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冬を走る

冬を走る・14

【冬を走る・14】千葉県富津市富津公園においても、この1週間で寒暖の差が大きくなってきました。手元の温度計だと、気温が20度前後になる日もあり、走り込むにはかなり厳しいコンディションだった日もありました。

もちろん、まだまだ寒い日も続きますが、あと1ヵ月もすると、今度は暑熱対策などを考える季節に入っていきます。暑い夏を走り込み、涼しい秋へ移行。そして、更に寒い冬に季節が移るにしたがって、多くのランナーは調子を上げていきます。まさに駅伝やマラソンは冬のスポーツと言うことでしょうか。

ところが、寒い季節から暖かい季節。そして、暑い季節に移っていくにしたがって、調子の良し悪しは個々に大きな乖離が出てきます。同様に暑さから寒さへと移行する際には揃っていた調子の足並みも、寒さから暑さへと移行する際は同じようにいきません。

至極当然のことながら寒いのが苦手な選手もいますが、防寒対策は意外と簡単にできます。なぜなら、ランシャツを長袖に変えたり、ランパンをスパッツに変えたりなど、防寒対策の基本は身に付けていけば良いからです。

しかし、逆はそう簡単にいきません。なぜなら、どんなに気温が上がっても最後まで身に付けているランシャツとランパンを脱ぐことはできないからです。この点も至極当然のことですが、その暑熱対策を整えることができれば、8月開催の東京オリパラも有利に戦うことができます。

さて、あらためて話を戻すと、2月下旬から3月末前後あたりは、特に寒暖の差が大きくなる季節と言えます。感覚的な話になりますが、同時期において気温が15度前後をこえてくると、記録への影響は濃くなってくると感じます(私の経験上)。

今週末のびわ湖毎日マラソン大会や来月の名古屋ウィメンズマラソン大会も、場合によっては気温が高くなる可能性もあります。出場される皆様は、逆に暑くなった場合を想定した準備もしておくと、当日は落ち着いて走ることができるはずです(暑くなった場合の目標設定タイムの下方修正なども)。

最後になりますが、この厳しい状況の中、開催にご尽力いただいた関係者の皆様への恩義に報いる意味でも、出場される皆様の好記録を祈念いたします。

冬を走る・13

【冬を走る・13】2月28日は、びわ湖毎日マラソン大会が開催されます。同大会は1948年に第1回大会が開催されるなど、現存する日本最古のマラソン大会とも言われております。しかし、諸事情により今回の開催でその歴史に幕を下ろすことになるようです。

マラソンファンとしてはとても残念な気持ちですが、これもマラソン大会そのものが都市型市民マラソン化に向かっている影響でしょうか。同様に、採算性や大会そのものの在り方など、エリートに絞ったマラソン大会を維持・継続していくことが難しくなっているのかもしれません。

最後のびわ湖毎日マラソンとなる今大会ですが、そのエントリーリストを拝見すると、逆にかつてないハイレベルな大会になりそうです。あらためて、今大会に出場される皆様方の快走を心より祈念いたします。

さて、いつもこの富津で一緒に切磋琢磨している仲間からも、3選手が最後のびわ湖毎日マラソン大会に出場します。大会当日まで2週間を切り、いよいよ最終調整に入りました。幸い、3選手とも好調な仕上がりなので何とか自己記録を更新してほしいと願っております。

また、約1ヶ月後には、名古屋ウィメンズマラソン大会が開催されます。この大会にも、富津で切磋琢磨している仲間が多数出場予定です。コロナ禍の影響で思うような走り込みができなかった方もいますが、体調は万全に整えてほしいと思います。

そのびわ湖毎日マラソン大会に向けては、質をキープしながら量を落としていく調整段階です。既にこのブログにおいても調整の話を記載してきましたが、何度やっても「大丈夫」と言った調整方法はありません。最終的には自分自身で「大丈夫」と、気持ちをコントロールしていけるか否かが最終調整のポイントとも言えます。

一方の名古屋ウィメンズマラソン大会に向けては、もう少し走り込める時間がありますが、スタミナの不安からつめこみ過ぎると、その反動が必ずレース直前に出てきます。そうなると、もはや打つ手が無くなります。この点のサジ加減についても「大丈夫」と言った法則はありません。最終的には自分自身で「大丈夫」と、気持ちをコントロールしていけるか否かがポイントになります。

何となく無責任な言い方になりましたが、どちらの大会に向けても「迷ったら休養」を忘れず、疲労回復と体調重視で調整してほしいと思います。

冬を走る・12

【冬を走る・12】4月に開催予定でした「長野マラソン大会」と「かすみがうらマラソン大会」の中止が決定しました。厳しい状況を鑑みると、やむを得ない判断だったと理解します。一方で、この大会から本格的な復活になると、心待ちにしていた多くの市民ランナーの皆様にとっては無念の一言だと思います。

各種大会の延期や中止が相次ぐようになってからほぼ1年が経過しましたが、厳しい状況がいまだ続いております。特に、市民ランナーの皆様にとってはモチベーションを維持していくことが本当に難しい状況と言えますが、何とかランニングを継続してほしいと願っております。

さて、先日の日曜日は富津合同マラソン練習会でしたが、ハーフマラソンのタイムトライアルを実施しました。このタイムトライアルも、毎月1回の実施が定着してきましたが、コンスタントに参加しているランナーは自己記録を更新する確率が高くなっているようです。

もちろん、タイムトライアルは実際のレースとは違うので、何とか集団をつくってスタートしても早い段階で単独走に陥る可能性は高く、自己記録を更新するのが難しいのは事実です。しかし、毎月コンスタントに参加しているランナーの皆様は、いわゆる「走るコツ」のようなものをつかんできている様子で、単独走に陥っても大きく失速しなくなってきました。

つまり、このタイムトライアルは単独走になっても最後まで押していけるペース感覚や後半の粘り強さを強化する上で、最も効果的なトレーニング方法のひとつと言えます。同時に、単にマラソンだけでなく、駅伝強化のトレーニングにもより適しています。

その昔、私が現役時代もまさにこの富津公園で単独トライアルを定期的に実施していました。その当時、強かった選手から「最初から突っ込んでいくタイムトライアルを実施した方が良い」と、アドバイスをいただき、初めて取り入れたのが「15kタイムトライアル」でした。

もちろん、当時のトレーニングは常に単独走だったので、まともにペースを刻めたのは最初の3k程度まで。あとは定番どおりに失速し、ペース走にもなっていない内容だったことを記憶しております。

それでも定期的に繰り返すことで、「走るコツ」がつかめていき、実際のマラソンや駅伝にも活かせていきました。今思えば、もっと頭を使って走っていればと悔やまれる点も多々ありますが、このタイムトライアルが効果絶大だった点は間違いありません。

そして、時代が移り変わっても、このタイムトライアルが効果的なトレーニング方法である点は今後も揺るぎないでしょう。また、市民ランナーの皆様にとっての我慢はもう少し続きますが、このタイムトライアルをうまく活用しながら何とか乗り切ってほしいと思います。

冬を走る・11

【冬を走る・11】昨日開催された大阪国際女子マラソン大会は、まるで地元の中学校駅伝大会のような雰囲気でのスタートでした。いつもならスタンドから大声援を受けながら盛大にスタートする姿が定番ですが、今年は周回コースに変更され、更に外部からの応援や進入も遮断するバリケードまで設置しての開催だったからです。

幸い、私はバリケード内から選手を応援することができましたが、選手は約2.8kの周回コースを15周走りました。応援する側からすれば、間近に何度も選手に声をかけられるので、願ったりかなったりでした。まさにいつものマラソン練習会と同じです。

もちろん、周回コースが走り易いか否かは選手個々の感覚になりますが、間近で応援した印象としては、どの選手も速いペースで刻んでいたと感じました。一方、一旦リズムを崩すと、周回コースは景色などの変化が乏しいこともあり、立て直して盛返す走りは難しかったようにも感じました。

さて、先頭集団と第2集団には男子の実業団選手がペースメーカーをつとめ、寸分の狂いなく目標のラップタイムをたんたんと刻んでいきました。その先頭集団は日本記録更新を目標にしていましたが、後半やや失速し、日本記録には届きませんでした。

しかし、最後まで日本記録更新に食い下がった一山選手の力走は本当に見事でした。同様に、その力走をサポートした川内選手と岩田選手のペースメークも見事でした。後半微妙にペースダウンしてきたスピードを持ちこたえさせながら、もう一度ペースを立て直した35k以降などはお見事でした。

今大会は、コロナの影響を大きく受けましたが、大会関係者のご尽力により無事に開催されました。あらためて感謝申し上げます。同時に、各種対策を施した結果、逆に記録を狙える条件が整ったとも言えます。

平坦な周回コース、男子実業団選手によるペースメーカー、約2.8k毎に設置した給水地点、一般応援を遮断したバリケード(風よけ?)など、結果的には記録を狙いやすい条件につながったのではないでしょうか。更に、シューズの進化など、「かなりの確率で日本記録が更新される」と多くのマラソンファンは期待していたと思います。

結果は惜しくも届きませんでしたが、一山選手や前田選手の走力が足りないとかを指摘しているのではありません。もう10数年以上前の時代に2時間20分を突破した3名の日本人女性たちがいかに凄い選手だったかを、逆に知らしめる結果になったとも、個人的には感じました。

冬を走る・10

【冬を走る・10】1月31日は大阪国際女子マラソン大会が開催されます。ご存知のとおり、参加人数の絞り込みやコース変更など、開催にあたりかつてない厳しい決断がありました。それでも大会を走れる権利を獲得した選手の皆様においては、選ばれた代表として力を出し切ってほしいと願っております。

同様に、2月28日開催予定のびわ湖毎日マラソン大会も参加人数の絞り込みが追加で実施されました。こちらは更に厳しい参加条件が提示されました。また、今回が最後のびわ湖毎日マラソン大会とのことなので、土壇場で出場資格をはく奪された選手の皆様においては無念の一言かと思いますが、どうか気持ちを切らさず、これまで以上に走り込んでほしいと願っております。

さて、毎年1月から2月末あたりまでは、マラソンを走るのに最も適した気候になる時期です。そのため、全国各地で多くのマラソン大会がこの時期に開催されておりましたが、中止や延期が相次いでいます。もはや単に厳しい状況と言うより、「元の状態には戻らないかも?」と感じている人も多いかもしれません。

また、どんなスポーツもトップだけが頑張ってもやがて力尽きます。なぜなら、トップを支えるファンやそのスポーツの愛好家など、いわゆる底辺からの後押が必要だからです。マラソンならまさに市民ランナーの皆様でしょうか。

テレビ中継される各種駅伝大会やマラソン大会で快走するトップランナーをみて、多くの人たちが刺激を受けます。そして、同じようなスピードで走れなくても、自分も駅伝やマラソンに挑戦してみたいと、行動に移した市民ランナーが少しずつ増えていきます(もちろん、他の動機もありますが)。

そして、その市民ランナーたちの圧力がトップを更に押し上げていくのです。しかし、トップを押し上げる原動力となる市民マラソン大会が開催されない状況が続くと、至極当然のことながらトップの躍進も必ずブレーキが掛かってくることでしょう。

現在、国内のマラソン大会はトップランナーしか走れない異常事態が続いておりますが、日本のマラソン躍進を後押しているのは、市民ランナーの皆様なのは間違いありません。市民ランナーの皆様がマラソン大会を走れない状況はもう少し続きそうですが、何とか気持ちを切らすことなく、日々のランニングを継続してほしいと願っております。

冬を走る・9

【冬を走る・9】今年最初の強化合宿も無事に終了しました。場所はいつもの千葉県富津市富津公園でしたが、天候にも恵まれ、トレーニング計画は全て予定どおりに消化することができました。

また、ちょうど同じ期間中に箱根駅伝上位チームやニューイヤー駅伝上位チームの姿も見ることができました。そのため、富津公園周辺で合宿を受け入れている宿泊先は、ほぼ満室状態だったでしょうか。

これから3月末から4月上旬あたりまでは、富津公園周辺において強化合宿を実施するチームが増えます。もちろん我々も同地において強化合宿を継続していきます。したがって、我々にとっては、いわゆるエリートランナーたちのトレーニングを直接拝見できるチャンスでもあります。

SNSを検索すれば、マラソントレーニングなどの理論や知識については、誰もが簡単に知ることができるようになりました。また、動画も充実しており、言葉や文字だけでなく、動作を確認することも可能な時代です。

しかし、「1kを2分50秒ペースで走り続けるスピード感」や「選手のリアルな動きや息づかい」などは、その現場に身を置いて直視しないと、何かを感じ取ることはいつの時代も難しいと言えます。また、テレビ中継などで拝見するトップランナーのペース配分やフォームは洗礼されています。

ところが、同じ選手がトレーニング中に見せるフォームや表情は、決して洗礼されているとは言えません。まさに泥臭く、もがきながら走り込んでいる方が多いと感じます。いつの時代も、その泥臭いトレーニング過程を経たあとの姿が、テレビ中継されています。

大切なことは、逆にそのトレーニング過程において、「どれだけ泥臭く走り込んでいるのか?」とも言えます。また、我々は彼らの泥臭い姿に鑑みて、自分自身のトレーニング強度や量を確認する必要があります。まさに、そのお手本が目の前にあるのです。

もちろん、走力が圧倒的に違うので、我々が同じ距離を同じ設定タイムで走ることは不可能です。しかし、泥臭く取り組む姿勢に違いはありません。箱根駅伝やニューイヤー駅伝の大舞台において、洗礼された走りを披露するためには、「どのタイミングで一番もがき苦しんでいるのか?」、「そのとき、どれだけもがき苦しんでいるのか?」を、今年も直視しながら学んで(盗んで)いきたいと思います。

冬を走る・8

【冬を走る・8】今年最初の富津合同マラソン練習会は、タイムトライアルを実施しました。その距離は最長でハーフマラソン。前月同様、可能な限りいくつかのグループを形成してのスタートでした。

今回は年末年始をはさんだこともあり、思うように走れなかったランナーもいました。しかし、自己記録を大きく更新している姿も多く見ることができました。また、思うように走れず、激しく落ち込むランナーもいましたが、練習の一環としているので、目先の記録に一喜一憂する必要は全くありません。毎度のことですが、この後も地道に走り込んでいきましょう。

さて、昨年同様、今年も各種大会の延期や中止がしばらく続きそうです。多くのランナーにとって、少ないチャンス(大会)すらめぐってこない異常事態ですが、何とかモチベーションを維持してほしいと願っております。

一方、その少ないチャンス(大会)に調子のピークを合わせることができたランナーにとっても、次の的を見つけにくい状況が続くことになります。特に、昨年の11月以降のマラソンに出場できたランナーの多くは、この年末年始を休養(リフレッシュ)と位置付け、いつも以上に羽をのばしていたのでは?

私の経験上の話しになりますが、最も怪我や故障のリスクが高まるゾーンに入っている可能性があります。いつもなら何本もレースを走りながら本命のマラソンを目標にしていく流れです。しかし、最初から弓をいっぱいに引き、的の中心を狙っていく取り組みは、効率的に見えますが、心身ともに相当なダメージとストレスが残ります。

ところが、年末年始という特別なフィルターを通過することで、そのダメージが抜けたと勘違いするケースは多いのです。結果、トレーニングの再開と同時に脚の違和感を感じたり、身に付いているペース感覚に微妙な狂いが生じていたりします。どうか慎重にトレーニングを再開してほしいと思います。

同様に、これから少ないチャンス(大会)を活かそうとしているランナーも注意が必要です。数少ないチャンス(大会)は、参加人数も想像以上に絞っている可能性が高くなります。つまり、数百名程度の参加人数では、スタートからゴールまでの「42.195k」が、単独走になってしまう確率も一気に高まります。相当な覚悟を持ってスタートラインに並ぶ必要があると言えます。

「途中でやめるなら最初から走らなければ良かった……」

少ないチャンス(大会)は、そのようになる可能性が高くなることも肝に銘じておくことが必要です。場合によっては少ないチャンス(大会)と言いながら、無理にスタートしないことも正しい選択になるのかもしれません。

冬を走る・7

【冬を走る・7】今年も駅伝ではじまりました。元旦のニューイヤー駅伝、2日と3日の箱根駅伝ともに見ごたえのあるレースでした。もちろん、毎年違ったドラマが展開されますが、今年も最後の最後までどの選手も力を絞り出し、仲間にタスキをつなぐその姿に大きな勇気をもらいました。

これも毎年のことですが、優勝チームはひとつ、各区間の区間賞はひとり。栄光をつかめるチームや選手は氷山の一角です。それ以外のチームや選手の多くは「こんなはずではなかった」と、悔やむことの方が多いのかもしれません。

しかし、出場した全チーム、出走した全選手たちが持てる力を出し切り、力をぶつけ合った結果、多くの人たちに大きな感動と勇気をもたらしたのです。そして、それらの反響は大きなうねりとなり、再び出場したチームや選手たちの新たな原動力となるに違いありません。

さて、今年は延期になった東京パラリンピックが開催されます。いろいろと厳しい状況が続いています。同時に、開催に対する厳しいご意見なども多数見受けられます。しかし、強化現場としては、今年もメダル獲得を目標にブレることなく、地道に強化活動を継続していきます。

あらためて、本年もよろしくお願い申し上げます。

冬を走る・6

【冬を走る・6】今年も最後は千葉県富津市において年末合宿を実施しております。特に今年はたいへんな1年でしたが、様々な方のご理解とご支援のおかげで、ほぼ予定どおりの強化活動を継続することができました。心より感謝申し上げます。

また、毎年のことですが、箱根駅伝に出場する各大学が最後の最後までここ富津で調整合宿を実施しておりました。今年は最後まで残っていたのは東海大学様でした。もちろん、どの大学のどの選手も好調そうに見えました。

箱根駅伝スタートまであと数日ですが、出場する全ての大学と選手たちが最高の状態でタスキをつないでほしいと願っております……。

さて、今年は各種大会が延期や中止に追い込まれる異常事態が続きました。そして何よりも東京パラリンピックそのものが1年延期となりました。どの選手も大きな的を外された状態となりました。同時に小さな的も次々と外される状態にも陥りました。

しかし、どの選手も自暴自棄に陥ることもなく、今できることを愚直に継続してくれました。その結果、逆にかつてないほどの好記録ラッシュとなった1年でした。どの選手もたいへんな苦労をしましたが、大きな成果と自信を得ることができました。

新年も予断を許さない状況はしばらく続きそうですが、今年の厳しい状況を乗り切った経験をかてに、更なる躍進を信じております。

最後になりましたが、あらためて今年1年間、ご支援いただいた皆様に感謝申し上げるとともに、新年もよろしくお願い申し上げます。

冬を走る・5

【冬を走る・5】第51回防府読売マラソン大会は無事に開催されました。まずは、大会開催にご尽力いただいた関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。また、出走された選手の皆様、感動をありがとうございました。

今大会の男子優勝は丸山選手が「2時間9分36秒」、女子優勝は赤坂選手が「2時間29分21秒」と、男女ともに好記録でした。そして、視覚障がい男子は堀越選手が「2時間22分28秒」のアジア新記録、女子は道下選手が「2時間54分13秒」の世界新記録で、それぞれ優勝しました。

特に、丸山選手は最後の2.195kを「6分14秒」で駆け抜けましたが、この記録は私の記憶に間違いがなければ、日本人歴代最速ラップだったのではないでしょうか。とにかくすごいスパートでした。そして、2位に入賞した川内選手も好調時とそん色ない見事な走りでした。

また、同大会はIPC公認大会として、日本視覚障がいマラソン選手権大会も兼ねていただいており、上記したように目標どおりの結果を残すことができました。大会関係者の皆様には重ねて御礼申し上げます。

さて、来年に延期となった東京パラリンピックの視覚障がいマラソンは、9月5日スタート予定ですが、その間にIPC公認マラソン大会が開催されるのは今大会が最後になる可能性もあります。この点については、選手たちとも危機感を共有し、今大会を目標に走り込んできました。

「狙った大会に調子のピークを合わせる!」

至極当然のことですが、どんな選手もそれを最大の目的に調整をしていきます。しかし、何度やってもこれが最も難しく、どんな大会においても納得のいくピーキングができた選手の方が少ないのでは……。

「少ないチャンスをものにする!」

今回、視覚障がい選手は、男子が4選手、女子が6選手の計10選手がスタートし、9選手がゴールしました。そのうち自己記録更新を達成した選手は6選手と、かなりの高確率で自己記録更新を達成することができました。

今年は夏の走り込みを北海道で実施したあと、合宿地を千葉県富津市に戻し、今回の防府読売マラソン大会を目標に走り込んできました。その走り込みから調整の流れをしっかりと振り返り、来年9月にも同じようなピークをつくれるよう、引き続き地道に走り込んでいきます。

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