【冬を走る・8】今年最初の富津合同マラソン練習会は、タイムトライアルを実施しました。その距離は最長でハーフマラソン。前月同様、可能な限りいくつかのグループを形成してのスタートでした。
今回は年末年始をはさんだこともあり、思うように走れなかったランナーもいました。しかし、自己記録を大きく更新している姿も多く見ることができました。また、思うように走れず、激しく落ち込むランナーもいましたが、練習の一環としているので、目先の記録に一喜一憂する必要は全くありません。毎度のことですが、この後も地道に走り込んでいきましょう。
さて、昨年同様、今年も各種大会の延期や中止がしばらく続きそうです。多くのランナーにとって、少ないチャンス(大会)すらめぐってこない異常事態ですが、何とかモチベーションを維持してほしいと願っております。
一方、その少ないチャンス(大会)に調子のピークを合わせることができたランナーにとっても、次の的を見つけにくい状況が続くことになります。特に、昨年の11月以降のマラソンに出場できたランナーの多くは、この年末年始を休養(リフレッシュ)と位置付け、いつも以上に羽をのばしていたのでは?
私の経験上の話しになりますが、最も怪我や故障のリスクが高まるゾーンに入っている可能性があります。いつもなら何本もレースを走りながら本命のマラソンを目標にしていく流れです。しかし、最初から弓をいっぱいに引き、的の中心を狙っていく取り組みは、効率的に見えますが、心身ともに相当なダメージとストレスが残ります。
ところが、年末年始という特別なフィルターを通過することで、そのダメージが抜けたと勘違いするケースは多いのです。結果、トレーニングの再開と同時に脚の違和感を感じたり、身に付いているペース感覚に微妙な狂いが生じていたりします。どうか慎重にトレーニングを再開してほしいと思います。
同様に、これから少ないチャンス(大会)を活かそうとしているランナーも注意が必要です。数少ないチャンス(大会)は、参加人数も想像以上に絞っている可能性が高くなります。つまり、数百名程度の参加人数では、スタートからゴールまでの「42.195k」が、単独走になってしまう確率も一気に高まります。相当な覚悟を持ってスタートラインに並ぶ必要があると言えます。
「途中でやめるなら最初から走らなければ良かった……」
少ないチャンス(大会)は、そのようになる可能性が高くなることも肝に銘じておくことが必要です。場合によっては少ないチャンス(大会)と言いながら、無理にスタートしないことも正しい選択になるのかもしれません。
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