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春を走る

記録

【記録】先日の5月18日(土)から2日間の日程で東日本実業団陸上選手権大会が埼玉県熊谷市において開催されました。そして、今年も同大会において視覚障がい男女の1500mと5000mを実施していただきました。もちろん、WPA公認です。

まずは、視覚障がい種目実施にご尽力いただいた大会関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。

さて、来年はいよいよ東京パラリンピックが開催されますが、日本代表に選考されるためにはWPAから指定された参加標準記録を突破することが必須です。また、単に参加標準記録突破だけでなく、種目ごとのWPA世界ランキング上位にランクされていないと選考されません。

詳細は割愛しますが、パラリンピック出場を目指す選手たちにとって、国内でWPA公認記録を狙える機会は圧倒的に少なく、今大会は数少ない貴重なチャンスとなります。

一方で、これから夏に向かっていく季節は、長距離種目にとっては気温も湿度も過酷を極めてくるコンディションとなっていきます。したがって、5月開催の同大会は、長距離種目にとっては記録を狙えるギリギリの季節とも言えます。

また、今回は大会側のご理解とご協力で、視覚障がい男子5000mのスタート時間を早朝9時00分に繰り上げていただいた結果、下記のような好記録ラッシュとなりました。同時に、T11男子5000mは和田選手と唐澤選手がWPA世界ランキングの1位と2位に躍進することにもなりました。(2019年5月19日現在)

この後、6月から本格的な夏の強化合宿を実施していきますが、更なる記録更新に向け、選手とともに精進していきます。

◆視覚障がい男子5000m結果
1位/堀越信司(T12)/15分33秒38(大会新)
2位/和田伸也(T11)/15分42秒88(大会新、T11アジア新、T11日本新、自己新)
3位/唐澤剣也(T11)/15分44秒28(大会新、T11アジア新、T11日本新、自己新)
4位/高井俊治(T13)/15分44秒29(大会新、T13アジア新、自己新)
5位/谷口真大(T11)/16分19秒90
6位/山下慎治(T12)/17分23秒38
7位/米岡 聡(T11)/17分48秒69(自己新)
8位/立木勇弥(T13)/18分45秒69

最終調整は?

【最終調整は?】5月中旬に入り、初夏を思わせるような日も増えてきました。同時に、暑さに慣れていない時期でもあるので、天候が晴れると週末のレースは暑さとの戦いにもなります。レース中はもちろん、日ごろの水分補給や暑さ対策は常に意識していきましょう。

さて、気温も高くなってくる時期なので、レースはハーフマラソンより短い距離やトラックでの記録会などにシフトしている方も多いと思います。いわゆるスピード養成期として、積極的に短い距離のレースを走り、マラソンに不可欠なスピード養成を実施する時期とするのです。

既に4月からトラックでの記録会など、短い距離のレースを何本か走った方もいると思いますが、自己記録は更新できたでしょうか。私が指導している市民ランナーの方々においても、走る度に自己記録を更新している方と、思うように走り切れていない方とがいます。

もちろん、マラソン同様、自己記録を更新することは簡単なことではないので、うまく走れないといって悲観する必要はありません。大切なことは怪我や故障なく、積極的にレースを走っていくことです。

と、言いながらトラックや短い距離のレースへ向けた調整は意外と難しいのも事実です。難しい要因は多々ありますが、よく見かけるのは調整段階で「追い込み過ぎてしまう」ことです。

つまり、短いレースでは最初からトップスピードで走っていくので、調整も全力以上の力を出してしまうのです。同様に、レース1週間前にも関わらず、疲労回復を目的としたジョグもマラソン時のように長く実施する方も意外と多く、結果的には筋肉に疲労を残した状態でスタートしてしまうと思われます。

マラソンは走る距離や時間が長いので、スタート直後に身体が重いと感じてもレース中に何とか修正しながらゴールすることが可能です。一方、10k前後の短いレースはスタート時に身体や脚が重たいと感じてしまうと、あとはゴールまでズルズルと後退してしまいます。

このように最終調整をより慎重に実施する必要があるのは、実はマラソンより短い距離のレースなのです。更に、短いレースはダメージも少ないので、単にスピード養成だけでなく、何度もレースに出場しながら自らの調整方法を確立させる絶好の機会になります。そして、そのノウハウは本命のマラソン調整に活かされるのはいうまでもありません。

GW合宿

【GW合宿】5月1日から5日までの日程で、長野県菅平高原合宿を実施してきました。毎年のことですが、標高が千メートル以上なので、朝晩の冷え込みはまだまだ厳しい時期でもあります。と、言いながら今年も多くの実業団選手や学生選手たちも合宿を実施していました。

また、GW中は夏休み期間と違い、トラックが比較的空いているので、トレーニングはトラックメインで実施します。内容的にはペース走やインターバルと、至ってシンプルなトレーニングに終始しますが、それも毎年のことになります。

前述したとおり、菅平高原は標高千メートル以上の準高地であり、トラック以外は平地部分がほとんどありません。したがって、単にジョギングをしていても身体にはそれなりに負荷がかかります。

また、実業団選手たちのように長期滞在することはできませんが、短期滞在でも効果を期待できるとも言われているので、相応の時間とお金をかけて菅平高原まで足を運ぶ価値は十分にあります。

さて、実際にトレーニングを実施すると、準高地と言ってもその標高に順応できる人と難しい人が必ずいます。そのため、うまく順応できない人は、ゆっくり走るのも辛そうに見えます。

私の経験上の話しになりますが、準高地と言っても追い込み過ぎないトレーニング計画で、合宿参加者全員で確実に消化できる練習を実施した方が、合宿後のレース結果に結びついているのは間違いありません。

今年もこれから秋までの間、何度も菅平高原合宿を計画していますが、ゆとりあるトレーニング計画を忘れないようにしていきます。

<GW合宿(5月3日~5日)・トレーニング実績>
■3日午後/ペース走(16000m)。■4日早朝/各自ジョグ、4日午前/タイムトライアル(2000m+1000m+400m)、4日午後/100分クロカン走。■5日早朝/各自ジョグ、5日午前/インターバル(200m✕20本。)

平成最後のマラソン

【平成最後のマラソン】今年も4月28日にロンドンマラソンが開催されました。また、今年はWPAマラソン世界選手権(パラの)も同時開催していただき、来年の東京パラに向けた重要な大会となりました。

結果は、男子は堀越選手が銅メダルを獲得、女子は道下選手が見事に金メダルを獲得。

チームジャパンとすればメダル獲得が目標だったので、この点は目標を達成しました。一方、チーム内としては課題も多く、逆に厳しい内容でした。特に、調整期に入ってからのコンディショニングに課題が残り、早急に立て直していきます。

さて、男子の結果を見ると、メダルを獲得した3選手は4年前の同大会と全く同じ選手がそのまま同じ順位で上位を独占しました。金メダルはモロッコの選手、銀メダルはスペインの選手。そして、銅メダルが日本の堀越選手と、選手も順位も全く同じです。

記録は、モロッコの選手が4年前にマークした世界記録を10秒更新する「2時間21分23秒」の世界新記録で金メダル。銅メダルの堀越選手は4年前の記録を約2分更新する「2時間25分56秒」の自己新記録で銅メダル。

4年前と比較するとタイム差は縮まりましたが、まだひらきがあります。来年、東京パラリンピックの舞台では暑さを考慮しても、もう少しタイム差を縮めておく必要があります。まさにそこが課題になります。

女子は道下選手が金メダルを獲得しましたが、4年前は銅メダルでした。実は、その時の上位2選手は今大会に出場していません。つまり、最大のライバルとなる選手たちが欠場した中でのレースでした。

もちろん、金メダルは最高の結果ですが、記録的には4年前より悪く、今回出場しなかったライバルたちにプレッシャーを与えられたか否かについては、何とも言えません。来年の東京パラに向け、もう一度しっかりと走り込んでいきます。

さて、日本ブラインドマラソン協会として出場する平成のマラソン大会は今大会が最後となりましたが、令和にかわっても地道な強化を継続していきます。

調整・2

【調整・2】4月上旬は寒暖の差が大きかったのですが、中旬に入ってくると日中の気温は20度をこえるようになってきました。10k以下の短いロードレースやトラックでの記録会などを積極的に走るには、適した季節とも言えます。

また、トレーニングもスタミナ系からスピード系に軸が移っていきます。そして、スピードトレーニングの代名詞であるインターバルトレーニングを積極的に取り入れ、短い距離のレースに挑む方も多く見受ける季節でもあります。

ところが、スピードトレーニングをより多く取り入れた割には、記録が思うように出せない方も意外と多いのです。実は、マラソンの調整ではしっかりと練習量を落として疲労を抜いてからマラソンに挑んでいた方も、この時期の短い距離のレースになると、それがうまくできていないのです。

あらためて、マラソントレーニングの場合は長い距離を走り込んでいるので、調整段階で練習量を落として疲労を抜いていくことがそのまま走行距離を落とすことに直結します。つまり、調整方法もわかり易い面があります。

一方、トラックレースなどに向けたトレーニングは距離も多く走り込みません。インターバルトレーニングの場合、400mを10本走っても4k程度の走行距離にしかなりません。そのため、マラソンと比較すると、走行距離は圧倒的に少なくなります。

つまり、最後の調整もトラックレースなどの場合、距離を落とすことなくレースに挑むケースは珍しくありません。ところが、調整段階に実施する場合も含め、インターバルトレーニングなどは心拍数を上げて走る分、逆に強度は高くなります。

走行距離を落として調整するマラソンの場合、距離が目安になるので調整も比較的わかり易くなります。逆に、トラックレースなどの調整で実施するインターバルトレーニングは、強度が適しているか否かの判断をタイムに換算することが意外と難しく、トレックレースなどの調整の方が難しいのかもしれません。

トラックレースなどの短い距離のレースは、スタートからスピードを出して走るので、調整段階においても強度を落とし過ぎないように注意します。しかし、調整段階で高強度を保ち過ぎて、筋肉に相当なダメージを残したままレースに挑むことになり、逆に失速するケースは意外と多いのです。

そのサジ加減は、本当に難しい…。

新年度スタート!

【新年度スタート!】新年度がスタートし、職場環境や生活環境が大きく変わった方もいると思います。人は環境の変化に弱い動物といわれているので、環境が変わると何かと苦労する点も多くなります。

また、季節も春となり、夏に向かって暑さも増してくるターニングポイントでもあります。そのため、マラソンや長距離で記録を狙うには厳しい季節にも入っていきます。

既にこのブログでも何度か記載してきたように、これから夏までの季節は短い距離のレースを積極的に走り、スピード養成する期間にすることを推奨してきました。と、言いながら3月までマラソンを走ってきた方々にとっては、疲労が蓄積している点も間違いありません。

これは、肉体的な面ばかりでなく、長い距離や時間を走ってきたことによる精神的な疲労も含まれます。そのため、その状態で質の高いインターバルトレーニングなどを一気に取り入れると、怪我や故障の原因になったりもします。

同時に、4月に入るとトラックでの各種記録会が目白押しとなるので、どうしても周りにあおられたりもします。更に、前述したように気温も上がってくるので、その暑さに身体を順化させていく必要も出てきます。

そのため、3月一杯までマラソンを連戦してきた方々は、逆にGWあたりまではのんびりし、意図的にスロースタートにした方が良いかもしれません。

何れにしろ、マラソンがひと段落ついた方は、特に怪我や故障に注意し、次の目標をよく吟味しながら心身ともにリフレッシュする点も忘れないようにしましょう。

寒暖の差

【寒暖の差】3月21日から3月25日の日程で、日本ブラインドマラソン協会主催の強化合宿を千葉県富津公園において実施しました。今回の合宿は、今年度最後の合宿となりましたが、この1年間は約120日間(土日、祝日込)を強化合宿に費やしました。

ちょうど1年間の3分の1程度になり、新年度も同様の流れとなります。そして、来年の東京パラリンピックに向け、更に強化を加速させていく予定です。

さて、年度末の3月に入ると気温が上がってくるのと、いわゆる寒の戻りを繰り返す季節となります。今回の合宿はまさにそんな天候でした。

合宿初日と2日目の天候は晴れて、気温は20度をこえる暑さとなりました。ところが、合宿3日目の23日は朝から冷雨となり、気温は8度弱と、今度は真冬に逆戻り。

そして、翌日は再び晴れて、気温も15度をこえる暑さとなり、日替わりで寒暖の差が10度以上と、選手にとっては厳しいコンディションとなりました。

また、来月はイギリスで開催されるロンドンマラソンにおいて、WPAマラソン世界選手権が実施されます。出場する選手たちは、概ね順調に合宿メニューを消化し、寒暖の差にも全く動じないメンタル面も良い状態に仕上がってきた様子でした。

今回の強化合宿のポイント練習は「40k走→5kトライアル×2本→40k走」と、3日連続で追い込みました。ちょうど2回の40k走は晴れて気温が高くなり、5kトライアルの日が冷雨となりました。

実は、4月のロンドンはマラソンにちょうどよいコンディションなのですが、昨年の同大会は気温が25度をこえ、大会史上最も過酷なコンディションとなりました。

今回の合宿は、どのようなコンディションになっても体調管理をコントロールできることを確認することができた点は、どの選手も自信になったと思います。もちろん、最後まで気を抜くことなく、体調重視で調整していきます。

MGCへ

【MGCへ】3月10日は、名古屋ウィメンズマラソン、びわ湖毎日マラソンと国内最高峰相当の大会が同日開催されました。これで、東京五輪マラソン最終選考大会となるMGCの出場権を獲得できる国内の主な大会はひと段落つきました。

既にマスコミ関係で報道されているとおり、低迷していた日本マラソン界の底上げに大きな成果を残し、東京五輪での活躍も期待できる選手たちが多数登場してきたと思います。

そして、何よりもマラソン出場に対する考え方が相当変わったと感じました。具体的には、実業団選手をはじめエリートと呼ばれている選手たちが、短期間で複数のマラソンに挑戦する姿が当たり前になり、そのことに異を唱える専門家も少なくなったことです。

短期間で何本もレースを走り、そのスタイルを確立した選手としては、川内優輝選手が圧倒的な存在感を示しています。もちろん、週末ごとに実績を積み重ねることで実力も屈指の存在となっているのは言うまでもありません。

また、いつの時代もトレーニングの質と量については議論されていますが、最も質の高いトレーニングはレース(実戦)です。つまり、レースに出場することは、最も質の高いトレーニングを実施していることになります。

ところが、レースを短期間で連戦すると、多くの選手は肉体的な疲労より、精神面のストレスやプレッシャーにギブアップし、まともにレースを走れなくなってしまうケースが圧倒的に多いのも事実です。だからこそ、トレーニングではレース(質)に見合う量を求めるのかもしれません。

しかし、このMGCが発表されてからは、実業団選手の中にもなりふり構わず何度でもマラソンに挑戦する選手が多数見られるようになったと感じます。それは単にMGC出場権にチャレンジしているというより、あえて苦しい状況に追い込まれても、何度でも挑戦していくマラソン選手としての意識改革も浸透してきたのかもしれません。

そんな洗練された選手たちが集結する9月のMGCは…。

日本男子マラソン記録の推移

【日本男子マラソン記録の推移】既に過ぎた話題ですが、設楽悠太選手がマラソンで日本記録を更新し、1億円を手にした話題は大きく報道されました。小生もマラソンに多少関わりを持っているひとりとして、「日本人にとってマラソンは特別な意味を持ったスポーツである」と感じました。(もちろん、個人的に思っただけですが)

その日本記録更新から既に2ヶ月以上が過ぎ、設楽悠太選手も次の目標に向かって始動している様子で、更なる記録更新を見せてほしいと願っております。

さて、前置きが長くなりましたが、今回は日本男子マラソンの記録推移をあらためて振り返ってみたいと思います。もちろん、既に何度も目にしたことがあると思いますが…。(下記の記録一覧については、途中の記録を幾つか割愛しております)

2時間57分1秒/後藤長一/1920年11月28日 → 最初の日本記録
2時間48分1秒/西田長次郎/1922年11月5日 → 2時間50分突破
2時間36分10秒/金栗四三/1924年4月13日 → 2時間40分突破
2時間26分44秒/池中康雄/1935年4月3日 → 当時世界最高・2時間30分突破
2時間26分42秒/孫基禎/1935年11月3日 → 当時世界最高
2時間18分54秒/中尾隆行/1961年3月21日 → 2時間20分突破
2時間15分15秒8/寺沢徹/1963年2月17日 → 当時世界最高
2時間12分00秒0/重松森雄/1965年6月12日 → 当時世界最高
2時間11分17秒0/佐々木精一郎/1967年12月3日
2時間10分37秒8/宇佐美彰朗/1970年12月6日
2時間9分5秒6/宗茂/1978年2月5日 → 2時間10分突破
2時間8分38秒/瀬古利彦/1983年2月13日 → 2時間9分突破
2時間8分15秒/中山竹通/1985年4月14日
2時間7分35秒/児玉泰介/1986年10月19日 → 2時間8分突破
2時間6分57秒/犬伏孝行/1999年9月26日 → 2時間7分突破
2時間6分51秒/藤田敦史/2000年12月3日
2時間6分16秒/高岡寿成/2002年10月13日
2時間6分11秒/設楽悠太/2018年2月25日 → 1億円獲得

上記した記録は、単純に過去と現在を比較することはできませんが、偉大な先輩方が残してきた経験と知恵を脈々と受け継ぎ、更に試行錯誤を繰り返してきた歴史だと思います。そして、いつの時代も選手自身が体感的に正しいと考えたトレーニング方法の実践が先にあり、科学はいつもその後を検証してきたと言うことです。

まさに今現在も、設楽悠太選手のトレーニング方法や川内優輝選手のトレーニング方法は、どちらも独創的で過去に例がなく、それぞれが独自の成功体験を積み重ねた中から生み出された素晴らしいノウハウです。

このように、型にとらわれれず独自のトレーニング方法でそれぞれが結果を残せるスポーツは珍しいと感じます。そして、それがマラソンの魅力であり、多くの日本人に受け入れられている理由のひとつかもしれません。

菅平合宿

【菅平合宿】いわゆる大型連休の代名詞であるゴールデンウィークも終わりましたが、今年も連休期間は日本ブラインドマラソン協会主催の強化合宿のため、長野県菅平高原で過ごしました。

その強化合宿は4月30日から5月5日までの間で実施しました。また、具体的なトレーニング内容は、全てのトレーニングをトラックで行い、スピードトレーニングはもちろん、ペース走や変化走に関しても全てトラックで走りました。

特に、4月までマラソンを走ってきた選手たちはスピード強化と言うより、トラックで走る感覚を取り戻す方を優先した感じです。

さて、4月30日に菅平高原に到着した日の気温は20度をこえており、平地と変わらないような陽気でした。ところが、後半になってくると季節が逆戻りした感じとなり、気温が10度を下回る日もありました。

また、トレーニングを実施しているトラックの標高は千メートル以上なので、身体が順応していないと呼吸も苦しく感じます。そこに山からの冷たく強い風もあり、体感温度は5度以下に感じるような厳しいコンディションになった日もありました。

もちろん、インターバルトレーニングは平地での設定タイムよりかなり落として実施しましたが、強風や低温のため、どの選手もかなり苦しみました。特に、経験の浅い若い選手は自分自身の限界点を把握しきれていない面もあるので、厳しいコンディションの中、途中で大きく失速する場面もありました。

しかし、疲労が蓄積してくる合宿後半になるほど、逆に「適切なペースで走る」ことを「自分自身の身体との対話」から導くことができるようになってきた点は収穫でした。

トラックレースはマラソンと比較すると、圧倒的に短い距離ですが、レース中の苦しみはマラソン以上に感じる場合も多々あります。そして、トラックレースは単にスピード強化だけでなく、マラソンと違う苦しさを体験し、それを克服することでマラソンに結びつけることが可能です。

今年のゴールデンウィーク合宿も、これからのトラックレースだけでなく、その先にあるマラソンにつながっていく内容でした。

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