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2008-09-16

北京パラリンピック・3

北京パラリンピックも明日閉幕です。今回のパラリンピックは、既に各種報道等で伝えられているとおり、日本は苦戦しております。と、言うより世界のレベルが一気に上がり過ぎたと言った方が正しいような大会でした。

陸上競技も例外なく数多くの種目で世界記録ラッシュに沸き、その記録も「ハンディを乗り越えて」と、言うにはあまりにも凄過ぎる記録ばかりでした。例えば、T46クラス(腕の切断等)の男子1500mの優勝記録は何と、「3分52秒」です。更に、8位までが4分を突破する大混戦のレースでした。もちろん勝負に徹しながらの記録なので、少なくとも上位5名あたりまでの選手は、3分50秒を軽く突破する走力を持っていると推察できます。また、T11クラス(全盲・伴走有)の男子200mは、「22秒40」。T12クラス(弱視)の男子100mの優勝者は、伴走者を付けて走り、「10秒89」・・・と、ただ唖然とする記録ばかりでした。

そして、明日は北京パラリンピックを締めくくる「マラソン」です。日本からも、高橋選手、新野選手、加治佐選手の3名が出場します。マラソン組は、8月30日に北京入りしました。そこから約3週間近く、伴走者と練習から日常生活までの全てを共にし、「チームジャパン」として調整してきました。今回は、全選手が一度も調整計画を変更することなく、予定どおり完璧に計画を消化し、選手並びに伴走者全員が体調も良好です。もちろん前回のアテネパラリンピック金メダル(T11クラス・全盲)の高橋選手も好調をキープしております。

ところが、今回の北京パラリンピックから日本が得意とするT11クラス(全盲)は、T12クラス(弱視)とクラスを統合され、現実は厳しい戦いとなることが必至です。しかし、この厳しい現実に悲観することなく、選手3名、伴走者6名(志田、川嶋、岡村、木村、永井、二見)が気持ちをひとつに「チームジャパン」として、「メダル獲得」を目標に長期間の厳しい練習を乗り越えてきました。

今回、私は盲人マラソン日本代表コーチ(監督)として、今日までお手伝いをさせて頂きました。もちろん日本選手のメダル獲得を誰よりも期待していますが、3名の選手が6名の伴走者と共にそれぞれの力を出し切り、無事にゴールしてくれることをただ願っております・・・。

最後になりましたが、ここまで様々な方々にご支援ご尽力頂きました。この場をおかりし、あらためて厚く御礼申し上げます。

そして、明日は9名の「チームジャパン」に絶大なるご声援をよろしくお願いします!!

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