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復活

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【復活】年間を通じてほぼ日曜日ごとに千葉県富津市富津公園において、富津合同マラソン練習会を開催しています。もちろん、名古屋ウィメンズマラソンが開催された先日の3月13日も練習会を開催しました。例年なら名古屋ウィメンズマラソンの応援に行く私ですが、今年は富津合同マラソン練習会にある特別な思いを持って参加しました。

そして、この日の練習会に参加したRUNWEB会員であるKさん(男性)にとっても、特別な日となったに違いありません。

実は、昨年11月10日、Kさんは突然倒れました。脳梗塞です。入院した病院に勤務する関係者から聞く話はどれも厳しい状況の様子で、左半身が完全に麻痺しているとのことでした…。

Kさんは、2009年1月から私が主宰するこの練習会に参加するようになりました。その後、「どうしてもサブスリーを達成したい」との強い思いがあり、2011年から一緒にサブスリーを目指すことになりました。

最初の1年間は、慣れない走り込みや仕事との調整に苦労していましたが、2年目に入ると地道に取組む姿勢が一気に開花してきました。2012年2月の東京マラソンでついに「2時間59分28秒」をマークし、念願のサブスリーを達成。この時、Kさんは41歳でしたが、まさにこれからの勢いがありました。

案の定、その後のKさんは破竹の勢いで、5kからハーフまで全ての距離で自己記録を更新。更にマラソンも「2時間52分27秒」まで短縮し、いよいよ夢の記録でもある「2時間50分突破」が視野に入ってきましたが…、Kさんに突然の悲劇が襲いました。

入院後、1週間以上が経過してから面会可能との連絡を受け、Kさんをお見舞いに行きましたが、病院のベットに横たわるKさんの姿は残念ながら話のとおりでした。私から何と声をかけ、何を話して良いかの術が全くありません。

しかし、Kさんは動かない左半身の手足に対して取り乱すことなく「絶対に復活する」と、力強く語ってくれました。

先日の3月13日、Kさんは自ら車を運転して練習会場の富津公園までやってきました。車から降り、スクッと立つKさんの姿に後遺症はありません。それどころか私と一緒に2時間LSDまでしたのです。

この日は、Kさんが脳梗塞で倒れてからちょうど4ヵ月が過ぎましたが、病院のベットで誓った言葉どおり、「復活」しました。まさに不屈の精神力です。同時に、再び夢の記録に挑戦できる扉を自らの力でこじ開けたのです。

「暖かくなったらもう一度、一緒にマラソンを目指そう!」

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