを走ることで、長い距離のレース(マラソンや駅伝など)に必要なスピードも強化・養成するイメージになります。
さて、詳細は割愛しますが、人の体は「スピード」と「スタミナ」を同時に強化していくことは難しいと言われています(エネルギー回路が違う)。例えると、100mを9秒台で走れるスピードがあり、マラソンも2時間9分以内で走れる人間は存在しません(オリンピックの歴史においても100mとマラソンの2種目を掛け持ちにしていた選手はいない)。
したがって、スピードとスタミナを一旦切り離し、季節に合わせて別々に強化・養成していくトレーニング方法(期分け)が、日本でも主流になっています。もちろん、5月以降はさらに気温や湿度が高くなっていくので、逆にハーフマラソンやマラソンを積極的に走っていくことは、身体にとってもリスクが高くなっていきます。
そんな視点から考察しても、前述したように5月のトレーニングはスピード重視の「スピード養成期」にシフトするのは、理にかなっているとも言えるでしょう……。
一方、市民ランナーの方々は、トラックレースを走る機会は以前よりも増えてきましたが、学生選手や実業団選手に比べると、圧倒的に少ないのも確かです。したがって、お話を伺うと、その多くは「これまでにハーフマラソンとマラソンの二つしか走った経験はない」。
ところが、最近は仲間たちと気楽に参加できる「リレーマラソン」などのミニ駅伝大会が増えてきました。実は、このような大会に参加していくことで、市民ランナーの方々も前述してきた「スピード養成」に代替することは十分可能です。
また、ひとりが走る距離も短い大会が多く、まさにトラックレース同様の効果が期待できます。もちろん、いつも一緒に走っている仲間たちと参加するので、その応援を受けながら頑張ることもできます。
そして何よりも、その仲間たちとの親睦を深めることができ、マラソンに対するモチベーションがさらに高まります。暑くなってくるこれからの季節ですが、リレーマラソン大会などに積極参加し、マラソンに対する情熱も熱くしていきましょう!
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