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冬を走る・4

【冬を走る・4】30日は大阪国際女子マラソン大会が開催されます。富津合同練習会で一緒に切磋琢磨している女性ランナーの皆様も多数出場しますが、先日の富津合同練習会は事実上最後のポイント練習でした。

まさにテーパリングの最終局面でしたが、それぞれが計画した距離を、計画した設定タイムで走り切っていました。私が拝見した感じでは、どの選手も良い状態に仕上がっていると見受けましたが、それぞれの調子は個々にしかわかりません。

また、多くの指導者は、「プラス思考で良いイメージ」を持つようにと、声をかけて送り出します。しかし、これも毎回のことですが、どの選手もそれを頭で理解していても、なぜか自分自身の悪い箇所が気になるものです。

例として「痛めていた足の張りが気になる」。「左右の着地バランスがおかしい気がする」など、潜在的に気にしていたことが急に浮かび上がってくるような感じで……。また、最近では、「どのメーカーの厚底シューズを履けばよいのか?」。「〇〇メーカーのサプリメントを試してみようか?」など、SNSなどによる情報過多の弊害もあるでしょうか。

実は、テーパリングに入ると、練習の量を落としていくので、練習時間も早く終わるようになっていきます。そのため、時間的にもゆとりが出てくることにもなり、上記したように普段あまり気にしない点にも意識がいくようになります。また、SNSを検索した結果、自分の調整方法と違う人の体験談に引き込まれ、迷いが生じる場合も多々あります。

さらに、時間を持て余した結果、急に部屋の掃除をはじめ、「足の指を机の角にぶつけて爪をはがした」。同様に、急に新しい料理に挑戦し、未知の料理を食することになり、「腹痛で下痢になった」など、人は想定外の行動を取り易く、それが裏目に出てしまうことは、意外に多いと感じます。

テーパリングの難しい点は、たんに調子を引き上げていけるか否かだけでなく、上記したように多くの選手はゆとりが出てくると、「余計なことを考え、余計な行動をとってしまう」。同時に、そのリスクが高まる点だと思います。そして、最後は目に見えない「自分の内にある何か」との葛藤になる点でしょうか。

今回は変な話をしましたが、ここまで走り込んできた自分自身の心と体を信頼し、休養第一で最後の調整を……。

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