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冬を走る・8

【冬を走る・8】今月から3月上旬あたりまでは、国内の各種ロードレース大会が最も盛んな季節になります。しかし、ここ数年はコロナの影響で自粛する大会が多かったのも確かですが、少しずつ復活してきている様子です。マラソンファンの一人としては、このまま元も状態に戻っていくことを願うばかりです。

さて、前述したとおり、各種ロードレース大会が目白押しの季節なだけに、毎週のように各種大会に出場しているランナーも多く見受けます。やはり、まずは大会に参加し、完走することが何よりなので、充実しているランニングライフとも言えます。

一方で走力がついて、記録ものびてくると、たくさんの大会に出場するよりも大会を絞っていく傾向が強くなってくるのも確かです。極端な例になりますが、箱根駅伝を走る選手たちが1ケ月前から毎週末ごとに大会を走りながら調整する選手はほぼいません。

その理由は様々ですが、やはり多くの大会を走ると、調子のピークを狙った大会に合わせることが難しくなるのでしょうか。では、なぜたくさんの大会を走ると、調子のピークを合わせるのが難しくなるのでしょうか。

これも様々な理由がありそうですが、練習は自分自身の決めた設定タイムで自分自身の考えどおりに走ることができます。つまり、その日の練習強度などを自分自身でコントロールすることができます。

一方、大会では自分以外は全てライバルとなり、沿道からの応援もあります。したがって、大会当日のレース展開を自分自身が考えているペースで進め、さらにゴール順位をコントロールすることが極めて難しい点は誰もが理解できます。要は、大会においては自分自身が考えているとおりに走り切ることはかなり困難であると……。

つまりは自分自身が狙っている目標の大会も同様に、ペースや順位をコントロールすることが難しいのも確かです。したがって、体調を調整して狙った大会に合わせても、その大会に出場するその他大勢のランナーの調子や大会当日のコンディションなどは、自分自身でコントロールすることはできないのです。

そう考えると、逆に多くの大会に出場し、様々なレースパターンを自身の体と心で経験しておくことは、目標の大会がどんなレース展開になっても対応できる引き出しを多く持っていることにもなります。同時に、当日のコンディションが厳しい状況(暑いとか強風など)になるほど、経験値の高い選手が有利になるとも考えられます。

まとまらない話になりましたが、トップ選手も含め、大会にたくさん出場することが不利に働くか否かを正確に判断することは難しい……。

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