【ジャパンパラ】9月23日から2日間の日程で、障がい者陸上競技の国内最高峰大会のひとつであるジャパンパラ陸上競技大会が福島県で開催されました。今大会には、日本ブラインドマラソン協会の強化指定選手たちも多数参戦し、自己記録更新に挑みました。
特に、今年度はスピード強化を重点強化のひとつとして取組んできたので、今大会はその成果を試す最後の公式大会となります。
果たして結果は、女子選手を中心に多くの自己新記録が誕生しました。もちろん、記録更新に届かなった選手もいましたが、ここまで怪我や故障もなく、順調に走り込めていることを確認できた点は大きな収穫になりました。
さて、マラソンと比較するとトラック競技は距離が短く、何度も記録に挑戦できるような感じを受けますが、実際はマラソン以上に難しい面が多いのも事実です。これは、オリンピックや世界選手権を目指す、実業団選手や学生選手の挑戦を拝見していても明らかです。
「トラック競技の新記録達成は簡単にできません!」
スピードが課題となれば、誰もがスピード強化するのは至極当然の流れですが、上記したように、簡単に記録更新はできないのです。その大きな要因が大会当日のコンディションにあります。今回も厳しい残暑の中、気温が30度近くまで達するレースもありました。更に、ライバルの走りやレース展開にも大きく左右されるので、狙った記録を達成するには様々な条件が合致しなくてはいけないのです。
もちろん、それに打ち勝つため、選手自身がこれまでのトレーニングで培った肉体と精神が最重要なのは言うまでもありませんが、逆に目先の成績や記録に一喜一憂する必要もないと考えます。つまり、スピード強化を課題にし、それに見合った計画的なトレーニングを消化できたなら、「マラソンに必要なスピード強化は十分に達成できた」と考えることは、更に重要です。
また、トラック競技はマラソンとは違う苦しみやレース展開があるので、それを経験できたことは、必ずマラソンの苦しい局面で活かされます。
10月から本格的なマラソントレーニングに突入します。日本ブラインドマラソン協会としては、10月の千葉県富津合宿から本格的な走り込みを開始します。ここまで強化してきた「スピード」を自信に、どの選手も大きな飛躍を期待したいと思います。
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