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安田享平のランニングライフ

暑い寒い・2

【暑い寒い・2】ブラインドマラソン協会主催の北海道合宿も終了しました。今回の合宿も昨年同様、ホクレンディスタンスの網走大会と北見大会に視覚障がい男女の5000mを組み込んで頂きました。まずは、大会関係者の皆様方に厚く御礼申し上げます。

さて、今回の北海道合宿は昨年とは真逆で、最高気温が10度前後とまるで冬のような気温が続くコンディションでした。更に、雨天も続き、暑さでなく逆に防寒が必要な状況となりました。

そんな中、5000mのレースと40k走をセットにした流れをベースに今回の合宿を実施しました。特に、合宿2日目の網走大会とその翌日に実施した40k走は気温が10度前後で雨と、逆に冬季トレーニングのようでした。

案の定、寒さによる影響もあり、こちらが考えていたような記録や内容を残すことはできませんでした。また、翌日に実施した最初の40k走では、低体温症に陥る選手も出るなど、夏とは思えない過酷なコンディションとなりました。

その後もすっきりしない天候と低温が続きましたが、合宿の後半に向かってどの選手も暑さでなく寒さに順化していきました。その結果、最終日に実施した3000mのトライアルが最も良い内容と、これまでの強化合宿とは違う調子の流れでもありました。

2020年の東京パラリンピックも、今回のように北海道で調整し、暑い東京で勝負をしていく流れはほぼ固まっています。しかし、今回のように都内との気温差が20度をこえるような天候も十分に想定できます。

今回の北海道合宿は、この時期としては過去に経験のないコンディションとなりましたが、2020年の東京パラリンピックに向け、「我々の引き出しを増やす貴重な合宿だった」と、次の強化合宿につなげていきます。

今月は、20日から長野県菅平高原、8月は再び北海道合宿と、2020年の東京パラリンピックをシュミレーションしながら残りの夏を走り込んでいきます。

暑い寒い

【暑い寒い】先日の東京都町田市において開催された関東パラ陸上競技選手権大会は、梅雨も明けた真夏日となり、暑さとの戦いとなりました。特に、暑さに最も悪影響を受ける長距離種目においては過酷を極めるコンディションとなりました。

さて、7月3日より1週間の日程で北海道北見市常呂町において、日本ブラインドマラソン協会主催の強化合宿を実施中です。昨年もほぼこの日程で同地において強化合宿を実施しましたが、昨年は北海道も記録的な猛暑で、この常呂町においても気温が35度をこえる記録的猛暑となりました。

果たして今年は、逆に記録的な低温となっている様子で気温が10度前後と、関東から移動してきた者にとっては冬です。また、この合宿期間中、同地において開催されるホクレンディスタンスに出場します。これは、全国の実業団選手や学生選手が集う中長距離種目の記録会です。

特に、長距離種目は夏でもある程度気温が低く涼しい場所だと記録を狙えます。そして、7月4日に開催されたホクレンディスタンス網走大会においては、小雨でほぼ無風。気温も13度前後と絶好のコンディションとなりました。

ところが、5000mに出場した男女の視覚障がい選手たちの記録は、思ったほどのびませんでした。と、言うより「残念な結果」と言う感じです。もちろん、出場した選手たちは最後まで諦めず力を出し切ってくれました。

ゴール後、選手たちの振り返りを聞いていくと、こちらが思っていた点とは違う捉え方もありました。やはり、涼しいと言っても一気に20度近く気温が下がると、身体もそう簡単に順応しないと言うことでしょうか。

今年の夏も2年後の東京パラに向けた調整方法をシュミレーションしながら北海道合宿を実施していますが、今年のように同じ国内でも気温差が20度前後もある場合…。もちろん、暑い場所から涼しい場所へ、逆に涼しい場所から暑い場所へと、どちらのケースも必ずセットになります。

長距離・マラソンの走り込みは暑い場所では難しいので、涼しい場所を求めて移動し、そこでしっかりと走り込みを実施します。しかし、狙っている大会は暑い場所です。涼しい場所で走り込み、最後は暑い場所で勝負する。至ってシンプルな話なのですが…。

新・富津合宿

【新・富津合宿】6月30日(土)から2日間の日程で、関東パラ陸上競技選手権大会が東京都町田市において開催されます。今年の同大会は10月に開催されるアジアパラの日本代表選考にも関係する重要な位置付けとなります。

その大会に出場する選手の調整と、8月の北海道マラソンに向けた走り込みを目的とした強化合宿を千葉県富津市において実施しました。日程は、6月22日(金)から6月25日(月)までの3泊4日。

お世話になった宿舎は「ナカヤマイン」になります。聞きなれない名前ですが、今年3月一杯で閉館した富津岬荘から移転した宿舎になります。もちろん、女将さんはじめ従業員の皆様は同じです。

宿舎場所は富津公園内から移転し、富津公園入口交差点から木更津よりに約400mほど戻った道路に面した場所なので、トレーニング環境も全く変わることなく問題ありません。また、宿舎内の環境も視覚障がい選手たちが直ぐに慣れることができたので、旧富津岬荘以上に快適な環境になっております。

さて、今回の強化合宿ですが、スピードを極端に重視する訳でもなく、逆に距離を多く走る訳でもなく、トラック組もマラソン組にとってもほどよい強度と量にしました。また、これから夏に向けても、秋から冬と同じ設定タイムで同じ本数や距離を走ることは危険です。

なぜなら、冬と同じ設定タイムで同じ本数や距離を走っても、夏は気温の上昇と共に心拍数も上がるので、身体に掛かる負荷や強度も上がるからです。このため、暑い中でのトレーニングは、強度や量を考えないと危険です。まさに、そのさじ加減が本当に難しくなります。

特に、夏にレースを控えていて、それに向けた調整は「何をどの程度実施するのか」の判断は、困難を極めると言っても過言ではありません。もちろん、今回の合宿もその点に神経を使いましたが、「実際にレースの結果を見てみないと何とも言えない」と言うのが本音でしょうか。

無責任な言い方になりますが、夏のマラソンはもちろん、夏のレースに向けた調整やそのための体調管理は何度経験しても難しいのです。まずは「やり過ぎない」が暑さ対策の第一歩になります。

夏の北海道

【夏の北海道】日本ブラインドマラソン協会主催の強化合宿も7月と8月は、北海道でも実施します。先週は、その北海道合宿でのトレーニング環境を視察に行ってきましたが、現地入りした日は気温が10度を下回っていたので、とても驚きました。

また、昨年の北海道合宿中は、逆に気温が38度に上昇する日もあり、その日は国内で最も暑い地点にもなりました。ここ数年、異常気象と言う言葉もすっかり定着した感もありますが、2020東京パラが不安になります。

さて、ご存知の方も多いと思いますが、夏の北海道はマラソンや駅伝を目指す実業団チームや学生チームの合宿拠点として定着しています。そのため、トレーニング環境は充実しており、選手やチームを受け入れる体制も十分に整っています。

もちろん、その整った環境は視覚障がい選手たちも十分に活用できます。実際に、2016年のリオパラリンピックでは、北海道合宿での成果がメダル獲得につながりました。

今回、事前視察を実施したのは、新しいトレーニング環境を現地スタッフの方と確認することが最大の目的でした。特にロードでの新しいトレーニングコース確保は東京パラを目指す上でも必須です。

実は、視覚障がい選手の場合、一般選手のように路面の凹凸を自分自身で判断し、回避しながら走っていくことはできません。そのため、意図的に不整地を走るクロスカントリーコースでの走り込みは、残念ながら回避させるのが一般的です。

同様に、一般道路での走り込みも、車のわだちや凹凸がひどい場合、そのコースは走らせません。そのため、一般の選手たちが良いと感じているコースと、視覚障がい選手たちが良いと思っているコースとの間にギャップが存在します。

今回の視察はそれらの問題を解消し、視覚障がい選手が安全に確実に走り込める条件の整ったコースを確認することが目的でした。あらためて、2020東京パラに向け、残された夏はあと2回です。暑さ対策等の課題もありますが、大切な点はどこでどのようなトレーニングを積みながら調子を合わせていくかです。

今年の北海道合宿は、それらの課題を解消していく上で重要な位置付けとなります。

夏の強化合宿

【夏の強化合宿】6月7日(木)から11日(月)の日程で、日本ブラインドマラソン協会主催の強化合宿を長野県菅平高原において実施しました。今年度に入ってからは、5月連休に続いて2回目の菅平合宿となります。

今回の合宿は、8月の北海道マラソンを目標にするグループと、トラックレースを狙うグループに分け、トレーニングも分けて実施しました。

特に、マラソングループは積極的に走り込む内容です。合宿2日目は片道4kの起伏にとんだコースを4往復する32k走を実施し、3日目はトラックにおいて3万m走。そして、翌日は再び起伏にとんだコースで32k走と、3日連続で30k以上の距離を走り込みました。

また、3日目のトラック3万m走は、膝の負担を軽減させる意味からも設定タイムを同じにして3レーンを走らせたので、実際の距離は長く、負荷も高くなっています。

さて、どんな合宿にも共通しますが、トレーニング内容がハードになっていく上でポイントになってくるのは、ハードなトレーニングを先頭で牽引していけるリーダーの存在です。

実業団チームも学生チームも安定したパフォーマンスを発揮しているチームには、必ずこのハードトレーニングを牽引していける肉体的にも精神的にも強い選手が必ず存在します。いわゆるエースと言われる存在です。

今回の合宿は、そのエースと期待している選手が復活し、ハードトレーニングをしっかりと牽引してくれました。その結果、男子選手はマラソングループ、トラックグループ共に計画どおりのトレーニングを消化することができました。

一方、女子選手の方はこの点に課題が残り、個別にも課題の多い内容となりました。

今更ながら合宿の目的は、狙ったレースで結果を残すためです。そのため、レースに向けたトレーニングや合宿も効率を重視した方が良いと考える指導者もいます。

しかし、そのレースは生き物であり、当日のコンディションは常に違います。また、日本代表として出場するレースは相当なプレッシャーが掛かります。

実は、当日のコンディションやプレッシャーは逆に非効率な部分になります。つまり、効率的なトレーニングを積み重ねても、狙ったレースは必ず非効率になるのです。それを克服するには、ある程度の「量」が必要になります。これから夏に向け、更に走り込んでいきます。

6月のトレーニング

【6月のトレーニング】今年も早いもので、6月に入りました。そして、ここからはいよいよ暑い季節の到来で、日中のランニングは最も厳しい時期に入って行きます。

また、この6月は本格的な夏を前にして、暑さに身体を慣らす意味では、とても大切な月になります。いわゆる暑熱順化と呼ばれるもので、暑さに身体を慣らすためには、やはり暑い中で走ることも必要です。

もちろん無理は禁物ですが、暑さを避け朝夕の涼しい時間帯だけのトレーニングでは、夏の暑さに負けない身体をつくることは難しいと言えます。また、少し先の話しになりますが、ここ近年においては9月以降の本格的な秋のマラソンシーズンに入っても、気温が20度をこえる日が増えてきたように感じます。

実は、夏の暑さを避けてきたランナーの中には、秋のマラソンシーズンに入ってから暑さに負けて、走れない方もいます。よく実りの秋と言いますが、これは夏に鍛えた方に当てはまる言葉であり、夏の暑さを避けた方は、秋以降に調子が上がってくるか否かの判定は難しいと言えます。

そんな視点からもこの6月は暑さに身体を順化させながら夏に備えてほしいと思います。

さて、6月も各種レースが各地で盛んに開催されております。暑さに身体を慣らすと言いつつ、長い距離を走るのはやはり危険が伴います。そこで、日ごろ走る機会の少ない10キロ以下のレースやトラックでの記録会出場を推奨します。

いわゆるスピード強化とも言い、夏の走り込み前に一旦スピードを高めておくのは、秋のマラソンシーズンに向けても効果的です。実際に、正月の箱根駅伝やニューイヤー駅伝を目指すトップ選手たちも、この時期は積極的にトラックレースを走っています。

具体的な距離としては、5000mを中心に走っている選手が圧倒的に多く、この時期に自己記録を更新した選手の多くは、秋の駅伝シーズンに入っても安定したパフォーマンスを発揮する確率が高いと感じます。

つまり、この時期のトラックでの記録と秋からのロードレースの記録は密接な関係にあると言えます。これは、一般の市民ランナーの皆様も同じであり、6月は暑さに身体を順化させつつ、短い距離のレースを積極的に走りましょう。

フィットネスチェック

【フィットネスチェック】東京都北区にある国立スポーツ科学センター(JISS)において、日本ブラインドマラソン協会強化指定選手のフィットネスチェックを実施してきました。

このフィットネスチェックは昨年から実施頂いており、選手ごとの身体能力、メンタル面や栄養面などから現状を科学的に把握することで、これまでのトレーニング効果を確認したり、今後の競技パフォーマンスを予測したりするものです。

かつてはオリンピック候補選手に対するものでしたが、今ではパラリンピック候補選手に対しても対応頂けるようになりました。JISSスタッフの皆様も、視覚障がい選手に対する介助も慣れたもので、各測定時における選手に対する安全対策も完璧です。

あらためて、JISS関係者の皆様方に感謝申し上げます。

さて、選手強化活動の現場では、日々のトレーニングや各種レース時における選手ごとのパフォーマンスを把握し、その結果を振り返り、更に修正して次のステップに進むことを繰り返しています。

しかし、当日のコンディションは常に違っており、選手ごとの調子や状態も常に同じではありません。同じようなパフォーマンスを出したとしても微妙に違っています。では、何がどの程度違っているかを把握していくには、やはり科学的なデータが必要になります。

特に、今回のような身体能力面の測定については、自分自身の身体を正確な数値でとらえることができるので、今後の目標記録の設定やそれに対するトレーニング方法を立案していくのに欠かせません。

そして何より、選手自身の意識改革にもつながり、結果的には日々の日常生活も見直す貴重なきっかけになります。もちろん、我々スタッフも同じですが。

これから暑い季節になります。また、2年後の東京パラリンピックも暑さとの戦いは必至です。いわゆる暑さ対策についても、この国立科学センター(JISS)での測定結果やアドバイスを活かしていきます。

東日本実業団陸上

【東日本実業団陸上】埼玉県熊谷市において、5月19日から2日間の日程で東日本実業団陸上競技選手権大会が開催されました。今年もIPC公認種目として視覚障がい男女の1500mと5000mを実施頂きました。

既に何度かこのブログでも説明しましたが、年間を通じて日本陸連公認の各種大会は全国各地で開催されています。しかし、パラリンピックを目指す選手たちにとっては、日本陸連公認だけでは記録が認められません。この上にIPC公認の諸条件を満たし、更にIPC公認申請手続きをしておかないと、パラリンピックを目指す大会としては公認されないのです。

そのため、パラリンピックを目指す選手たちにとっては、記録を狙える身近な大会が極端に少なく、少ないチャンスを活かせる調整能力が強く求められます。特に、中長距離種目は、当日のコンディションに記録が大きく影響されるので、運にも左右されます。

果たして今年の同大会は、19日は強風が吹き荒れる悪コンディションとなりました。種目は1500mでしたが、400mのトラックを1周すると全て向い風のような悪条件です。そんな中、男女とも期待の若手選手が記録更新を狙いましたが、残念ながら強風に阻まれました。

翌日は強い風もおさまり、まずまずのコンディションになりました。種目は5000mです。

この視覚障がい5000mは、特に男子選手は強化指定選手のメンバーがほぼ揃い、記録への期待も高まりました。結果は、全体的なスピードの底上げを感じる内容でしたが、中でもT11クラス期待の若手選手である唐澤選手が、「16分18秒59」と大幅な自己記録を更新しました。

そして、今回の最も大きな収穫は、たった3選手だけの出場だった視覚障がい5000m女子の部でした。

優勝したのは、T11クラスの井内選手でした。その記録は「20分37秒54」と、日本記録を大幅に更新。もちろん、自己記録も1分以上の更新です。同じく2位と3位の選手たちも自己記録を大きく更新しました。

実業団選手たちでも自己記録を更新するには厳しいコンディションでしたが、視覚障がい選手は男女合わせて13名の選手が参戦し、6名の選手が自己記録を更新しました。これから季節は夏に向かうので、長距離種目は過酷を極めていきますが、今大会以上の走りを見せてくれると、期待できる走りでした。

日本男子マラソン記録の推移

【日本男子マラソン記録の推移】既に過ぎた話題ですが、設楽悠太選手がマラソンで日本記録を更新し、1億円を手にした話題は大きく報道されました。小生もマラソンに多少関わりを持っているひとりとして、「日本人にとってマラソンは特別な意味を持ったスポーツである」と感じました。(もちろん、個人的に思っただけですが)

その日本記録更新から既に2ヶ月以上が過ぎ、設楽悠太選手も次の目標に向かって始動している様子で、更なる記録更新を見せてほしいと願っております。

さて、前置きが長くなりましたが、今回は日本男子マラソンの記録推移をあらためて振り返ってみたいと思います。もちろん、既に何度も目にしたことがあると思いますが…。(下記の記録一覧については、途中の記録を幾つか割愛しております)

2時間57分1秒/後藤長一/1920年11月28日 → 最初の日本記録
2時間48分1秒/西田長次郎/1922年11月5日 → 2時間50分突破
2時間36分10秒/金栗四三/1924年4月13日 → 2時間40分突破
2時間26分44秒/池中康雄/1935年4月3日 → 当時世界最高・2時間30分突破
2時間26分42秒/孫基禎/1935年11月3日 → 当時世界最高
2時間18分54秒/中尾隆行/1961年3月21日 → 2時間20分突破
2時間15分15秒8/寺沢徹/1963年2月17日 → 当時世界最高
2時間12分00秒0/重松森雄/1965年6月12日 → 当時世界最高
2時間11分17秒0/佐々木精一郎/1967年12月3日
2時間10分37秒8/宇佐美彰朗/1970年12月6日
2時間9分5秒6/宗茂/1978年2月5日 → 2時間10分突破
2時間8分38秒/瀬古利彦/1983年2月13日 → 2時間9分突破
2時間8分15秒/中山竹通/1985年4月14日
2時間7分35秒/児玉泰介/1986年10月19日 → 2時間8分突破
2時間6分57秒/犬伏孝行/1999年9月26日 → 2時間7分突破
2時間6分51秒/藤田敦史/2000年12月3日
2時間6分16秒/高岡寿成/2002年10月13日
2時間6分11秒/設楽悠太/2018年2月25日 → 1億円獲得

上記した記録は、単純に過去と現在を比較することはできませんが、偉大な先輩方が残してきた経験と知恵を脈々と受け継ぎ、更に試行錯誤を繰り返してきた歴史だと思います。そして、いつの時代も選手自身が体感的に正しいと考えたトレーニング方法の実践が先にあり、科学はいつもその後を検証してきたと言うことです。

まさに今現在も、設楽悠太選手のトレーニング方法や川内優輝選手のトレーニング方法は、どちらも独創的で過去に例がなく、それぞれが独自の成功体験を積み重ねた中から生み出された素晴らしいノウハウです。

このように、型にとらわれれず独自のトレーニング方法でそれぞれが結果を残せるスポーツは珍しいと感じます。そして、それがマラソンの魅力であり、多くの日本人に受け入れられている理由のひとつかもしれません。

菅平合宿

【菅平合宿】いわゆる大型連休の代名詞であるゴールデンウィークも終わりましたが、今年も連休期間は日本ブラインドマラソン協会主催の強化合宿のため、長野県菅平高原で過ごしました。

その強化合宿は4月30日から5月5日までの間で実施しました。また、具体的なトレーニング内容は、全てのトレーニングをトラックで行い、スピードトレーニングはもちろん、ペース走や変化走に関しても全てトラックで走りました。

特に、4月までマラソンを走ってきた選手たちはスピード強化と言うより、トラックで走る感覚を取り戻す方を優先した感じです。

さて、4月30日に菅平高原に到着した日の気温は20度をこえており、平地と変わらないような陽気でした。ところが、後半になってくると季節が逆戻りした感じとなり、気温が10度を下回る日もありました。

また、トレーニングを実施しているトラックの標高は千メートル以上なので、身体が順応していないと呼吸も苦しく感じます。そこに山からの冷たく強い風もあり、体感温度は5度以下に感じるような厳しいコンディションになった日もありました。

もちろん、インターバルトレーニングは平地での設定タイムよりかなり落として実施しましたが、強風や低温のため、どの選手もかなり苦しみました。特に、経験の浅い若い選手は自分自身の限界点を把握しきれていない面もあるので、厳しいコンディションの中、途中で大きく失速する場面もありました。

しかし、疲労が蓄積してくる合宿後半になるほど、逆に「適切なペースで走る」ことを「自分自身の身体との対話」から導くことができるようになってきた点は収穫でした。

トラックレースはマラソンと比較すると、圧倒的に短い距離ですが、レース中の苦しみはマラソン以上に感じる場合も多々あります。そして、トラックレースは単にスピード強化だけでなく、マラソンと違う苦しさを体験し、それを克服することでマラソンに結びつけることが可能です。

今年のゴールデンウィーク合宿も、これからのトラックレースだけでなく、その先にあるマラソンにつながっていく内容でした。

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