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2023春を走る・1

【2023春を走る・1】3月に入りました。毎年のことですが、寒暖の差が大きくなる季節です。そして、花粉が猛威をふるう時期も重なるので、体調管理が難しい季節でもあります。そんな中、今週末の東京マラソンを皮切りに、3月も各地でマラソン大会が目白押しとなります。

特に、東京マラソンや来週末の名古屋ウィメンズマラソンに出場する方々は、最終調整に入ります。上記したように、体調管理が難しい季節ですが、万全の体調で挑めることを祈念しております。

さて、いわゆるカーボン入りの厚底シューズが登場したことによって、マラソンの記録も飛躍しました。同時に、そのシューズが原因のひとつと思われるケガや故障が増加してきたのも確かです。

私が関係しているランナーの中においても、それらに起因すると思われるケガや故障は確実に増えてきたと感じます。また、痛める箇所や、その傾向も何となくわかってきたような……。一方、それらに対応するための正確な対処方法などは、いまだハッキリしていないのが現状でしょうか。

特に、カーボン入りシューズをどの程度の頻度で、どの程度の期間履くと、どのような症状が出てくるかが、よくわかりません。そのため、そのシューズに慣れてきたかなと、安心したころに故障したり、逆に短期間で足の違和感を訴えたりと、人によって様々です。

また、カーボン入りシューズと、そうでないシューズを履き分けようと、元のシューズに戻したら逆に故障するパターンもあり、その対応に苦慮するケースもおきています。このように、いわゆるシューズ革命による恩恵が大きい分、そのリスクも多岐にわたっていると……。

もちろん、どんなシューズであろうと、自分自身にとってケガや故障の原因につながるようなら、そのシューズを断念することは言うまでもありませんが、カーボン入りシューズは比較的高額なものが多く、購入したらそう簡単にあきらめることは難しいと感じます。実は、この部分が一番大きいかもしれません。

他人事のような話に終始しましたが、どんな理由であれケガと故障は回避し、万全の体調でスタートラインに立てることを、あらためて祈念しております。

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