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2023冬を走る・2-1

【2023冬を走る・2-1】先日の12月3日は、防府読売マラソン大会が開催されました。同大会は「日本視覚障がい女子マラソン選手権大会」も兼ねており、女子ブラインド選手はもちろん、男子ブラインド選手たちも出場しました。

また、同大会は、WPA公認記録を残すことのできる国内では数少ないマラソン大会のひとつに該当します。したがって、ブラインド選手たちにとっては、来年のパリパラに向けても最重要大会のひとつに位置します。

そして、どのブラインド選手たちも、今年の9月ころから同大会を目標に走り込みを継続し、スタートラインに立ちました……。

結果は、男女の優勝記録とも目標タイムには届きませんでしたが、自己記録を更新した選手を3名輩出できました。特に、期待の男女若手選手がそれぞれ自己記録を更新してくれた点は、次につながります。

一方、記録を期待していた男子主力選手たちが、目標どおりの走りをすることができませんでした。もちろん、単に希望的観測で期待をしていたわけではなく、記録を狙える根拠となる走り込みの量と質をクリアしていたからです。

あらためて、マラソンの難しいと言われる点として、上記したように走り込みをしっかりと積めていても結果に直結しないことが多々あることです。すでに何度もこのブログにも記載してきましたが、その主な理由のひとつとして、「マラソンは練習もレースも常に頭で考えるゆとりのある競技(無我夢中ではなく余力がある)」だからでしょうか。

また、好調な走り込みを積めた場合、自他ともに好調と自覚できる反面、体に蓄積している疲労などを感じにくくなる傾向があります(思考<肉体)。逆に、うまく走り込めていない場合は体の違和感も気になり、自身の逃げ道(言い訳)ばかりを考える傾向に陥ります(思考>肉体)。

もちろん、どちらに陥ってもマラソンをうまく走ることは難しくなります。しかし、どちらに向いても自身の思考と肉体を適切に修正することができないと、マラソンを安定して走ることもできません(パフォーマンスの再現性)。

今大会で優勝した川内優希選手は、それらを常にコントロールできている数少ない選手とも言えるでしょう(思考=肉体)。そして、今大会もMGC同様、「川内優希選手のことばかりが話題になった大会」と感じたのは、私だけでしょうか……。

川内優希選手は、今回もアッパレです!

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