【秋を走る・5】23日の3連休をはさんだ日程で強化合宿を、いつもの千葉県富津市富津公園において実施しました。ちょうど台風の接近と重なりましたが、トレーニングには影響ありませんでした……。
また、同じ3連休に岐阜県において全日本実業団対抗陸上競技選手権大会も開催されました。同大会には、強化合宿などでもガイドランナーをつとめている山口遥選手も出場したので、ちょうど23日に千葉県から岐阜県へ移動し、翌日の24日に千葉県へ戻る日程で遠征しました。しかし、こちらは台風の影響をもろに受けることになりました……。
さて、次のターゲットとなる12月の防府読売マラソン大会に向けた走り込みのピークは10月になります。今回の強化合宿は故障明けの選手もいたので、足慣らし的な位置付けにもなりました。内容も距離走を2本実施しましたが、特に具体的な設定タイムなども決めず、個々の体調や調子に合わせた感覚で走りました。
また、12月の防府読売マラソン大会に向けてどのように調子を合わせていくのかを、この段階でよく考えることは重要ですが、逆に12月の同大会に調子を合わせることが難しいと判断する選手もいるかもしれません。しかし、年明けの2月に実施予定の別府大分毎日マラソン大会に合わせることは十分可能です。その場合、12月の段階でどの程度の調子に戻しておくかの目安は必須になります。
よくあるパターンとして、現時点で調子が悪いからといって何も考えずに走り込みを重ねた結果、調子のピークが大きくずれてしまうことです。実際にあった例として、年末から年明けの1月前半に調子のピークが訪れてしまい、練習のつもりで出場したハーフマラソンで自己新を達成(無欲で出場)。しかし、2月の別府大分毎日マラソン大会で大失速(狙って出場)。
このように「練習のつもり」というのが曲者で、無欲とはプレッシャーを感じていない状態にもなります。一方、無欲で達成した記録に気分を良くし、本命のマラソン大会では自他ともに期待を寄せることになります。すると、これまで感じたことのないプレッシャーを背負うことにもなり、マラソン大会当日は高い確率で失速することにつながるのです。
あらためて、現時点における調子の良し悪しに関係なく、目標のマラソン大会に向けたトレーニング計画を考え、それに沿って走り込んでいくことがベースであり、重要です。その結果、自身の心と体の調子をコントロールしていくことにもつながり、いわゆるポイント練習ごとにプレッシャーを感じることにもなります。
そして、その計画的なプレッシャー(ポイント練習)を受け止めていくことが、本命のマラソン大会当日に力を発揮できる心と体の強化にもつながっていくと考えます。
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