Home > 未分類 > 2023秋を走る・7

2023秋を走る・7

【2023秋を走る・7】パリ五輪マラソン日本代表選手を決める「MGC」が、10月15日に開催されました。また、同大会のコースは国立競技場を発着点とし、2021年9月5日に東京パラマラソンを実施したコースをアレンジしたものです。

そして、MGC当日はまさかの雨。特に今年は記録的な猛暑が続き、10月に入った今も25度を超える日が続いていたので、多くの選手や関係者は暑さ対策のことを考えていたと思います。かくいう私も暑さのことばかりイメージしていました……。

しかも、スタート後はさらに雨が激しくなり、気温も下がっていく予報で、そのとおりの厳しいコンディションになりました。まずは、そんな中でも最後まで粘り強いレースを見せてくれた全ての選手に「ありがとう」と「お疲れ様」をおくります。

さて、冒頭でも触れた、2021年9月5日に実施された東京パラマラソン当日の天候も実は雨でした。もちろん、残暑も厳しく連日30度を超える中、当日まで暑さ対策を万全に整えていました。具体的には、氷で冷やしたスペシャルドリンクを保管するためのクーラーボックスや保冷剤入りの帽子。さらに、それらを手渡しするための給水スタッフ配置など……。

ところが、東京パラマラソン当日の天候は雨。そして、気温は20度。誰もが想定していなかったコンディションとなったのです。まさに「まさか」のできごとでした。そして、今回のMGCも多くの選手や関係者は「まさか」の雨と、思ったことでしょう。

よく結婚式に出席すると、祝辞の中で「人生には3つの坂がある」話をする人がいます。1つは「上り坂」。2つ目は「下り坂」。そして、3つ目が「まさか」です。今回のMGCは、この3つの坂が見事にそろったマラソンでした。実はマラソンは、この「まさか」が起こりやすい競技とも言えます(私の経験上)。

したがって、この「まさか」をどこまでイメージしながら日々のトレーニングを積んできたか否かも、勝敗に大きく影響するのは確かです。また、「まさか」に遭遇したとき、どんな気持ちでいるかも大切です。いわゆる「落ち着いて冷静に」とかでしょうか。

ところが、その「まさか」に遭遇すると、多くの選手は冷静さを失ってしまうものです。しかし、逆に開き直れる選手が強さを発揮するのも確かです。つまり、追い込まれたときの「度胸とハッタリ」。そして、それを実行できるか否か……。

今回、パリ五輪マラソン日本代表のキップを手にした選手(と川内選手)は、そんな精神力の強さも他を圧倒していたのでしょう(見た目のタイム差以上に)。

Comments:0

Comment Form
Remember personal info

Trackbacks:0

Trackback URL for this entry
http://blog-yasuda.main.jp/wp-trackback.php?p=7461
Listed below are links to weblogs that reference
2023秋を走る・7 from 安田享平のランニングライフ

Home > 未分類 > 2023秋を走る・7

Search
Feeds

ページの先頭へ