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2023冬を走る・2-3

【2023冬を走る・2-3】順天堂大学において測定合宿を実施してきました。今回の測定も前回同様、同大学大学院スポーツ健康科学研究科教授、町田先生のご支援ご指導のもと、無事に実施することができました。ありがとうございました。

あらためて、マラソンのパフォーマンスに影響する指標として、最大酸素摂取量(VO2Max)、乳酸性作業閾値(LT)などがあります。要は、体に多くの酸素を取り込みながら乳酸を貯めることなく走り続けることができれば、マラソンの記録は向上するはずです(理論上)。

しかし、それらの指標(数値)を正確に測定したり、そのデータを解析することは簡単ではありません。なぜなら、測定に必要な専用の器具や設備はもちろん、それらを正確に扱える知識や技量を兼ね備えている専門家の元でしか実施できないからです。

また、ひとりの選手を測定するのに、少なくとも1時間以上はかかります。今回も測定する選手の数は10名以上だったので、相応の時間や労力が必要になります。したがって、測定を実施するための日程や時間などを調整することも容易ではありません。

このように、測定と言っても簡単に実施することはできないのです。しかし、順天堂大学はオリンピックや箱根駅伝などにおいても多くのトップ選手を輩出しており、前述した測定設備の完備やそのデータなども豊富に蓄積されています。また、我々の測定結果についても的確な分析とコメントを頂戴しております。

もちろん、科学的な測定を実施したからと言って、それがマラソンのパフォーマンスに直結することはありません。至極当然のことですが、そのデータから個々の特性や課題を読み取り、日々のトレーニングなどに落とし込んでいくことが必須になるからです。

ところが、科学的なデータを解析すると、多くの選手は「トレーニングの量と質をもっと上げられる」となります。つまり、科学的トレーニングは、「効率的で楽」と思いがちですが、実際は科学的な裏付けがあるので、逆に「もっともっと厳しいトレーニングが可能」と判定されるのです。

今回の測定でも、個々の課題である弱点がそのままデータに反映されているケースが多かったと感じました。そして、それらの弱点を克服するには、トレーニングの量と質を上げることが必須であり、より厳しいトレーニングを自らに課していく気概も不可欠であると……。

結局は、根性論を後押しするのも、科学的トレーニングとも言えるのでしょうか……。

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