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冬を走る

マラソン後半戦

【マラソン後半戦】3月3日(日)は、東京マラソンが開催されます。今更いうまでもなく、マラソンブームの火付け役となった大会です。そして、更に翌週の3月10日(日)は、名古屋ウィメンズマラソンとびわ湖毎日マラソンが同日開催されます。

年間を通じて週末毎、全国各地で必ず各種マラソン大会が開催されています。したがって、必ずどこかの大会とバッティングします。しかし、国内を代表するような大会同士が同日開催された話は記憶にありません。

また、どんな裏事情があったかを知る由もありませんが、マラソンファンとすれば目の離せない2週間になるのは間違いないでしょう。特に、3日に開催される東京マラソンの男子エリート選手はすごいことになっています。

そのエントリーリストを拝見すると、マラソンで2時間20分を突破している選手が何と100名以上も集結しており、これ自体が「世界初の快挙(?)」かもしれません。つまり、単に注目を集めている選手だけでなく、どんな選手が快走するかも知れない状態です。

日本の男子マラソンは、来年の東京五輪に向けた代表選手選考のMGC方式が完全にはまり、マラソンブームがエリート層にも飛び火した状態といえるのかもしれません。何れにしろ目の離せないレースが期待できるのは間違いありません。

そして、その東京マラソンには富津合同マラソン練習会で切磋琢磨してきた仲間たちも多数出場します。あと数日ですが、最後まで体調管理に注意し、それぞれの目標タイムに到達することを祈念しております。

もちろん、残り数日も「迷ったら休養」です。

見極め

【見皺め】先日の2月15日(金)から2月18日(月)の日程で、日本ブライドマラソン協会主催の強化合宿を実施しました。場所は拠点にしている千葉県富津市富津公園です。

前回、このブログで紹介したとおり、富津公園内の道路は工事を実施していますが、何とか往復コースをつくって距離走やスピードトレーニングを実施しました。

さて、今年の4月にロンドンマラソンが開催されますが、同大会においてWPAマラソン世界選手権も実施されることが決定しました。また、今月3日に開催された別大マラソンが最終代表選考大会となっていたので、既に代表派遣選手も決定しました。

今回の合宿は、その別大マラソンで優勝し、代表選手に選出された堀越選手(男子)と道下選手(女子)も参加しました。別大マラソンから2週間後の強化合宿でしたが、特に問題なく元気に走り込んでいました。

あらためて、あるマラソンを完走した後、次のマラソンまでの期間はどの程度必要なのかについてですが、専門的な見解から選手ごとの経験則までと、実に様々な考え方が存在します。特に、専門的な見解の多くは、回復期間を要するので、短期間でのマラソン出場は否定的な意見が支配的です。

一方、経験則は、まさに個々の経験や走力によって様々であり、翌週に次のマラソンを走る強者から経験則が専門的な見解に近くなっている方までと、実に幅広い考え方や実績があります。

しかし、近年はランナーを取り巻く環境も大きく変化しており、身体のメンテ方法(治療や補強など)、更には栄養面やシューズなどは大きく進化しています。つまり、ひと昔前の常識が通用しにくい面があるのも事実なのです。

また、いつの時代も常識を打ち破って活躍するランナーは存在するので、様々な情報や意見に翻弄される必要はありません。大切な点は、次のマラソンに挑むための目的やモチベーションをいかに高められるか否かです。

つまり、次のマラソンに向け、自ら高いモチベーションを再構築できる期間が短い方は、何度でもマラソンに挑戦できる可能性が高まります。それが苦手な方は、一定のリフレッシュ期間が必要になります。特に、この時期は自分自身がどのタイプなのかを見極めておくことは大切です。

もちろん、いつの時代も怪我や故障防止は何よりも優先されます。

別大マラソン

【別大マラソン】第68回別大マラソン大会が2月3日に開催されましたが、今年の大会ほど天気予報が外れたケースは記憶にありません。

数日前からの天気予報は、南寄りの風が強く、気温も17度前後と、マラソンにとっては厳しいものでした。更に、当日の朝の天気予報も、厳しいコンディションになるのは間違いない予報でした。

大会当日、スタート地点のうみたまごに到着したのは9時30分。この時点では天気予報と違い、曇りで肌寒く感じました。果たして、12時00分スタート時の天気は、「晴れ、気温12度、湿度62%、北北東の風1.5m」と見事に天気予報は外れ、逆に絶好のコンディションとなったのです。

レース結果は、日本男子3選手が2時間10分を突破し、MGCの切符を手にしていました。また、同時開催いただいた「第19回日本視覚障がい男子マラソン選手権大会」においても、自己記録達成者が多数でました。

一方で、目標タイムを達成できなかった選手もおり、コーチとして反省する点も多かった大会でした。特に、昨年の11月から12月にマラソンを走り、この別大マラソンを目指してきた選手たちの調整については、しっかりと振り返ります。

また、日本人トップでゴールしたのは二岡選手でしたが、閉会式後にたまたま話す機会がありました。日々のトレーニングについて伺うと、誰もが実施しているインターバルトレーニングや距離走は至ってシンプルで特別なものはなく、自らの強い意志で、愚直に継続している印象を強く受けました。

同時に、そのことを話す姿は悲壮感がなく爽やかで、モノのとらえ方や考え方はとても好感がもてました。二岡選手とは短い会話でしたが、何か忘れていたことを考えさせられる時間でした。

さて、来年の東京パラリンピックに向け、最重要大会のひとつである世界選手権マラソン大会が、4月のロンドンマラソンで開催されることが決定しました。視覚障がい選手たちにとって、次の目標はその大会になります。

引き続き、日々のトレーニングを愚直に継続していきます。

大阪国際女子マラソン

【大阪国際女子マラソン】先日の1月27日に大阪国際女子マラソンが開催されました。結果については既にご存知のとおりです。また、記録的な評価も既に報道されているとおりです。

さて、今年は私も現地入りし、沿道で選手たちを応援しました。やはりテレビ観戦と違い、激走する選手たちの姿に感動しました。また、今年は風が冷たく、ゴール後に「後半の寒風に失速した」とコメントしている選手が多かったように感じました。

そこで何気なく、今年の大会も含めた過去5年間の上位50位までの記録を調べてみました。具体的な項目は上位50位までの「1.中間地点の平均記録、2.ゴールの平均記録、3.後半の失速率(%)」です。

更に、「4.ネガティブスプリット(後半ペースアップ)、5.ポジティブスプリット(後半の落差が5%未満)、6.失速(後半の落差が5%以上)」の各割合(%)です。

過去5年間の上記した1から6までの項目順に並べて記載すると次のようになりました。

2019年:1時間18分57秒、2時間41分47秒、4.91%、10%、54%、36%。
2018年:1時間19分22秒、2時間42分36秒、4.89%、16%、42%、42%。
2017年:1時間18分02秒、2時間39分37秒、4.56%、10%、46%、44%。
2016年:1時間20分18秒、2時間44分56秒、5.39%、10%、42%、48%。
2015年:1時間21分16秒、2時間46分56秒、5.42%、12%、44%、44%。

以上のようになりましたが、どのように考察するかは、もちろん自由です。しかし、今年の大会は過去の大会と比較しても失速を最小限に抑えながらゴールできていたのは間違いありません。これは、ゴール後に完走した選手たちのコメントとは若干違います。

また、上記データの元になったリザルトからは、女性市民ランナーの走力が確実にアップしていることがよくわかります。更に、自分の走力に見合ったペース配分で最後まで走り切る能力も年々高くなっているように感じました。

女子マラソンもそろそろ新しいヒロインが登場するのかもしれません。

再びマラソンへ

【再びマラソンへ】正月のニューイヤー駅伝、箱根駅伝からはじまり、都道府県対抗の男女駅伝と、全国規模の駅伝大会がひと段落したでしょうか。

そして、いよいよ今年度後半のマラソンシーズンに入っていきます。口火を切るのは、大阪国際女子マラソンとなりますが、来年の東京五輪を目指したレベルの高い戦いになるのは必至でしょうか。

同大会には、富津合同マラソン練習会で一緒に切磋琢磨している仲間からも多数出場します。そして、毎年のことですが、今年度も猛暑の夏から本格的な走り込みを開始し、切磋琢磨しながらここまで積み上げてきました。

先日の富津合同マラソン練習会においても、大阪国際女子マラソンを走る方々は最後のペース走をそれぞれの設定タイムでしっかりと走り切っていました。皆さんの快走を期待します。

また、その翌週は伝統の別大マラソンが開催されます。こちらにも多数出場予定ですが、同様に仕上がりも順調です。好調なときほど、風邪や体調不良に注意し、最後まで気を引き締めて調整してほしいと思います。

もちろん、1月末から2月にかけては、各地でマラソン大会が目白押しになるので、出走するどのランナーも目標の記録を目指し、走り込みの成果を出し切ってほしいと願っております。

さて、3月開催にスライドとなった今年の東京マラソンに出場する男女のエリートランナーが発表されました。特に、男子は今年も世界から記録を狙うトップランナーたちが集結していますが、実は国内のエリート枠で出場する男子選手の参加数が年々増加しています。

つまり、日本トップクラスの男子長距離選手たちの目標や意識もマラソンに移ってきており、男子トップ選手たちの間にも一種の「マラソンブーム」が到来している感じさえします。と、いったらいい過ぎでしょうか。個人的には、そんな感じを受けます。

今年度後半のマラソンシーズンでどんな選手が抜け出し、どんな記録を叩き出すのか?

いちマラソンファンとして大いに期待したいと思います。

あれから5年

【あれから5年】2019年がスタートしましたが、今年の日本ブラインドマラソン協会主催の強化合宿は、1月11日(金)から開始しました。東京パラリンピックもいよいよ来年となりましたが、どの選手にもチャンスはあり、どの選手も悔いのない走り込みを積み重ねてほしいと願っております。

さて、今のような本格的な強化合宿を開始したのは、2005年度からです。オリンピックと比較すると、強化の歴史は圧倒的に浅いですが、世界に向ける情熱はオリンピック選手には負けません。

特に、視覚障がいマラソン女子の強化は、2014年度からスタートしました。そして、パラリンピックの公式種目になったのも2016年のリオデジャネイロパラリンピックからと、まさにこれからの種目です。

2014年度に女子の強化を開始した当時は、選手を集めるのにとても苦労し、3時間40分を突破するのがやっとという選手ばかりでした。年齢も40代から50代ばかりで、「これを日本代表の強化指定選手といえるのか?」と誰もが疑問に感じたのも事実です。

あれから5年経過しましたが、実は強化指定選手のメンバーはほとんど変わっていません。つまり、発足当時から全選手が平等に5つ歳を重ねたわけで、主力選手は40代から50代、更に60代と、正真正銘の高齢化となっております。

ところが、驚くことにその女子強化指定選手たちの自己記録は、この5年間で全員が更新しているのです。いまでは、ほぼ全選手が3時間20分を突破し、合宿や日々走り込む姿勢や意欲は20代の実業団選手たちに引けをとりません。

「継続は力なり」といいますが、まさにそれを実行しています。もはや強化合宿中に年齢のことを話題にしたり、言い訳にする選手も、年齢を指摘するスタッフもいなくなりました。

2月の別大マラソンは視覚障がい男子マラソンの日本選手権も兼ねておりますが、その別大マラソンに女子強化指定選手も全員がエントリーしました。日本選手権を兼ねていない女子選手の方が意欲的ともいえます。

男子選手以上に、熱い女性の戦いに期待したいと思います。

今年も本格始動

【今年も本格始動】2019年も駅伝ではじまりましたが、今週末から再び駅伝やマラソンのテレビ中継が目白押しとなります。

特に、1月27日は大阪国際女子マラソン、翌週の2月3日は別大マラソンと、これらの週は全国各地でもマラソン大会が集中しています。もちろん、2020東京五輪を目指しているトップ選手だけでなく、多くの市民ランナーもそれらの大会を目標に走り込んでいます。

そして、ちょうど最後の調整に入っていきますが、年末年始に走り込みをした方々は、逆に疲労が出てきて、思うように身体が動かない時期とも重なります。そのため、当初の計画を変更し、何とか調子を戻そうとする方が増えてくる時期でもあります。

急にスピード路線に変更したり、逆にスタミナ路線に舵を切ったりと、トレーニング計画を大きく変更する方も増えます。しかし、どちらにブレても良い結果に結びつかないケースの方が多いと感じます。

調子をピークに合わせるのは数週間後の大会当日であり、目先のトレーニングである明日ではありません。特に、目標の大会前3週間前後は、疲労がたまっている時期と重なるケースも多く、最も判断を誤り易い時期でもあるのです。

更に、身体も疲れているが、精神的にも不安やプレッシャーに追い込まれてくる時期とも重なり、市民ランナーの方はもちろん、トップ選手でも思いもよらない行動で自滅してしいまうケースが後を絶ちません。

調整のポイントは「頑張らないこと」です。つまり、「迷ったら休養」です。しかし、この休養こそが最も勇気と決断のいる行動であり、最もプレッシャーのかかる行動こそが休養でもあります。

また、コツコツと走り込んできたランナーにとって自分を信じる行動は、まさに休養です。最終調整期は、しっかりと休養を取り入れ、ベストな体調でマラソンに挑んでほしいと願っております。

2019年

【2019年】2019年がスタートしました。本年もよろしくお願い申し上げます。

今年も元日から恒例の駅伝三昧となりましたが、ニューイヤー駅伝は旭化成が連覇を達成し、箱根駅伝は青山学院大学の連覇をとめた東海大学が初優勝と、対照的な結果となりました。

また、どちらの駅伝も出場した各チームの走力が拮抗しており、区間賞を獲得した選手の快走より、逆にミスをした区間のタイム差がチーム順位に大きく影響していたように感じました。

特に、箱根駅伝は往路で10位までにゴールした大学がそのまま大手町まで変わらず10位以内でゴールしていました。もちろん、10位以内の順位変動はありましたが、大手町では11位以下のチームが10位以内に逆転するシーンはありませんでした。

その復路は、区間賞や区間新を達成した選手が大きく順位を押し上げたり、前とのタイム差を劇的に短縮するシーンは少なく、逆に区間2桁順位のタスキリレーが続いてもチーム順位が大きく落ちるシーンも少なかったように思います。

どのチームも走力が拮抗し、どの区間も区間上位と下位のタイム差が縮まっているからでしょうか。また、情報化社会といわれて久しいですが、強豪大学が実践してきたトレーニングやノウハウは、もはや秘密事項ではなくなりつつあり、平準化してきたからでしょうか。

さて、2019年もはじまったばかりですが、来年は東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。そして、力が拮抗している状況から抜け出す重要な1年になりますが、今年も地道に走り込んで確実に走力を積み上げていきたいと思います。

年末年始

【年末年始】2018年も残り数日となりました。毎年のことながら1年がたつのは本当に早いものです。そして、今年も恒例の年末年始となります。そして、これも毎年のことながらランナーの皆様にとって、重要な連休となります。

特に、1月末から2月上旬に開催されるマラソンを目標にしている方にとって、年末年始は最終調整期に入る時期と合致します。もちろん、連休を活用した最後の走り込みが最大の目的となりますが、体調管理が最も難しい時期でもあるからです。

具体的には、日ごろ会えない方々が一同に集まったり、日ごろ口にしないようなものを食したりと、自身を取り巻く環境が短期間で変わります。その結果、風邪やインフルエンザなどで体調を崩したり、単に暴飲暴食の影響で調子を落としたりと、負の連鎖に陥るリスクが高くなります。

マラソンに向けた走り込みは忍耐と我慢をコツコツと継続し、夏以降から地道に積み上げていく作業ですが、如何なる理由であろうと崩れるのは一瞬です。特に、この年末年始の生活で、積み上げてきたものを崩壊してしまう方を毎年見受けるのは本当に残念なことです。

と、言いながら連休全てをマラソンに捧げる必要は全くありません。日ごろと変わらない生活リズムを維持していければ体調を崩すリスクを回避していけます。かくいう私も含め、常に「普通」を維持していければ…。

よいお年を!

寒さ対策?

【寒さ対策?】第49回防府読売マラソン大会が、12月16日(日)に開催されました。この大会は、第19回日本視覚障がい女子マラソン選手権大会も兼ねており、IPC登録をしている選手たちも多数参加しました。

大会関係の皆様をはじめとする多くの方々のご理解とご尽力で「視覚障がいの部」もこの防府読売マラソン大会にすっかり定着してきました。あらためて御礼申し上げす。

さて、今大会は事前の天気予報から雨が懸念されていましたが、当日はその予報が更に悪い方に変わり、スタート前から冷たい雨模様となりました。この時期の雨は身体の体温を奪い、濡れた路面や水たまりの影響で後半は脚の筋肉も固まります。スタート前から苦戦が予想された今大会でした。

ちょうど2週間前に開催された福岡国際マラソンは、気温が20度を超える暑さに多くのランナーが後半失速していましたが、今回の防府読売マラソンは冷雨に体温を奪われ、懸念したとおり多くのランナーが後半失速していました。

そんな中、一般男子は2週間前の福岡国際マラソンも走った川内優輝選手が、冷雨に負けないスパートで見事な優勝を飾っていました。スタート前から「雨や寒さは得意」と、豪語していましたが、まさに有言実行の見事な走りでした。

一方、視覚障がいの部は、男子選手は20kを過ぎたあたりから寒さの影響でほぼ全選手が失速。女子選手も冷雨に苦戦していましたが、3選手が自己記録を更新するなど、逆に完走した選手はほぼ目標どおりのタイムでゴールしました。

冬の雨や雪などの寒さの厳しいコンディションは、比較的体脂肪の多いランナーが上位でゴールします。今回の防府読売マラソンも優勝した川内優輝選手を筆頭に、体格の良い選手が上位を占めていました。同様に、体脂肪の多い一般女子ランナーたちも元気にゴールしていた方が多かったように見受けられました。

この後、視覚障がい選手たちは2月の別大マラソンを目標に走り込みを強化していきます。至極当然のことながら2月のマラソンも冷雨や雪の可能性もあります。一方で、気温が15度を超えて春の陽気となり、逆に暑さで大きく失速する可能性もあります。

2年後の東京パラリンピックは、暑さ対策ばかりに目が行きますが、年間を通じて様々な状況下で実戦を経験した選手が本物の強さを手にすることができます。これから年末合宿でしっかりと走り込み、2月の別大マラソンで自己記録更新を!

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