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2023-01-06

冬を走る・6

【冬を走る・6】今年も例年どおり、駅伝観戦からスタートしました。そして、今年も多くの感動をいただきました。選手の皆様、関係者の皆様ありがとうございました……。また、遅くなりましたが、あらためて本年もよろしくお願い申し上げます。

その駅伝ですが、ニューイヤーも箱根もほぼ予想どおりの結果だったように感じます。また、いつの時代も駅伝はエースが快走することは必須ですが、それ以上に全区間でミス(ブレーキ)をしないチームが、優勝や上位入賞を果たしています。

特に、順位変動が少なくなってくる中盤以降の区間については、その選手が次区間の選手にタスキを渡したチーム順位と区間順位がほぼ一致してきます。例として1位でタスキを受け取り、3位に後退したとしても、その選手は意外にも区間3位だったりします。

同様に、20位でタスキを受け取り、11人を抜いて9位でタスキを渡しても区間9位だったりします。つまり、駅伝はタスキを受け取った順位やそこで競り合った相手などによって、その選手のペースや区間順位が決まっていく特性もあります。

それだけに、一度後退したチーム順位を区間賞で一気に上位へ押し戻す「ゲームチェンジャー」になるエースはそう簡単にはあらわれません。今回のニューイヤー駅伝では、4区を走った池田選手(KAO)や細谷選手(黒崎播磨)がそんな走りを見せましたが、両チームとも入賞には届きませんでした。

一方の箱根駅伝は、4区を走ったヴィンセント選手(東京国際)と9区を走った岸本選手(青山学院)の2選手がゲームチェンジャー的な快走を見せましたが、両チームとも目標順位には届きませんでした(5区と6区は除く)……。

しかし、ニューイヤー駅伝を制したHondaは全7区間で2区の外国人選手を除くと、区間6位以内(37チーム中)で全員がキッチリと走り、意外にも区間賞は5区の青木選手だけでした。同様に箱根駅伝を制した駒沢大学も全10区間を区間5位以内(20チーム中)にまとめ、こちらも区間賞は6区の伊藤選手だけでした。

優勝した両チームとも選手個々の調整能力の高さはもちろんですが、それを束ねた監督をはじめとするチーム力の高さが際立っていたのは確かです。さて、いよいよ来年はパリパラ大会です。残されたレースもカウントダウンに入っていきます。まずは、駅伝を制した両チームのようなミスのない安定した走りでパリパラへのキップを手繰り寄せていきます。

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