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秋を走る
2025秋を走る・13
- 2025-11-28 (金)
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【2025秋を走る・13】12月7日に開催予定の防府読売マラソン大会に向けた最後の強化合宿を実施しました。大会当日から逆算すると、ちょうど2週間前になります。具体的なトレーニング内容は割愛しますが、調整期の真っ只中に位置する強化合宿でした。
あらためて、目標のマラソンに向けたトレーニング計画の要に位置するのは、2~3週間前のいわゆる調整期でしょうか。もちろん、3~4ヵ月前からはじめたマラソントレーニング全てが重要なのは言うまでもありませんが、マラソン後の反省点として語られるのは、「調整期の失敗」に集中しているのも確かです(私の経験上も)。
既に、何度も記載してきましたが、その調整期のポイントは「量を落としながら質を上げていく」になります。もちろん、今回の強化合宿もその流れに沿ったトレーニングになりました。
ところが、この調整期を一括りにすることができない点が、調整の難しいところとも言えます。具体的には、トレーニング量(走行距離)を落として行っているにもかかわらず、「疲労が抜けず、調子が上がってこない」とか、「逆に、一気に調子が上がり、そのピークが早く来た」などなど……。
要は、「走り込み期(たくさん走る)=頑張る」から「調整期(疲れを抜いていく)=頑張らない」へシフトしていく方が、実は自分自身の調子をコントロールしていくのは難しとも言えるのでしょうか。
ここで、車の運転に例えて考えてみます。具体的には、走り込み期を上り坂の運転、調整期を下り坂の運転に見立てて比較していきます。まずは、上り坂を運転する場合、アクセルから足を離すと車は上れなくなるので、ほとんどアクセルを踏みっぱなしです。
一方、下り坂の場合、出過ぎるスピードをコントロールするため、アクセルよりもブレーキを踏む回数が多くなります。しかし、ブレーキを踏み過ぎると、ブレーキそのものが故障するリスクも高まります。したがって、エンジンブレーキも使いながら出過ぎるスピードをコントロールしていく必要があります。
つまり、一般的には上り坂(走り込み期)よりも、下り坂(調整期)の方が、運転技術はより高度になります。さらに、下り坂(調整期)の方が、ブレーキなどへの悪影響(調整期の場合は風邪をひくなど)を考慮しながら運転する必要もあります。
このような見立てで考えると、調整期の捉え方やそのポイントにつながるヒントを、見つけることができるかもしれません……。
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2025秋を走る・12
- 2025-11-21 (金)
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【2025秋を走る・12】11月15日土曜日は、千葉県木更津市にあるオーエンススポーツフィールド陸上競技場において、「オーエンストラック競技記録会」が開催されました。いわゆる陸上記録会です。
この記録会は、地域の中学や高校の陸上部がメインとなる地元密着型の記録会です。したがって、千葉県富津市富津公園を練習拠点にしている我々のクラブチームも毎年出場しております。もちろん、中学生や高校生の中に、ひときわ年齢の高いマスターズ選手が便乗しているようなイメージになりますが……。
大会関係者の皆様、いつもありがとうございます。
さて、陸上記録会と言えば、各大学で開催されている長距離記録会が一般的でしょうか。そして、近年はそれらの記録会に中学生から実業団までのトップ選手たちが集い、好記録を連発している流れがすっかり定着しています。
具体的には、日中の暑さを避け、涼しくなってくる日没後にスタート時間を設定します。さらに、目標タイム別に組み分けをし、その組ごとにペーサーを付けて記録を狙うのです。例として、5000mで15分突破を狙う組には、400mを72秒でキッチリと刻めるペーサーがレースを引っ張ります。
したがって、レース中の駆け引きなどはほとんど無く、とにかくそのペースに最後まで付いていくだけです。例えると、流れるプールに身を任せ、その中を泳いでいるイメージでしょうか。もちろん、大学記録会の多くは国際陸上競技連盟(IAAF)や日本陸上競技連盟が定めたルールや基準に従って行われる大会なので、その記録は公認されます。
特に、この時期は箱根駅伝に向け、「〇〇大学の〇〇選手が自己記録を更新した」など、多くの情報が飛び交います。ところが、その好記録を引提げて箱根駅伝に挑むのですが、額面通りに快走できる選手は意外に多くないと感じるのは、私だけでしょうか。
つまり、上記したような条件の整った記録会で自己記録を更新できても、実際の駅伝は昼間に開催されます(ナイター箱根駅伝は存在しない)。もちろん、区間ごとにコースや距離も違い、タスキを受け取る順位やライバルチームとのタイム差も常に違います。要は、選手は速さよりも強さを試されます(どんな状況下でも単独走ができる選手)。
これから年末に向け、千葉県富津市富津公園においても、箱根駅伝に出場する大学や選手たちが走り込んでいる姿を多く拝見するようになります。そして、各大学のノウハウで、記録会仕様から駅伝仕様に切り替えていく調整が進んでいきます。
駅伝ファンのひとりとしては、とても楽しみな駅伝調整期に入っていきます……。
※11月16日に開催された神戸マラソンにおいて、日本ブラインドマラソン協会・強化スタッフでもある弓削田眞理子氏(67歳)が、「2時間59分2秒」の驚異的な年代別世界記録を達成しました。おめでとうございます!
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2025秋を走る・10
- 2025-11-07 (金)
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【2025秋を走る・10】11月1日からの3連休は、全国各地でマラソン大会や駅伝大会が目白押しでした。そんな中、11月2日は大阪長居公園において、全国視覚障がい者駅伝大会も開催されました。また、同大会はブラインドランナーたちの駅伝に対する情熱や、関係者のご理解とご支援のおかげで、28回目を開催することができました。あらためて、御礼申し上げます。
さて、11月2日は全日本大学駅伝がテレビ中継されていました。同駅伝は8区間106.8kと、5時間以上も走り続ける駅伝です。しかし、駅伝ファンのひとりとしては、最初から最後まで見入ってしまいます。これが、まさに駅伝の魅力なのでしょう……。
優勝は駒澤大学でしたが、どの大学も力を出し切った素晴らしい駅伝でした。また、各区間においては、2区で区間タイ記録。そして、5区と7区で区間新、8区では日本人区間最高記録と、好記録の多かった駅伝大会だったでしょうか。
それでは、今回も勝手ながらそれらの区間を、1kと5kペースに換算して比較します。
2区は、帝京大学の楠岡選手が「11.1k=31分1秒」。1kと5k換算は「2分48秒と13分58秒」。5区は、駒澤大学の伊藤選手が「12.4k=35分1秒」で「2分49秒と14分7秒」。7区は、青学大の黒田選手が「17.6k=49分31秒」で「2分49秒と14分4秒(ハーフに換算すると59分21秒)」。8区は、早稲田大学の工藤選手が「19.7k=56分54秒」で「2分53秒と14分26秒」。
参考までに上記した4選手が、先月の出雲大学駅伝で残した成績も確認してみました。
楠岡選手は1区で区間3位、「8k=23分36秒」。1kと5k換算は「2分57秒と14分45秒(超スローペースだった)」。伊藤選手は2区で区間2位、「6.2k=17分29秒」で「2分49秒と14分6秒」。黒田選手は6区で区間1位、「10.2k=29分15秒」で「2分52秒と14分20秒」。工藤選手は6区で区間3位、「10.2k=29分48秒」で「2分55秒と14分36秒」。
4選手とも出雲大学駅伝から区間距離が長くなっているにもかかわらず、区間記録が速くなっているのは驚きです(伊藤選手は倍の距離をほぼ同じ)。また、このブログにも記載しましたが、「ひと区間の距離が5kから20k程度までの駅伝においては、その区間距離に関係なく選手の走っているスピードはそれほど変わらない」。
もちろん、一般の市民ランナーは距離が長くなるほど、走るペースは確実に遅くなっていきます。しかし、トレーニング方法によっては上記したような走力(能力)が備わってくる点は事実であり、そこにはトップ選手強化の蓄積されたノウハウなどがあるのでしょう……。
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2025秋を走る・9
- 2025-10-31 (金)
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【2025秋を走る・9】季節が秋を飛び越え、一気に冬よりへ移ってきた感じでしょうか。まさに風邪やインフルエンザが猛威を振るう季節にも入ってきました。至極当然のことですが、体調管理には十分注意していきましょう。
さて、いつもの千葉県富津市富津公園において強化合宿を実施しましたが、次のターゲットとなる大会は12月の「防府読売マラソン」です。そして、その大会から逆算すると、今回と11月上旬の強化合宿までは最も走り込む時期に該当します。
あらためて、シューズ革命(カーボン入りシューズの登場)の後は、マラソンの記録は一気に速くなり、そのシューズを履きこなすためのノウハウも蓄積されてきました。したがって、マラソンを攻略するために、月間走行距離を増やしていくような走り込みを否定していくような時期もありました。
ところが、シューズの恩恵も一巡(?)すると、逆にカーボン入りシューズ特有の故障やケガに悩まされるランナーたちも増えてきました。すると、今度は再び「走り込み論」が台頭してきた感もあり、「しっかりと走り込んでマラソンに挑む」従来のスタイルへ回帰しているような……。
要は、カーボン入りシューズに負けない脚力などは、補強運動(筋トレなど)や動きつくり(ドリルなど)でもある程度補えますが、マラソンを走り切るために必要な脚力は走り込んで鍛えていくのが最も効果的だと……。
また、スタミナ(持久力)をアップさせるには、長時間動き続けるしかその攻略方法が見当たらないのも、マラソンの難しいところとも言えるでしょうか(技術的ではない)。つまり、上記したような動きづくりや補強運動を毎日継続し、フォームが改善されたとしても、スタミナが無ければマラソンを走り切ることすらできないのです。
そして、この考え方はいつの時代も変わらず、マラソンを目指した走り込みは「手間と時間」がかかります。また、一度身につけたスタミナも、サボればすぐに抜けていきます。つまり、どんなに速いランナーも、コンスタントに走り込みを継続していないと、マラソンの安定したパフォーマンスは残せないのです。
そこがマラソン競技の残酷な部分でもあり、「誰もが平等にチャレンジできる魅力」でもあるのでしょうか……。
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2025秋を走る・8
- 2025-10-24 (金)
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【2025秋を走る・8】先日の土曜日は箱根駅伝予選会、日曜日はレガシーハーフマラソンと、注目の大会が開催されました。特に、箱根駅伝予選会は今年も天国と地獄が隣り合わせになった厳しいレースでした(安田の感想)。
そして、その箱根駅伝予選会のトップ通過は「中央学院大学」。一方、無念の11位となったのは「法政大学」でした。また、どちらの大学も千葉県富津市富津公園で最後の調整をしていたので、個人的にはどちらの大学も応援していました……。
さて、箱根駅伝予選会終了後、ネットニュースがたくさん掲載されていました。もちろん、中には興味深い内容の記事もありました。特に、中央学院大学の川崎監督のコメントはとても参考になりました(同監督のコメントはいつも参考にしております)。
具体的には、箱根駅伝予選会を攻略するためには必須とも言われている「集団走」を、川崎監督は「今回は選択しなかった」。また、「今の子たちはすきなようにやらせた方がのびのびできる」。同時に、「3番以内通過を目標にするならトップを取るつもりで走れ」とも言い続けていたようです。要は、好きなようにさせながらしっかりと手綱をしめていた。
一方、法政大学の坪田監督は、レース直後のテレビインタビューに対して「たぶん大丈夫」とコメントしてました(私もテレビ中継の中で耳にしました)。もちろん、ゴール地点の中継を拝見していると、そう感じた駅伝ファンの方も多かったのでは……。
川崎監督はご存知のとおり、1985年に順天堂大学を卒業するのと同時に、中央学院大学の常勤助手となり、駅伝部コーチに。そして、1992年監督に就任し、1994年に箱根駅伝へ初出場を果たす。今では同大学を箱根駅伝常連校にまで育て上げた名監督です(今の箱根駅伝においては、数少ない「たたき上げの監督」)。
あらためて、どの大学も箱根駅伝予選会通過を想定した戦略に沿った日々のトレーニングと、予選会通過を想定した当日の戦術で勝負します。その指揮を担う各大学の監督は、想像を絶するプレッシャーを背負いながら挑んでいるに違いありません。
「過去の実績に沿った戦術で挑むのか?」。川崎監督のように、「過去の成功体験を白紙に戻して挑むのか?」。もちろん、どちらの戦術が良し悪しかを決めることはできません。しかし、長く携わってきた人(監督)には、その判断(直感)を正しくできる何かがそなわっているのは確かなようです……。
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2025秋を走る・7
- 2025-10-17 (金)
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【2025秋を走る・7】先日は出雲駅伝が開催され、いよいよ本格的な駅伝シーズンがはじまりました。同時に、マラソンをはじめとする本格的なロードシーズン到来でもあります。
その出雲駅伝ですが、優勝候補にも名を連ねていた國學院大學が安定したチーム力を発揮して優勝。一方、優勝候補の本命とも言われていた青山学院大学や中央大学はその力をうまく発揮することはできませんでしたが、見応えのあるレースでした。
さて、学生の三大駅伝と呼ばれている今回の出雲大学駅伝。そして、11月に開催される全日本大学駅伝。さらに、正月の箱根駅伝と続いていきますが、その全長距離はだんだん長くなっていきます。具体的な全長距離は、出雲大学駅伝が「45.1k」。そして、全日本大学駅伝が「106.8k」となり、箱根駅伝は「217.1k」です。言うまでもなく、まさに約2倍ずつ全長距離がのびていくイメージでしょうか。
では、実際に全長距離の違う出雲大学駅伝の区間記録と箱根駅伝の区間記録は、どの程度違うのでしょうか。もちろん、駅伝はロード競技なので大会ごとにコースやその距離が異なり、単純に比較することはできません。また、1区以外は一斉スタートではないので、2区以降の選手はタスキを受けた順位によっては、区間記録や区間順位にも大きな影響を受けます。
したがって、大会の異なる区間記録を単純に比較することはできません。しかし、区間距離の長さと記録との関係を確認するため、今回は三大駅伝の区間最高記録を比較してみました(各区間とも日本人最高記録を比較)。
まずは、各駅伝の4区にスポットを当ててみました。最初に出雲大学駅伝の4区ですが、その区間距離と区間最高記録は「6.2k=17分20秒」。1kと5kの換算ペースは、「2分48秒と13分59秒」。続いて全日本大学駅伝は、「11.8k=33分3秒」。1kと5kの換算ペースは、「2分48秒と14分00秒」。そして、箱根駅伝は「20.9k=60分24秒」。1kと5kの換算ペースは「2分53秒と14分27秒」。
続いて3区も比較すると、出雲大学駅伝は「8.5k=23分46秒」で「2分48秒と13分59秒」。全日本大学駅伝は「11.9k=33分1秒」で「2分46秒と13分52秒」。箱根駅伝は「21.4k=59分47秒」で「2分48秒と13分58秒」。
あらためて、上記の比較した記録を見て最初に感じるのは、区間距離による記録の優劣差が意外と少ないことでしょうか。これは経験上の話になりますが、ひと区間の距離が5kから20k程度までの駅伝においては、その区間距離に関係なく選手の走っているスピードはそれほど変わらない……。
要は、ロードレース(駅伝など)の場合、距離が短いからと思って最初から突っ込んでも、やはり後半は失速するケースが多く、先日の出雲駅伝でもそんな理由から力を発揮できなかった選手が多かったような……。つまり、選手の心理としては、「距離が短いので最初からガンガン攻める」と強気の姿勢になりますが(最初から力みがある)……。
しかし、現実は最初から突っ込んでも、そのスピードを最後まで維持できる選手は、どの駅伝においてもほとんど見当たらないのが現状でしょうか(詳細は割愛)。昔から駅伝を攻略するポイントとしては、「前半はゆとりを持って入り、中盤は自分のリズムを守って最後にペースアップする」と言われています。実は、シューズ革命による高速化が進んでいる現在の駅伝も、この基本は変わらないと感じた先日の出雲駅伝でした……。
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2025秋を走る・6
- 2025-10-10 (金)
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【2025秋を走る・6】10月も年間計画どおりに強化合宿を実施しておりますが、まだまだ暑ひ日が続いています。特に、ポイント練習を実施した先日の5日と6日は気温が30度前後まで上がり、ほとんど夏合宿に近いようなコンディション下での走り込みとなりました。
特に、5日は距離走、6日はスピード練習(インターバル)と、二日連続のセット練習だったので、どの選手も最後は「根性を見せる」ような状況でした。また、合宿中は毎朝5時30分からコンディションチェック(各種測定など)を実施していますが、セット練習の翌朝となった7日早朝の数値はどの選手も……。
そんなコンディションが続いている中、今回の強化合宿にはM高史さんが、かけつけてくれました。ご存知のとおり、M高史さんは川内優輝選手のモノマネなどで有名ですが、今では執筆活動や各種大会での実況担当(YouTube配信)など、その活躍は多岐にわたり、留まるところを知りません(伴走教室にも積極的)。
さて、そんなM高史さんですが、実は最も力を入れている活動のひとつは、ゲタを使ったエクササイズでしょうか。もちろん、ゲタとはあの履くゲタです。そのゲタを履くことによって、体の重心を体感(確認)しながら正しい姿勢に修正していくのです(簡単に言うと)。
しかし、ゲタと言っても、我々が知っているゲタとは似ているようでかなり違います。そのゲタの形状や種類は様々で、それぞれのゲタごとにエクササイズの目的やポイントが異なります。そして、初めてそれを目にする人にとっては、その種類の多さに驚かされます。
もちろん、M高史さんは、ゲタごとの特性や履き方のポイントなどを全て把握しています。また、今回の強化合宿に持参いただいたゲタ以外にも種類があるとのことでした。
早速、選手たちはそれらのゲタを履いて指導を受けました。特に、視覚障がい選手は「他人の動きを目で見て真似る」ことができません。それは、動きを伴うスポーツなどにとっては致命的なハンディとなります。しかし、ゲタを履くだけで、正しい重心の位置や体重の乗せ方などを把握できるのです。つまり、視覚障がい選手もそのゲタを履くだけで、簡単に重心の位置などを体感し、確認できるのです。
これまで、視覚障がい選手に様々なドリル(動き作りなど)も指導してきましたが、うまく伝わらないケースが多かったのは確かです。しかし今回、M高史さんが推奨する「ゲタのエクササイズ」は、ブラインドマラソン界にも大きな変化をもたらす可能性を秘めていると感じました。
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2025秋を走る・5
- 2025-10-03 (金)
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【2025秋を走る・5】10月に入り、朝晩が涼しくなってきました。少しずつですが、マラソンシーズンに相応しい季節に移ってきたでしょうか。そんな中、千葉県富津市富津公園において「富津合同マラソン練習会」を、いつものように開催しております。
あらためて、同練習会の走り方としては、走力別にいくつかのグループにわかれます。そして、グループごとに設定タイムを変えて、距離走を実施するスタイルです。もちろん、個別の設定タイムに細かく対応できれば良いのですが、そこが難しい課題でもあります。
しかし、このスタイルでの練習会を20年以上も継続していると、それなりに実績やノウハウが蓄積されてきたのも確かです。特に、多くの名コーチと呼ばれた方々のコメントなどにも出てくる、「ゆとりを持って走り込む」。このフレーズがいかに重要で正しいかを証明してきたような練習会でもありました。
もちろん、マラソントレーニングは多岐に渡り、ランナーの数だけ攻略方法は存在すると言っても過言ではありません。しかし、「ゆとりを持って走り込む」ことがどれだけ重要な要素なのかは、繰り返し継続していかないと理解できない点でもあります。
さて、富津合同マラソン練習会において、最も速いグループの設定タイムは原則として「4分30秒/k」としています。そして、確実に言えることは、その設定タイムはかなり遅いことです。しかし、マラソンに向けた「強固な土台をつくる」ためには、その設定タイムで繰り返し「30kから40kの距離走」を集団で確実に繰り返していく流れにたどり着いたのです。
そして、そのポイントは「ゆとりを持って走り、途中でペースを上げない」ことになります。この設定タイムの距離走が定着するようになってから、富津合同マラソン練習会で走り込む市民ランナーたちのマラソンタイムは確実に短縮されるようになっていきました。具体的な過去のマラソン実績タイムを振り返ると、男女とも2時間40分突破までは確実にこの設定タイムの距離走で到達しています。
「えっ!そんなわけない!」と、信じられないかもしれませんが、この遅い設定タイムの距離走を週末ごとに継続することで、いわゆるスタミナが雪だるま式に蓄積されていくイメージでしょうか。まさに「ゆとりを持って走り込む」。同時に、「どんなコンディション下でも確実に走り切る(走り切れる)」をコンスタントに繰り返す。
至極当然のことですが、マラソントレーニングにおいては、「継続(積み重ね)が最大のポイント」になるのは間違いありません。少なくともこの富津合同マラソン練習会の経験と実績から学んだ、「古くて新しいノウハウ」でもあるのです。
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2025秋を走る・4
- 2025-09-26 (金)
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【2025秋を走る・4】手元の温度計では、日中の気温は相変わらず30度前後まで上がりますが、湿度が50%以下に下がってきました。また、朝晩も涼しく感じられるようになってきたでしょうか。
そんな中、日本ブラインドマラソン協会主催の強化合宿を千葉県富津市富津公園において実施しました。そして、これも毎年恒例のことですが、今回の強化合宿から来年の3月までは、この富津で走り込んでいきます。
そしてこの間、12月の防府読売マラソン大会と、来年2月の別府大分毎日マラソン大会の2大会を目標に強化合宿を重ねていきます。まずは、12月の防府読売マラソン大会が最初のターゲットになり、11月前半までの強化合宿においては、距離走(30k~40k)が軸になっていく計画です。
一方、上記したように、多少は涼しくなってきましたが、日中の気温は30度前後と高いので、依然として厳しいコンディションが続いているのは確かです。また、気温が高い日がこの後も続く予報なので、暑熱対策も継続しながら走り込んでいく必要もあります。
もはや、「今年は異常だった」ではなく、暑い夏はずっと続くことが「常態化」していると考え、過去の経験にとらわれない対応も必要になっているとも言えるのでしょう。そして、確実に言えることは、いつの時代もその環境にいち早く順化した選手が、勝ち残っていくことでしょうか。
さて、我々と同じ来年の3月までの富津には、箱根駅伝を目指す学生選手や実業団選手たちが戻ってきます。今回の合宿中も来月の箱根駅伝予選会突破を目指す大学が走り込んでいました。これも毎年のことですが、箱根駅伝予選会までちょうど1ヵ月前後と迫っている時期なので、各大学の練習風景にも緊迫感が漂っています。
もはや箱根駅伝は大学の部活動の域に留まらず、大学としても少子化の中で生き残っていくための経営手段のひとつとして、大きな役割を担っている存在とも言えるでしょう(詳細は割愛)。そんな視点で走り込んでいる各大学を拝見していると、学生選手たちを指導しているスタッフ陣の数や顔ぶれが、年々手厚くなっていると感じます。
もちろん、パラリンピックを目指している我々としても、箱根駅伝の進化に食らい付いていく大学側の強化に対する取組姿勢は、参考にする点が……。
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2025秋を走る・3
- 2025-09-19 (金)
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【2025秋を走る・3】先日の三連休を活用し、千葉県富津市富津公園において練習会のメンバーたちと合宿を実施しました。厳しい残暑の中でしたが、それぞれのペースでしっかりと走り込みができました。
さて、東京世界陸上も開幕し、ちょうど我々の合宿と同じ日程で男女のマラソンも実施され、女子の小林香菜選手が7位入賞と健闘しました。また、個人的にはもっと過酷なコンディションになると思っていましたが、そこまで気温も湿度も上がらなかったように感じました。
また、東京世界陸上で、日本代表選手としてマラソンを走った男女の選手たちは、どの国よりも科学的な最先端の暑熱対策を取り入れ、さらに地の利を生かした戦略と戦術で勝負しましたが……。
あらためて、今回の東京世界陸上はもちろん、オリンピックやパラリンピックなど、国際大会の多くは真夏に開催されることが多く、どの競技や選手たちにとっても「暑熱対策」は必須になります。かくいう私もパラリンピックの視覚障がいマラソン強化に深く関係しているので、夏の暑熱対策は年間スケジュールに必ず組み込んでいます。
近年は、科学的なデータをベースにした様々な対策を取り入れ、それらを試してきました。もちろん、一定の成果もあり、気温が35度を超えるような過酷なコンディション下においても、「40k走」などのハードトレーニングを安全に実施することも可能になりました。
一方、そもそも暑さが苦手な選手がいるのも事実で、どんな対策を講じても夏マラソンをうまく走れない選手がいるのも確かです。もちろん、それぞれが何とか克服しようと努力するのですが、そう簡単なことではありません。
しかし、単純に夏マラソンを無事に完走することが目的であるなら、今の暑熱対策は十分に機能していると言えます。しかし、世界と戦う選手たちは完走することに「速さと強さ」をプラスします。したがって、科学を超えた「我慢や忍耐」を伴う要素も重なってくるので、対策もより複雑です(安田の主観)……。
2028年開催予定のロスオリンピックやパラリンピックも暑い中での勝負は必至です。しかし、それに向けた暑熱対策を試せる夏もあと2回。これまで積み重ねてきた経験やデータをフル活用できるように準備していきます。
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