- 2015-08-20 (木) 19:11
- トレーニング計画 | マラソン | マラソントレーニング
【夏の走り込み・6】今回は、暑さ対策の2つ目について考えていきます。
■暑さ対策2).距離より時間で走る。
ほとんどのランナーたちが、どの程度走ったかを表す場合、普通は「何キロ走った」と言います。もちろん、マラソンをはじめほとんどの大会はキロ表示されるので、至極当然のことでもあります。つまり、どれだけ走ったかの指標を「距離」で表現しています。
一方、同じ距離を走った場合でもペースや天候によって身体へのダメージは違ってきます。特に、同じ距離を指標にしても気温や湿度が高くなってくる夏の場合、次のようなデメリットが生じる可能性が高くなります。
■デメリット1).暑いので後半は大きくペースダウンする。■デメリット2).暑さに体力を消耗し、最後まで走りきれない。■デメリット3).調子よく走れていた時の体感と、暑い中でのギャップが大きすぎて自信をなくす。
今更ながら人は誰でも距離を目安にし、その距離にかかる時間(スピード)で考えていきますが、上記したように暑さの中ではそれが計算どおりにいきません。ところが、暑さに負けまいと更に頑張ることで状況はますます悪化し、肉体的にも精神的にも大きなダメージを受けてしまうケースは意外と多いのです。
そこで、夏の走り込みは、頭の中を一旦リセットし、走り込みの指標を「距離」から「時間」に切り替えることを推奨します。つまり、距離やスピードを一旦忘れて、単に時間で走るのです。具体的には「何キロ走った」から「何分走った」へのシフトです。
■メリット1).速くても遅くても同じ時間ならスピードを落として走るようになる。■メリット2).ゆっくりペースで走るとゆとりができるので、おのずと自身の身体やフォームを意識するようになる。■メリット3).ゆっくり長くはしることで故障や怪我の防止にもなる。
そして何より、ゆっくり長く走ることでマラソンに必要な血管系の強化にもなり、秋のマラソンに向けた「脚つくり(土台つくり)」につながります。
但し、逆にゆっくり長く走ることが、上手くできない方も意外と多く、慣れるまで相応の時間を要するケースもあります。しかし、ゆっくり長く走れるようになれば、年間を通じてマラソンに必要なスタミナを維持向上させていくことが容易になります。
是非とも身につけてほしいトレーニング方法です。
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