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2018-12-13

連戦

【連戦】12月に入り、週末毎にマラソンや駅伝のテレビ中継が放送されています。もちろん、テレビ中継されている大会はメジャー大会のみで、全国各地ではたくさんの大会が同日開催されております。

そして、マラソンシーズンに入ったこの時期は週末毎にマラソンを走る屈強なランナーも多数います。このようなランナーはいつの時代もいますが、そのスタイルをひとつのトレーニング方法として確立させたのは、言うまでもなく川内優輝選手です。

さて、マラソンを1回走るとそのダメージは相当なものです。トレーニング理論や運動生理学など、専門家の見解としては、マラソン後は心身を回復させるため、休養する期間を設けることが定説となっております。

ところが、この回復期間と言うのは個人差が大きく、日々のトレーニング内容や強度、個々の自己記録などによって大きく異なります。専門的な話は割愛しますが、私が直接コーチしている方の中においても、連戦が可能な方、難しい方と様々です。

更に、マラソンの連戦をして一度は失敗しても、その経験を次の連戦に活かすことによって、自己記録を更新していく強者もいます。個人的には連戦をすすめない方ですが、連戦を通じて走力がアップしている方をみると「人の可能性は常識や理論を越えている」と、驚くことばかりです。

また、この連戦は肉体的な要素より、精神的な要素が大きく影響しているようにも感じます。つまり、「精神的スタミナ」の強さです。同時に、連戦を通じて一定の記録を残し続けている方は、思考がポジティブな方が多いと感じます。

と、言いながら連戦は怪我や故障のリスクが格段に高くなるのは間違いなく、実際に連戦によって故障し、マラソンから長期離脱した方もいる点を見逃してはいけません。

マラソンのトレーニング方法に正解はありませんが、実は連戦によって記録を達成する方法は、再現性が難しいのも事実です。なぜなら、トレーニングは自分の意志だけで進みますが、レース(実戦)は他人の意志も入ってくるからです。

特に、連戦に挑む方は良い面ばかりでなく、逆のリスクをよく理解しておくことは成功にもつながります。

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