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2013-06-19

絆・10

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【絆・10】梅雨入りし、気温も湿度も一気に上がってきました。そんな中、6月15日(土)から6月16日(日)の日程で盲人マラソン強化合宿を実施しました。今回の合宿は、来月にフランスで開催されるIPC世界陸上競技選手権の代表選手を対象にした強化合宿です。

そのIPC世界陸上競技選手権には、盲人マラソン協会から全盲の和田、高橋、谷口の3選手を日本代表選手として派遣します。今回の合宿は、代表選手としての参加は全盲の谷口選手ひとりでしたが、ロンドンパラリンピック代表の岡村選手も参加してくれました。

今回も1泊2日の短期合宿で、トレーニング内容については次のとおりです。

◆1日目:午後/3000m+2000m+1000m+600m+300m。◆2日目:早朝/各自フリー、午前/30k走。

上記のように、トレーニングの流れは「スピード+スタミナ」です。谷口選手は、トラックの1500mと5000m、そして、マラソンの3種目に出場します。特に、トラック種目については、大幅な自己記録更新が期待されます。この点も考慮し、、初日にスピード系のトレーニングを実施しました。

余談になりますが、全盲の谷口選手には、必ず伴走者が必要になります。ところが、谷口選手もこれまでパラリンピックに出場してきた全盲ランナーたち同様、「伴走者泣かせ」の選手に成長してきました。

具体的には、これまでのトレーニング成果が実を結びだし、走力がグングン上がってきております。その結果、市民ランナー方の伴走対応が難しいレベルになってきたのです。実際に今回の合宿も、当初は現役学生選手に伴走の打診をしましたが、ちょうどこの時期は学生選手たちもトラックシーズンです。そのため、週末毎に各種トラックレースに出場するので、とても伴走をお願いできる状況ではありません。

そんな中、今回は何とか2時間35分前後でマラソンを走れる2人の市民ランナーにお願いしました。しかし、上記のようなスピードトレーニングになると、2人で交代しながらやっと谷口選手の伴走ができる状況でした。

視覚障害者マラソンの強化を仰せつかってもう何年にもなりますが、選手の育成同様に伴走者に対する走力の要求レベルが更に高くなってきたのも事実です。もちろん、他にも課題はありますが、これまで同様、様々な方々のお力を賜りながら少しずつでも選手のトレーニング環境を改善していきたいと思います。

つづく。

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