- 2024-01-13 (土) 9:27
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【2023冬を走る・2-6】2024年最初の強化合宿をいつもの千葉県富津市富津公園において実施しました。今回の強化合宿は、ちょうど1ヵ月後に迫った別大マラソンに向けた走り込みになります。
今回の強化合宿は、1月6日土曜日から4泊5日の日程で実施し、ポイント練習は3回。具体的には、1月7日に「40k走」を実施し、翌日に「5k×2本+1k」。そして、最終日に「12k走」。
内容的には過去の実績と遜色なく、どの選手もたんたんと走り込んでいました。しかし、ここにきてようやく男子主力選手たちの調子が上がってきており、別大マラソンでの快走が期待できそうです……。
そして、この後からは調整に入っていきます。調整の基本は「練習量を落として疲労を抜く」と「適度に刺激を入れて調子を引き上げる」の2点に集約できます。特に、練習量を落としていくことは、最大のポイントになります。
しかし、これが意外と簡単ではなく、私もコーチの立場から選手たちの失敗事例を、たくさん見聞きしてきました。特に、「選手自身が、自分はどのタイプに該当するかを把握していない」ことによる調整失敗が意外に多いと感じます。
具体的には、「疲労が抜ければ走れるタイプ」と「疲労を抜くと脚力まで落ちるタイプ(刺激の入れ方が重要)」の2つに大きく分類したとき、自分自身はどちらのタイプに該当するのか、あるいは近いのかをつかんでいないことです。
これにより、練習量を落とし過ぎたり、強い刺激を入れ過ぎたりと、結果的には真逆の調整をしてしまうからです。さらに、レースを調整の一環として出場する場合、どのように走るかの判断はさらに難しくなります。
例として、マラソン調整の一環として、数週間前にハーフマラソンを走る選手は多いですが、そのハーフマラソンで自己新記録を達成すると、そのままマラソンも走れるタイプ。逆に失敗してしまうタイプなど、どちらの事例も多数あります。
また、レースは生き物なので、常に自分自身の思うようなペースと順位で走ることはかなり難しい。したがって、周りの選手たちや当日の天候などに惑わされ、自分のイメージどおりのペースと順位で走り切ることは、実は簡単ではないのです(うまくできても、次回レースでの再現性はさらに難しい)。
このように、あれこれ考えること自体が調整失敗の原因にもなったりします。やはり、調整の基本は、シンプルに「休養第一」です。したがって、「迷ったら休養」。この原点を忘れないようにしてほしい……。
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