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夏を走る・2

【夏を走る・2】関東も梅雨入りし、「今年の梅雨は〇〇」と毎年のように話していますが、まさに梅雨らしい天気が続いています。また、この梅雨の時期は、晴れたら気温が30度を超えますが、雨天になると逆にグッと下がります、

そのため、体調管理が難しい季節でもありますが、雨天時は長距離種目のレースには、うってつけともいえます。その主な理由として、雨が体温の上昇を抑えてくれるのと、呼吸が楽になるなど、思っている以上に走り易くなるからです。

私の現役時代の話で恐縮ですが、当時の6月に開催されていたトラック競技会において、5000mや10000mで何度か自己記録の更新をした経験があります。そして、その自己記録更新を達成したときの天候は、ほぼ雨でした。

また、当時も今も6月は晴れると30度を超える日もあり、レースやトレーニングには過酷なコンディションになります。しかし、梅雨の雨になると肌寒く感じる日もあり、そんな日にレースが重なると、暑い日のギャップもあってか体はよく動きます(私の経験上)。

特に、6月に出場した10000mのレース当日が雨天の場合、かなりの確率で好走(自己評価)していた記憶があります。もちろん、市民ランナーの皆さんがトラック競技会で、10000mを走る機会は少ないと思いますが……。

一方、10000mのレース当日が晴天で、気温が30度を超えるようなコンディションになった場合は、もちろん悲惨(地獄)でした。経験上、トラック競技の5000mまでは、気温が高くなってもパフォーマンスは極端に落ちませんが、10000mになるとトップ選手でも分単位で記録が悪くなります(夏はトラック表面温度が60度に達することもあるので……)。

したがって、スピード強化に軸を置いているこの時期は、市民ランナーの皆さんも積極的にトラックレースを走ってほしいと思いますが、暑さを考慮するなら距離は3000mから5000m程度までが良いでしょう。同様に、ロードレースは10k程度の距離まででしょうか。

簡単にまとめるなら、6月は「晴れれば地獄、雨天時はチャンス」ともいえます。しかし、チャンスを願って、トラックレースの10000mやロードレースのハーフマラソンなどの距離に挑戦するのは、個人的には推奨しません。

なぜなら、上記してきたように晴れたときのリスクが大き過ぎるからです(想像以上にタイムが悪化するのと体へのダメージが大きい)。やはり、6月のレースは、天候がどちらに転んでも目標タイムと実績タイムとの乖離が少なくなるような距離を選択してほしいと思います。

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