【第45回防府読売マラソン大会】私の選手が出場する年内最後のマラソン大会が、今月21日に開催された伝統の「第45回防府読売マラソン大会」でした。実は、昨年から日本盲人マラソン協会の強化指定選手も参加させて頂けるようになり、今年も男子10名、女子4名の強化指定選手たちが出場しました。
当日のコンディションは気温が低く北風も強く、厳しい状況下でのレースとなりました。総合結果は、公務員ランナーの川内優輝選手が抜群の強さを発揮し、2時間9分46秒の好タイムで圧勝しました。スタートから強風の影響もあり、ペースが上がらない30k過ぎからスパートし、他を全く寄せ付けない圧巻の走りは、現時点では国内最強のマラソンランナーである印象を強く受けました。
一方、日本盲人マラソン協会の選手たちも川内優輝選手に負けない走りを披露してくれました。ゴール順の記録(男子)は次のとおりです。
1位/岡村正広(T12弱視)/2時間27分48秒(SB)
2位/和田伸也(T11全盲)/2時間35分39秒(日本新)
3位/堀越信司(T12弱視)/2時間39分33秒(初マラソン)
4位/谷口真大(T11全盲)/2時間41分21秒(PB)
5位/熊谷豊(T12弱視)/2時間47分57秒(PB)
6位/米岡聡(T11全盲)/2時間53分25秒(PB)
7位/加治佐博昭(T11全盲)/2時間55分22秒(SB)
8位/芝野寛仁(T13弱視)/2時間58分24秒(PB)
9位/新野正仁(T11全盲)/2時間59分19秒(SB)
※PB=自己新記録、SB=シーズンベスト記録
また、女子の道下美里選手は、「2時間59分21秒」の視覚障害者女子では国内初となるサブスリーを達成し、世界トップクラスの仲間入りを果たしました。
これだけの記録ラッシュは、私自身も記憶にありません。それだけ選手たちのピーキングが優れていた点と、それを支えた伴走者との目的意識がピタリと一致したからに違いありません。同時に、これまでの強化合宿で共に切磋琢磨してきた成果が、「チーム力」として発揮された大会でもありました。
今後とも皆様方の絶大なるご声援をよろしくお願い申し上げます!
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