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絆・18

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【絆・18】GW中は、恒例となった日本盲人マラソン協会主催の強化合宿を、千葉県富津市において実施しました。また、女子選手の強化をスタートしてちょうど1年が経過しました。この1年間で自己記録を更新した選手、怪我や故障に悩まされた選手もいましたが、今年度も無事にスタートすることができました。

あらためて、皆様方のご支援ご協力に感謝申し上げます。

さて、盲人マラソンだけでなく、障害者陸上競技全体の最重要課題のひとつに、選手の「強化と育成」があります。盲人マラソンとして女子選手の強化をスタートしたのも、その理由のひとつです。ところが、それに該当する選手を発掘することは想像以上に難しいのが現状です。特に、選手層が極端に薄いため、選手間の年齢や競技歴のひらきがあり、強化・育成していく選手を増やすほど、そのひらきは大きくなっていきます。※「絆・16」を参照。

一般の競技においては20代が主力となり、30代あたりからベテラン選手と言われ、だんだんとフェードアウトしていくのが、一般的な競技歴になるかと思います。ところが、盲人マラソンは、この1年間で新しく強化指定に加えた選手の最年少は17歳、最年長は60歳と、親子以上のひらきがあります。

もちろん、一般選手も含めて、単に競技力を年齢や性別で判断することはできません。また、その必要もありませんが、年齢差によって日々の生活環境の違いも大きくなり、それが競技に対する意識の違いとなってくるのも事実です。そして、合宿を重ねれば重ねるほど、その意識のズレもお互いに見えてくるので、同じチームとしてベクトルを合わせていくことが、難しくなっていきます。

今後の課題として、この意識のズレを修正していく必要もあります。そのためには、ガイドランナー(伴走者)を含めたスタッフの意識改革も必要不可欠になります。しかし、この年齢差が大きなところも、逆にこの世界の特徴でもあり、様々な可能性を秘めている点であります。

道は年々険しくなっていますが、今年度も新しい選手や協力者を積極的に取り込みながら切磋琢磨していける環境を、更に向上させていきます。

引き続き、皆様方のご支援ご協力をよろしくお願い申し上げます。

つづく。

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